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UNAMASレーベルの『The ART of FUGUE BWV-1080(フーガの技法)』 6月4日からハイレゾ配信開始

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(OVO オーヴォより)

ハイレゾ制作レーベルのUNAMASはバッハ晩年の難曲として知られる『The ART of FUGUE BWV-1080(フーガの技法)』がハイレゾ音源で、6月4日からe-onkyo musicなどを通じてリリースする。

昨年、話題となった『The Four Seasons -Antonio Vivaldi』に続くクラシックシリーズの第2作で、今回の企画に合わせて弦楽4重奏にコントラバスを加えたUNAMAS FUGUE QUINTET(田尻順/Vn1、竹田詩織/Vn2、萩谷金太郎/Va、内田佳宏/Vc)を編成、第1作と同じ軽井沢・大賀ホールで、デジタルマイクをメインに使ったハイレゾ・サラウンドでの録音。音楽ファンにもオーディオファンにも聴き逃せない大注目作だ。

『The ART of FUGUE BWV-1080(フーガの技法)』
UNAMAS FUGUE QUINTET

ステレオ2ch  3,000円  サラウンド5.0ch 3.500円 (共にアルバム販売のみ、192kHz/24bit)

配信に先立ち行われた報道発表で、UNAMASレーベルを主宰するプロデューサー/エンジニアのMick沢口氏は、今回のプロジェクトについて
「バッハがフーガという技法のありとあらゆる可能性をこのなかにすべて絞り込んだという記念碑的な曲であり、ポリフォニーで作曲されているので、ステレオよりもサラウンドでの表現が、よりバッハの意図が伝わるのではないかと考えて、サラウンド前提で制作した」とのこと。これまで何度かCD化されてきているのがカルテットであるのに対し、クインテットとしたのも同様のこだわりだろう。

録音はステージの各楽器で5ch、高さ方向にミッド4chとハイ4chのレイヤーを加えた計13chで録音。、これを9chマスターとして仕上げ、ヨーロッパで浸透しつつあるマルチチャンネルにも対応できるようにしている。

もうひとつのオーディオ的なトピックとなるのが、前回アンビエント用として使ったデジタルマイク(ノイマンKM133D)をメインマイクとして各楽器に1本、5本を割り振ったことだ。
「前回、アンビエントに使い、素晴らしい音が録れたので、機会があればぜひメインで使ってみたいと思っていた」そうで、マイク/楽器の配置は図のように、5人のアーティストを円周上に配置。ノイマンKM133Dを各楽器に1本ずつ使う。また楽器の配置については、事前にFinaleというスコアソフトでどういう配置で定位をすれば収まりがいいかをシミュレーションするという方法も前回から継承している。

また信号の伝送にMADIが使われているのもポイントで、マイク内部でデジタル変換された信号はRME社製のデジタルマイクプリで受けてからMADI変換して1本の光ファイバーケーブルでDAWに送っている。マイク直後からDAWまで、192kHz/24bitで劣化のない伝送・記録が可能として、超低歪み、高S/Nの録音が実現したとしている。

発表会に出席していた第一バイオリンの田尻順さんは、ハイレゾで聴くのは初めてというが、「あれこんなに上手に弾けていたのかな、と思うほどで、自分の実力以上のものがここにあるんじゃないかと感じるくらい、素晴らしい音になっている」とコメント。第1作でも演奏した第2バイオリンの竹田詩織さんも「「UNAMASでの録音は自分が理想とする弦楽器の音を録っていただいているという実感がある。今回も、いつも以上に、ハイレゾで聴くと、やはりこんなに素晴らしいんだと感激している」と感想を述べている。

下記リンクの特設ページでは、4K映像による本作品のプロモーションビデオ、評論家によりさまざまな角度から語られた動画も見ることができる。

UNAMASレベールの意欲作『The ART of FUGUE BWV-1080(フーガの技法)』。明日4日の配信開始が待たれる。

■リンク
UNAMASレーベルwebサイト・特設ページ http://unamas-label-jp.net/?p=1653
e-onkyo music・特設ページ  http://www.e-onkyo.com/news/305/
シンタックスジャパン・特別ページ

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