街のコト

ユニークなご当地麺がたくさん! 山形県の自由すぎる麺事情

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at home VOXで毎週連載している『麺は口ほどにものを言う~ご当地ヌードル探訪~』では、常に全国にアンテナを張り、ご当地ならではの麺料理を調査しています。そんな調査を続けていく中で、特に目立った麺料理をいくつも輩出している都道府県があるのです。

それは「山形県」。

山形市のサイトで公開されている、総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成23~25年平均)」(平成26年3月14日公表)によると、「中華そば(外食)」における購入金額は、山形市が全国トップ! 全国平均「5,492円/年」に対し、山形市は「12,077円/年」と平均の2倍以上です。

消費量が多いからこそ生まれる、山形県の麺料理に対するアプローチの「自由さ」。実は、山形県には他にも不思議な麺料理が多数あります。そのいくつかを紹介しましょう!

■冷やしラーメン

氷が浮かぶ「冷やしラーメン」

氷が浮かぶ「冷やしラーメン」

冷やし中華とは違い、普通のラーメンと同じく丼に冷たいスープがなみなみと注がれているのです! まさか寒い東北の地で、こんなクールな麺料理が生まれるとは、思ってもみませんでしたね。

■冷たい肉そば

冷たい肉そばの画像

「冷やしラーメン」に並ぶ、山形が誇る「冷たい」麺料理二大巨頭。

もしや山形県民は暑がりなのか……。冷やしラーメンに似た発想ですが、こちらは夏だけではなく、雪のちらつく冬まで、一年中冷やして食べられるそう。山形県の中央部・河北町の名産で、かつては馬肉を乗せて食されていたとか。現在も鶏肉を使用し、豚肉を使うことが多い他県の肉そばとは一線を画しています。

■ひっぱりうどん

インパクト大の汁につけて食べる「ひっぱりうどん」(画像:youko / PIXTA(ピクスタ))

インパクト大の汁につけて食べる「ひっぱりうどん」(画像:youko / PIXTA(ピクスタ)

山形県の村山地方で食べられるご当地うどん。大きな鍋で茹でられたうどんを、鍋から直接「ひっぱりあげる」ことから、この名がついたとか。斬新なのがトッピングで、「納豆」と「サバの水煮缶詰」を入れた醤油味の汁につけて食べるのが一般的のようです。

山形芋煮カレーうどん

山形と言えば、やっぱり「芋煮会」! そんな芋煮を味わったあとの締めとして、山形市民から愛されているのがこのカレーうどんです。ゴロッとした里芋や、芋煮の野菜がたっぷり入っています。

スイ辛冷麺

麺の上にのってあるのは、なんとスイカ!……ではなく、独自製法でキムチを凍らせて作った調味料。見た目はスイカの切り身そのもので、インパクトも大です。麺には米粉とそば粉を使用。つるんとしたのどごしが、キムチの辛みとマッチします。

山形にはこのほかにも、「米沢ラーメン」「とりもつラーメン」「酒田ラーメン」「板そば」「麦きり」と、まだまだたくさんのご当地麺料理があります。

米沢ラーメンの画像

「米沢ラーメン」

 

とりもつラーメンの画像

「とりもつラーメン」

 

麦きりの画像

「麦きり」

うどん、そば、ラーメンと、地域によって、さまざまな食べ方が定着している山形県。ユニークなアイデア麺が生まれたきっかけは、麺好き故の探求精神なのかもしれませんね!

それぞれの詳細は改めて連載シリーズ『麺は口ほどにものを言う~ご当地ヌードル探訪~』で紹介していく予定ですが、待ちきれない麺好きの方は今すぐ山形へGO!

画像提供:公益社団法人 山形県観光物産協会

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