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第12回「ちょこっとフィジカルマネジメント?」【読むだけでスコアアップ! ―村瀬流・新ゴルフマネジメントー】

第12回「ちょこっとフィジカルマネジメント?」【読むだけでスコアアップ! ―村瀬流・新ゴルフマネジメントー】

 さて、このコラムの第1回目では、登場してもらうゴルファーがタクヤ君とテルミさんを含めて3人いますというお話をしました。今回からは、3人目のキイチローさん(65歳)に登場いただきましょう。 キイチローさんは2年前に長年勤めてきた会社を退社。これからは悠々自適の人生を・・・と思っていたものの、町内会の活動やまだ小さいお孫さんの世話、かつて勤めていた会社から仕事の相談を持ちかけられたりと、退職前とさほど変わらず忙しい毎日を送っているようです。もちろん会社時代から始めていたゴルフには、ますます熱心に取り組んでいるようです。 そんなキイチローさんからのお悩みメールが届きました。 【 最近上がり3ホールになると、トンでもない大タタキをしてスコアをくずしてしまいます。メンタルのマネジメントには気をつけているのですが、体がバテバテになって集中力が落ちているのが自分でもわかります・・・。 】 このようなお悩みにも「そうそう」とうなづかれる読者さんは多いのではないでしょうか。20代、30代のうちはいいかもしれませんが、40代に差し掛かってくると、ワンラウンド歩き切ることがきつく感じられてくるのではないでしょうか。50代を過ぎるとますますカートに頼る機会が多くなり、後半のプレーは下半身がグラついてスコアもボロボロ、、、なんていうラウンドが増えてきます。 みなさんはひと月に何回くらいラウンドされますか?月に2、3回だと多い方でしょうね。「ツキイチ」やそれ以下の方も大勢おられるでしょう。はっきり言ってしまいますと、カートに乗ってその程度ラウンドするくらいでは、フィジカル面のトレーニング効果は期待できません。 ゴルフのラウンドに必要なのは「持久力」と「脚力」と「関節のストレッチ」。カートに乗ったままでは鍛えられませんから、ラウンド以外の時間でこれらの力をアップさせるトレーニングをしていく必要があるのです。 トレーニングというと、何だか大変そうなイメージですよね。毎日腹筋と腕立てを200回!毎日ランニング10キロ!・・・そうそう続けられるものではありません。そもそもこのコラムのお題は「読むだけでスコアアップ!」。そんなハードなトレーニングを薦めていたんじゃ「話が違う!」と怒られてしまいそうです(笑)。 次回以降はフィジカルのマネジメントについてお話しますが、キーワードは「ちょこっと」。毎日の生活の中に、ちょこっと数分だけフィジカルにプラスになるような取り組みを続けていけば、必ず効果は生まれます。続けられるためのちょこっとしたヒントを、これからお教えいたしましょう。   <著者プロフィール> 村瀬雅宣(むらせ・まさのぶ)一橋大学時代に体育会ゴルフ部キャプテン、1977年卒。就職後は東京海上火災保険ゴルフ部キャプテンとして実業団会社対抗戦などで活躍。ハンディキャップ:JGA3.0大学での講座、各種研修会やセミナー主催多数。ゴルフ専門誌や新聞でのコラム連載経験あり。一橋大学体育会ゴルフ部コーチ。メンタルカウンセラーの資格取得。<NOBU GOLF SCHOOL http://nobugolf.com/ ><ゴルフメンタルマネジメント論 メールセミナー http://nobugolf.com/mailseminar-touroku>

第11回「MY PARでコースマネジメント?」【読むだけでスコアアップ! ―村瀬流・新ゴルフマネジメントー】

第11回「MY PARでコースマネジメント?」【読むだけでスコアアップ! ―村瀬流・新ゴルフマネジメントー】

 前回、『MY PAR』を守るために刻む選択をする、「勇気」についてお話しました。ここでは、刻む選択をすることの良さについてもう少しご説明しましょう。前回お話しした2打目の状況は、ピンまでは残り145ヤード、7番アイアンでナイスショットすればピッタリの距離です。一方グリーン右には池があって、130ヤードで届きます。更にグリーン左手前にも深いバンカーがあります。?もちろん7番アイアンでビシッと狙っていく。?池に入れたくないので、池に届かない9番アイアンかな?のうち、?を選択していただきたいということでした。『MY PAR』は5です。このホールを「5」にするために、確率が高いのはどちらでしょう?もちろん『MY PAR』でのバーディー、4を狙ってはいけないというわけではないのですが、ケースバイケースの判断で身の丈以上のリスクを冒してまでは狙わないということです。『MY PAR』を5に設定したのなら、おそらく普段90台や100台前半で回られる方が多いでしょう。その方が7番アイアンでグリーンにオンできる確率は、良くて3割程度ではないでしょうか?そしてもし池に入れてしまうと、次は4打目のアプローチ。ほぼ「6」以上が確定ですね。一方、9番アイアンでナイスショットとはいかないけども、100ヤードそこそこ池に入らないように前に飛ばすなら7割〜8割程度は成功するのではないでしょうか?あと残り30〜40ヤードをグリーンに乗せるだけなら、これも高確率で成功するでしょう。あとは2パットで、『MY PAR』達成です。 刻む選択にはもうひとつ目的があります。刻むと決めたショットに限って、ナイスショットをしようという欲がなくなり、フェースの芯に当たり、まっすぐに飛んで行ったという経験がみなさんにもありませんか?「あーあ、これがグリーンを狙うときに出てくれたらなぁ」という嘆きが聞こえてきそうです。 メンタルマネジメントにおいて、「平常心」は欠かすことができません。「刻む」ショットは、飛ばさなければならない、グリーンに乗せなければならないという不安や欲を少なくし、リラックスした気持ちで、平常心を取り戻させてくれます。その結果がいいのは明らかですね。9番アイアンで100ヤードそこそこ前に飛ばせる確率は7割〜8割、と言いました。まして不安や欲の少ない刻むショットでは、その確率が8割にも9割にもなります。『MY PAR』をキープできる確率はますます高まるというわけです。 たとえばバンカーも大嫌いと言う人には、池だけではなく、バンカーにも絶対に入らないPWでのショットもおすすめです。正にスコアマネジメントを身の丈で実践することの充実感が味わえます。これこそ、ゴルフが考えるスポーツと言われる理由です。 ラウンド中でも、意図的に刻むショットこそ確率的に有利だということを思い起こしてください。あとはそれを実践するための「勇気」を出して、プレショットルーティンに臨みましょう。  <著者プロフィール> 村瀬雅宣(むらせ・まさのぶ)一橋大学時代に体育会ゴルフ部キャプテン、1977年卒。就職後は東京海上火災保険ゴルフ部キャプテンとして実業団会社対抗戦などで活躍。ハンディキャップ:JGA3.0大学での講座、各種研修会やセミナー主催多数。ゴルフ専門誌や新聞でのコラム連載経験あり。一橋大学体育会ゴルフ部コーチ。メンタルカウンセラーの資格取得。<NOBU GOLF SCHOOL><ゴルフメンタルマネジメント論 メールセミナー>