「石川」

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輪島の朝を支える元気な女たち(石川県/輪島市・輪島港)

輪島の朝を支える元気な女たち(石川県/輪島市・輪島港)

あれ、こんな風に並ぶんだっけ? ここは能登半島北端の輪島港。漁から戻った船が岸壁になぜか3隻ずつ横並びに停泊。漁師が船をまたいでは、獲れたての魚介を市場へ運びます。聞けば、輪島港を母港とする船は約200隻と県内最多。すべてが同時に接岸できず、横付けするしかないのだとか。ナルホド。しかし日本の漁獲量は1980年代のピーク時から半減し、漁師の数も約4割に減ったというのに、なぜ輪島港には活気があるんだろう?

街のコト
兼六園の「雪吊り」、2016年もスタート

兼六園の「雪吊り」、2016年もスタート

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年11月1日放送で、兼六園の雪吊り作業が始まったと紹介していました。珍しい作業に観光客も足を止めて、めったに見られない冬の準備に見入っていました。雪吊りとは、雪の重みから木を守るために行う作業です。兼六園では銘木114本、つつじなどの低木700本に行う予定です。      雪吊りの様子(Jovandavid〜commonswikiさん撮影、Wikimedia Commonsより)  ポピュラーなのは「四つ又吊り」雪吊りにも種類があり、一般的に目にするのは、「りんご吊り」と呼ばれるもの。1本の竹を立てて幹を固定し、この中心から縄を出して枝を結んでいくものです。コツは、いかに竹を中心にまっすぐきれいに固定できるか、縄を円錐状にみせるか、だそうです。りんごつりのように、竹を中心にまっすぐ立てられない低木は、「四つ又吊り」と呼ばれる雪吊りをします。木の周りに4か所の支柱を立てて、四角すいのように中心を結び、間に縄を張っていきます。また、並んで植えてある木には、「竹ばさみ」といって、竹を3本使って、枝を挟むようにして木を固定するそうです。兼六園へ足を運んだ際には、何つりか見るのもなかなかマニアックかも、いや趣あることかもしれません。(ライター:りえ160)

雨が少なかったけど...水不足は大丈夫? 石川県の水事情

雨が少なかったけど…水不足は大丈夫? 石川県の水事情

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年9月6日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、石川県の水事情について紹介していました。今年は例年よりも雨が少なく、暖冬で雪解け水も少なかったのですが、水不足は大丈夫なのでしょうか?100万人の水がめ「手取川ダム」金沢市は、手取川ダム、犀川ダム、内川ダムと3つのダムから水の供給を受けており、能登にも4つのダムがあります。また、地下水を取り入れている地域もあります。なかでも手取川ダムは、県民116万人中100万人が利用している主要なダムです。幅420メートル、高さ153メートルもある巨大なダムを訪れると、春先に雨が少なかった影響で水位の下がっているところが目立ちます。しかし、9月6日時点の貯水率は41.1%と、例年の64%よりは少なめですが、渇水危険貯水率は8.5%を切った時だそうで、まだ充分に余裕があるようです。      手取川ダム(Qurrenさん撮影、Wikimedia Commons)  (画像)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tedorigawa_Dam.jpgこれまでで記録に残る最低貯水率は22%。手取川ダムの貯水量は、国内で2700あるダムのうち15位で、東京ドーム186杯分、小学校のプール77杯分の量だそうです。その手取川ダムの水は、南は加賀から北は能登島まで、自然の力で4〜5日かけて運ばれていくのです。能登島は能登島大橋の完成に合わせて、水の送管が作られ、生活が大変便利になったそうです。石川は水不足の心配が比較的少ない地域。貴重な資源である水の恩恵をありがたく思いますね。(ライター:りえ160)

市民以外でも見学可能に! 北陸新幹線の病院「白山総合車両所」

市民以外でも見学可能に! 北陸新幹線の病院「白山総合車両所」

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年9月7日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、白山総合車両所から中継を行っていました。北陸新幹線開通に伴い、この車両所でも新幹線の検査、清掃をおこなっています。白山総合車両所は、白山市民限定で見学が許可されていたのですが、先月から全国の方の見学が可能になりました。北陸新幹線の影響で見学予約は11月までいっぱいだそうです。雪国ならではの対策も      白山総合車両所の遠景(タンジェントさん撮影、Wikimedia Commonsより)  車両所では、車両の検査、清掃などをおこなっているのですが、普段はあまり見ることのできない、下のタイヤの部分や真正面からの車両をしっかりと眺めることができます。新幹線は1日1300キロ走るそうで、車両所にやってくるたびに洗車も行います。普通の洗車に加え、雪を溶かすために温水が出る融雪線を備えた設備もあり、雪国の車両所ならではの装置もみることができます。車両所内は広く、また、電車のダイヤに合わせて1分1秒を争うこともあることから、自転車があちこちに置かれ、スタッフが自転車で移動しているのも面白い光景です。時速260キロで走る、いま話題の北陸新幹線をぜひ見に行きたいものですよね。(ライター:りえ160)

学校で履く靴は、「上履き」じゃなくて「内履き」?

学校で履く靴は、「上履き」じゃなくて「内履き」?

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月18日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、学校で履く靴の名前について話題がのぼっていました。石川を中心に北陸では独特の言い方があるそうです。「ズック」もまだまだ現役(撮影=Ishikawa Ken flickrより)学校で履く靴。全国的には「上履き」、関西や九州北部、北海道などでは「上靴」などと言われています。しかし、石川県では、この靴のことを「内履き」、「内履きズック」というのです。このように呼ぶのは、北陸特有なのだそうです。「ズック」というのはオランダ語で、江戸時代後期にオランダからズック生地(厚手の生地)の洋服が伝わり、これで靴なども作られたことが由来です。ですので、「ズック」は方言でなく共通語なのですが、全国的には衰退していって「ズック」という若者は少なくなりました。しかし石川県では、1970年代に「ズッパ」という靴のかかとを踏んでスリッパのようにだらしなく履くことを指す新方言が生まれました。このズッパという言葉が石川の学校を中心に広まったため「ズック」という言葉も根強く残っているのです。「内履き」という珍しい言い方に加え、「ズック」という言葉も残る、全国的にも変わった呼び名なのですね。(ライター:りえ160)

夏にピッタリ! 福井の

夏にピッタリ! 福井の”ちべたい”人気和菓子

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月19日放送の「全国のお取り寄せグルメ」のコーナーで、福井からのお取り寄せグルメを紹介していました。北陸新幹線の開業、また2年後の国体開催に向け、只今福井駅もリニューアル中です。そんな活気づく福井のおいしいお菓子です。少し解凍して、冷たさと食感を満喫♪      村中甘泉堂 公式ホームページより  福井駅近くにある「村中甘泉堂」は、1910(明治43)年創業の老舗和菓子店です。そんな村中甘泉堂の名物が「羽二重餅」。福井県産のもち米から作った米粉で作り、独特の甘さと柔らかさで人気です。その羽二重餅を使って作るスイーツが今回おすすめのお取り寄せ品。福井県産のヨーグルトムースを羽二重餅で包んだ、滑らかな食感で洋菓子のような和菓子、その名も「chubettaチュベッタ」です。「冷たい」を表す福井の方言「ちべたい」がその名の由来。冷凍発送されていますが、冷蔵庫で少し解凍して食べるのがオススメ。見た目も一口サイズの雪山のようで、暑い夏にピッタリのスイーツです。お盆に皆が集まった時などにピッタリの商品ですね。(ライター:りえ160)

金沢の郷土料理でよく使う川魚「ゴリ」

金沢の郷土料理でよく使う川魚「ゴリ」

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月12日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「ゴリ」についての話題がのぼっていました。ドジョウも金沢の名物ですが、同じ川魚の「ゴリ」もまた、金沢の郷土料理として有名です。なぜゴリは金沢の名物になったのでしょうか?雪国の美食家たちが工夫して育てた      いわな茶屋 公式ホームページより  金沢市にある「いわな茶屋」は、8000匹ものゴリを養殖して、ゴリの唐揚げに刺身、塩焼きなどゴリ料理を振舞うお店です。金沢名物であるゴリは、歴代の総理大臣も金沢を訪れた際には必ずと言っていいほど食しているとのこと。川魚であるゴリは山に住む人の貴重なタンパク源です。また、雪国である石川は、冬になると生鮮食品として生魚が入ってこなくなったので、川魚であるフナやゴリを食べたそうです。ゴリ料理の中でも定番なのがゴリの佃煮。佃煮は江戸で生まれた佃煮文化が参勤交代で金沢に伝わったそう。とくにゴリは乾燥して保存食にすることが多く、江戸から伝わった佃煮と融合してゴリの佃煮が出来上がりました。浅野川や犀川では、昭和の中期までゴリ漁が盛んに行われていましたが、今ではゴリの生息数が減少したため、ゴリはもっぱら琵琶湖などから取り寄せているそう。ですが、このゴリの佃煮だけは、金沢の郷土料理として残っているとのことでした。(ライター:りえ160)

能登の祭りに欠かせない「キリコ」って何?

能登の祭りに欠かせない「キリコ」って何?

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月11日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「キリコ」の話題が取り上げられていました。能登の祭りのシンボル「キリコ」。今月に能登町で始まったあばれ祭りを皮切りに、能登半島では秋までキリコ祭りが繰り広げられます。集落の競い合いで巨大化      輪島キリコ会館 ホームページ  輪島市にあるキリコ会館では、大小さまざまなキリコが30基ほど展示されており、いつでも祭り気分を味わうことができます。そもそもキリコは、切子灯籠と言われるもので、お神輿の前後に行列をつくる神様の灯、夜道を照らす灯籠でした。海に囲まれた能登。海から神がやってくるとお祭りの際に海辺を歩くことが多いので、遠くからでも見えるようにとだんだん大きくなっていきました。その信仰心に加えて、各集落の大きさの競い合いもあり巨大化、今日のキリコが出来上がりました。ちなみに一番大きなキリコは、高さ16.5メートル、屋根は畳12畳分、重さ4トン、総漆塗りで金箔が施された豪華絢爛なもの。能登の人たちの信仰心と、競い合い。能登の祭りの根本がわかりますね。(ライター:りえ160)

金沢で活躍する「モンキードッグ」って何?

金沢で活躍する「モンキードッグ」って何?

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月13日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「モンキードッグ」の紹介をしていました。モンキードッグは、日本語に直すと「猿犬」。果たして猿なのか犬なのか、いったい何者なのでしょう。犬猿の仲で作物を守る(撮影=mel in japan  flickrより)金沢市の山あいの集落では、野生の猿による農作物の被害に頭を悩ませています。金沢市で初めて野生のサルによる被害が報告されたのが2006(平成18)年。今ではその被害が20倍にも増えているのです。里山の面積の減少で、人間との生活圏との境界がわからなくなりつつあるのがその原因です。その農作物被害を防ぐために活躍する犬が「モンキードッグ」なのです。彼らは「犬猿の仲」を利用し、猿を追い払うように訓練されています。モンキードッグの条件は、?野生のサルに負けない大きさ、?いつでも人間の命令に従う服従心、?いろんなことに対する好奇心、の3つとのこと。訓練された犬は、人間と一緒にパトロールをします。モンキードッグの訓練を終えた犬を飼っている金沢の農家では、トウモロコシなどの被害が激減したそうです。犬猿の仲とは言いますが、うまくバランスをとって共存できるといいですね。(ライター:りえ160)

金沢で「蒲焼」といえば... ウナギ→× ドジョウ→○

金沢で「蒲焼」といえば… ウナギ→× ドジョウ→○

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月5日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「ドジョウの蒲焼はなぜ金沢名物になったのか」について調べていました。今月30日は土用の丑の日です。しかし金沢ではうなぎではなく、ドジョウを食べる人も多くいます。これは「ウナギの蒲焼」なので、あしからず...(Norio NAKAYAMAさん撮影、flickrより)明治時代に「関東焼」と売り出すドジョウの蒲焼を食べる風習があるのは、金沢市と富山県の南砺市です。金沢では夏の味として名物となっています。ドジョウは裂くと鮮度が落ちるため、その日の朝に焼くのが当たり前。飴の俵屋の飴や大野醤油など地元の特産品を使ったタレもその店によって違い、味を楽しめます。昭和20年頃までは、家でドジョウをさばいて焼き、家庭料理として親しまれてきました。なぜ、金沢で親しまれるようになったのかというと――。明治初期に長崎から流されてきたキリシタンが、売り歩いたことで浸透したんだとか。そして、明治後半になると「関東焼」という都会的でハイカラな名前で売り出されたことで、ブレイクしました。いまでは金沢名物として定着していますが、何気ないネーミングにも皆に食べられた理由があったのですね。(ライター:りえ160)

北陸だけの風習「刺身パックに保冷剤」

北陸だけの風習「刺身パックに保冷剤」

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年7月4日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「石川県では、なぜ刺身パックに保冷剤がはいっているのか?」という疑問を解決していました。あらかじめ刺身のパックに保冷剤が入っているのは北陸3県のみで、東京などではレジの際に「保冷剤入れますか?」と聞かれたりするそうです。      保冷材、いつ入れる?(画像はイメージ)  冷凍庫は保冷剤だらけ!日本保冷剤工業会の方のお話によると、保冷剤の業界では、北陸では刺身パックに保冷剤を入れるのは有名な話で、以前は全国でも見受けられたのですが、現在は北陸3県のみとなっているそうです。刺身は鮮度が落ちやすいため、鮮度保持のために入れているのですが、実際はどうなのでしょうか?実際に保冷剤なしの刺身と比べるために、車に30分、その後冷蔵庫に6時間入れたものと食べ比べます。すると、色の違いこそはありませんでしたが、保冷剤ありの方が歯ごたえがあり新鮮さを感じるという結果でした。この保冷剤は1つ7円ほどのコストがかかるのですが、新鮮なまま届けたいというお店の思いが詰まっているのです。保冷剤を入れるため、刺身パックも他県のような上げ底のものでなく、平らなものを使用しています。そして、県民あるあるとして冷凍庫の中は必ず保冷剤がたまっており、弁当の保冷剤として使ったり、発熱時の熱冷ましなどに利用しています。保冷剤を使う文化と、それを利用する文化。魚がおいしい北陸特有のものなのですね。(ライター:りえ160)

石川県民「いなりうどん美味しいよ!」 他県民「それ、きつねうどん...」

石川県民「いなりうどん美味しいよ!」 他県民「それ、きつねうどん…」

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2016年6月29日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、油揚げの入ったうどんの呼び名について取り上げられていました。県外の人は、圧倒的に「きつねうどん」ですが、石川県では「いなりうどん」と言う人がかなりの数で見受けられます。これは「きつねうどん」(pelicanさん撮影、flickrより)まったくの別物だった!県外の人は「いなりうどん」と聞いてもピンとこなかったり、「いなり」はご飯が入っているものでうどんではないという意見があったりしました。しかし、県内のうどんチェーンの「お多福」や「百万石うどん」でも「いなりうどん」のメニューが存在します。県内一の老舗で歴史のあるうどん屋さん「加登長総本店」の店長によると、そもそも「きつねうどん」と「いなりうどん」は別物だそうです。きつねうどんは、油揚げを先に甘辛く味付けしてあるものなのに対して、いなりうどんは、細かく刻んだ油揚げを提供する直前に味付けしたものなのです。お出汁の優しい味わいがあり、見た目もふんわりしているいなりうどんは、関東風でも関西風でもないどっちつかずの「金沢風」。県民のソウルフードとも言えるメニューです。(ライター:りえ160)