「パリ」

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再開発の進むパリ19区の ハイテクスポット/パリ(フランス)

再開発の進むパリ19区の ハイテクスポット/パリ(フランス)

産業革命の頃から工場が多く建てられ、パリの中でも不便で少々治安が悪いイメージの19 区。工場が地価の安い郊外や地方に移転した後は味気ない近代的な公団住宅が立ち並ぶ場所だった。しかし近年、2015年に鉄道工場跡地に竣工した商業施設「Le Parks(ル・パルク)」を皮切りに少しずつ再開発が進行。新しい集客スポットとして、コンテンポラリーアートの発信地やいかにも若者に好まれそうなスポットがポコポコと増えてきた。

街のコト
野菜を使ったケーキのようなお寿司 「VEGESUSHI」が日本に上陸

野菜を使ったケーキのようなお寿司 「VEGESUSHI」が日本に上陸

 今や、世界中で人気がある和食。でも、生魚に抵抗がある外国人は少なくない。そこで、こんなお寿司はどう?キラジェンヌ(東京)は、veggy Booksシリーズの最新作として『VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司』(税別1,300円)を、4月28日(金)に出版する。パリやベルリンで注目を集める野菜のお寿司「VEGESUSHI(ベジスシ)」は、寿司をアートとして捉える日本人3人組「hoxai kitchen(ホクサイキッチン)」による創作料理。旬の野菜や日本伝統の玄米・古代米などを使っている。本書は、hoxai kitchen初のレシピ本となる。VEGESUSHIには、健康に気を遣う人や、魚が食べられない人にも、“より楽しい寿司体験を味わってほしい”という願いが込められている。華やかでフォトジェニックなVEGESUSHI。ご自宅で試してみてはいかが?『VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司』ISBN:978-4-906913-62-6 商品サイト(アマゾン):http://amzn.asia/5m21HhQ

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やっと当たった市営住宅 でも予想外の大出費…!/パリ(フランス)

やっと当たった市営住宅 でも予想外の大出費…!/パリ(フランス)

2014年2月号でパリの市営住宅についてご紹介しましたが、なんとあの後間もなく市営住宅が当たりました!応募期間9年半。当たった友人のアドバイスから最後の半年は市役所の住宅課や福祉課に定期的に通って陳情、市長や区長、果ては住宅省大臣にまで手紙を書き…。

街のコト
読んだら行きたくなって困るかも 『パリに行きたくなる50の理由』

読んだら行きたくなって困るかも 『パリに行きたくなる50の理由』

 読んだら、ますますパリに行きたくなるかもしれない! 主婦の友社がこのほど刊行した「パリに行きたくなる50の理由」はそんな1冊だ。 著者のジュウ・ドゥ・ポゥムは、国内外のアーティストたちの創作活動をサポートするアートエージェント。彼らがこれまでに出会ったアーティストたちの作品や、工夫ある暮らしぶり、インテリアを撮影・取材して、書籍として発表し続けている。この本は「バッグに入れておきたくなる小さな写真集」をコンセプトにした書籍「プチ・ポゥム」シリーズからの1冊で、今回はシリーズ4冊目となるフォト・エッセイだ。 ファッション、アート、グルメなど、さまざまな分野で、多くの人たちをひきつけてやまない、永遠のあこがれの街「パリ」。その魅力を50の項目にわたって紹介したこの本を読んで、パリの魅力を再確認してみよう!『パリに行きたくなる50の理由』著者:ジュウ・ドゥ・ポゥム 発売:主婦の友社定価:1,000円(+税)

ニュース
屋根裏に住む/パリ(フランス)

屋根裏に住む/パリ(フランス)

先日未明に、ドン、ドン、ドン、と、頭上からの物音で目が覚めた。わが家は5階建てアパートの屋根裏階にあるのだが、え? えーっ、トタン屋根の上を誰か歩いている!屋根にはアンテナがあり、時に職人さんが廊下の窓からよじ登ることがあるが、夜中にそれはあり得ないだろう。

街のコト
パリ11区、『テラスハウス』に住まうフランス婚カップル こだわりぬいた3階建ての空間に心地よく暮らす

パリ11区、『テラスハウス』に住まうフランス婚カップル こだわりぬいた3階建ての空間に心地よく暮らす

ヤンとソニアはパリのアラフォーカップル。古い一軒家を購入し、3階建ての建物を友人の建築家に依頼してリフォーム。感度の高いふたりが集めた絵画や写真をちりばめた知的な家で、リラックスして暮らす。

家のコト
1日限定販売のラーメン! 「シャングリラの夏」登場

1日限定販売のラーメン! 「シャングリラの夏」登場

 人気のとんこつラーメン店「一風堂」。この夏には、パリにも出店予定で、飛ぶ鳥落とす勢いだ。もちろん日本でも行列だけど、今回は事前予約制。「京都五行」(京都市)で、古都の風情を感じさせる夏らしい冷たいラーメン「シャングリラの夏」が食べられる。一風堂グループのラーメンイベント「四季のラーメン」が7月16日の1日限定で開催されるのだ。 見た目に鮮やかな緑色のスープには「祇園辻利」の「抹茶」を使用。微かな苦みを感じ、鼻に抜ける清涼な香りが特徴。それをやわらかく包み込む「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」は、スープにコクと深みをもたらしている。さらに、「ポークコンソメのジュレ」がスープの奥行きとキレを演出。抹茶・豆乳・コンソメの3つの要素が、これまでにない味わいのスープを生み出したという。 プリプリとした噛み応えのある太麺は、水分の9割を卵にしてその味と香りを強調した「たまご麺」。トッピングには極限まで薄くスライスし、ほうじ茶で風味付けした豚しゃぶだ。売り切れ次第終了。予約に走れ〜!■イベント概要日時    : 2015年7月16日(木) 11:00〜21:00 ※売り切れ次第終了場所    : 京都五行        (京都府京都市中京区柳馬場通蛸薬師下ル十文字町452)メニュー名 : 「シャングリラの夏」        『祇園辻利』の抹茶アイスを添えて〜お土産付き〜金額    : 1,800円(税込)予約方法  : 名前、人数、おおよその来店時間、連絡先を        明記の上 メール送付のこと ※詳しくはコチラ予約受付期間: 7月15日(水)12:00迄

町ごと美術館のルーアン  一歩先のフランスの旅(その1)

町ごと美術館のルーアン  一歩先のフランスの旅(その1)

 観光ガイドがあふれるパリ。美術館からレストラン、流行りの店にいたるまで、パリジャンよりパリに詳しくなれるような情報が、日本では大量に、常にアップデートされている。リゾート地の南仏や、お城めぐりのロワール、ワイン好きが足を伸ばすボルドーやブルゴーニュなど、パリは行き尽くした、という人のためのフランス情報にも事欠かない。だが、パリから列車でほんの1時間であるにもかかわらず、あまり多くの日本人が立ち寄らない、フランスらしいとっておきの場所がある。 りんごやカマンベールで有名なフランス北西部、ノルマンディーのルーアンという町だ。クロード・モネが連作を描いた大聖堂と、ジャンヌ・ダルク終焉の地として知られ、第二次世界大戦時の爆撃で大きな被害を受けながら、長い時間をかけて中世の伝統的な姿に修復してきた類まれな町。フランス最古のオーベルジュもここにある。静かで落ち着いた夏の旅を計画したい、という旅行好きのために、「町ごと美術館」と呼ばれるルーアンをじっくりご紹介しよう。第1回目は、夏に見ておきたい大聖堂とメインストリート。 フランス第6の都市ルーアンには、パリのサン・ラザール駅から特急列車に乗って約1時間で着く。ヴィクトル・ユーゴーが「百の鐘が鳴る町」と書くほど教会が多く、中でもゴシック建築で有名なカテドラルは必見だ。12世紀から400年かけて16世紀に完成した大聖堂は、フランス・ゴシック建築の最高峰といわれ、150メートルの尖塔はフランス一の高さを誇る。レースのような繊細な浮彫装飾を見上げ、カメラを構える人は多い。ルーアン出身のフロベールの作品「ボヴァリー夫人」に描かれた大聖堂の描写を、今もそのまま見ることができるからだ。 毎年6月から9月まで、夜になると、この大聖堂の壁面を丸ごとプロジェクターにした壮大な映像ショー「光のカテドラル」を見に、多くの人が集まる。ここ3年ほど、夏になるとこのショーを観ているが、日本人観光客に出会ったのは数えるほど。パリを起点にもう一歩先へ向かうとなると、同じ方角を向いていても、一気に海辺のモン・サンミッシェルまで直行、という場合が多く、ルーアンはどうやら「途中駅」として通過してしまう人が多いらしい。町のメインストリートになっている「大時計通り」を歩いても、時折ツアーの一行とすれ違う程度で、ほとんど日本人は見かけない。 通りの中ほどに、文字通り、ルネッサンス様式の時計台がある。道をまたぐアーチの表裏に、二つの大時計。もともとゴシック様式の鐘楼として建築されたもので、時計台からはルーアンの旧市街が見下ろせる。さらに進むと、ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた広場にたどり着く。中央には、ジャンヌ・ダルクの魂をなぐさめるために建てられた教会。周囲には、たくさんのビストロやレストランが並んでいる。その中の一軒が、フランス最古のオーベルジュ。次回は、当地のグルメを紹介しつつ、さらにルーアンの“奥”を歩いてみよう。

グルメなパリのエキナカ  三ツ星シェフの店で朝ごはん

グルメなパリのエキナカ  三ツ星シェフの店で朝ごはん

 芸術と美食の国フランス。美術館やお城をめぐった後は、やはりミシュランの星付きレストランでも行こうか、というグルメな旅行者も多いだろう。でも、観光で多少疲れた体、予約をとって、ちょっとドレスアップして改めてレストランに出かけるのも面倒だと思ったことがあるかもしれない。そんな時におすすめの方法がある。朝ごはんでもランチでも予約なしで行ける三ツ星シェフの店が、“エキナカ”にあるのだ。 パリ北西部にある、サン・ラザール駅。ノルマンディー地方に向かう特急列車が出る、パリのターミナル駅としては一番古い歴史を持つ駅だ。パリに来たことがなくても、モネなど印象派の画家が描いた駅舎を見たことがあるかもしれない。観光客から出張のビジネスマンまで、現在は1日約45万人の乗客が行き来している。 ターミナル駅だから、駅の構内には日本でいう“エキナカ”のように、さまざまな店が軒を並べている。その中に、駅の名前をそのままとった「ラザール」というレストランがある。バーカウンターにテーブル席が並ぶ、一見普通のレストランだが、何を隠そう、パリの三ツ星レストラン、エピキュールのシェフ、エリック・フレションの店なのだ。駅構内にこの店が開店した2013年には、三ツ星シェフが駅の構内にレストランを開くのは初めてのことだと、フランスメディアでも話題になった。しかも、週末は店を閉めてしまうことが多いフランスで、定休日なく、朝5時から深夜1時過ぎまで開いている。 出張に向かうビジネスマンが早朝この駅から出発する前に、“三ツ星シェフの店”で朝ごはんを食べる、もしくは、クロワッサンを持ち帰りで買って、列車の中で食べる、ということができるようになっている。筆者も、午後ノルマンディーに向かう前に、せっかくだから、ここでランチすることにした。 予約なしでももちろんOK。その日のランチは、春を惜しむホワイトアスパラガスに、初夏を思わせるガスパッチョ、鴨のグリルに、リンゴのタルトとフルーツのアイスクリーム盛り合わせのデザート。これに締めのコーヒーで、お一人様35ユーロだ。上記の三ツ星の店、エピキュールで食べれば、もちろんこの4倍の値段は覚悟しなければならない。  駅構内だけあって、仕事や旅の途中、列車に乗る前に立ち寄ることが前提になっているから、店の雰囲気はカジュアルだし、量も適度で軽く食べられる。それでもエリック・フレションの味だから、満足度は200%だ。通りすがりで有名シェフの味を楽しむなら、ここは選択肢の筆頭だ。

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力◎文・和田博巳 以前も、このGaudio+PCオーディオfam.comでECMのハイレゾ作品を紹介させていただいた。その時は、キース・ジャレットの作品は故チャーリー・ヘイデンとのデュオ『LAST DANCE』を紹介したが、もっと多くのキース・ジャレットの演奏をハイレゾで聴きたいと思った人は多かったと思う。かく言う私もそのひとりだ。すると嬉しいことにe-onkyo musicからこのたびキース・ジャレットのアルバムが16タイトル一度に登場した。 内容は新旧取り混ぜてバラエティに富んだものだが、嬉しいのはECM作品だけでなく、インパルス時代(1973年〜1977年)のアメリカン・カルテットによる5タイトル(『Fort Yawuh(フォート・ヤウー)』、『Mysteries(ミステリーズ)』、『SHADES(シェイズ)』、『Byablue(バイアブルー)』、『Bop-Be(バップ・ビー)』)が含まれていることだ。さらに往年の名盤以外に、今年の5月にECMからリリースされたばかりの最新作『Creation(クリエイション)』も含まれている。『クリエイション』はソロピアノ作品なので、ちょうど40年前の1975年にリリースされてキース・ジャレットの人気を決定づけた『ザ・ケルン・コンサート』と聴き比べるのも面白いと思う。当時30歳のキース・ジャレットと現在70歳のキース・ジャレットの変わらないところ、変わったところ。あるいはアナログ録音とデジタル録音の音質の違い。そしてコンサート会場ごとに変わる空気感の違いなど、ハイレゾで聴くと音質的な向上に加えてニュアンスの違いまでいっそうよく感じられるはずである。アメリカン・カルテット5作品『Fort Yawuh』/『Mysteries』/『SHADES』  『Byablue』/『Bop-Be』 (次ページへ続く)  - ソロで聴ける情感に満ち溢れた独自の境地『Creation[Live]』 では、キース・ジャレットの主要アルバムを見てゆこう。まずは最新作『Creation[Live](クリエイション)』である。このアルバムはキース・ジャレットが今年70歳となることを記念して制作されたアルバムで、キースの代名詞ともいえる完全即興ソロピアノ演奏集となっている。2014年に行ったワールドツアー(東京、トロント、パリ、ローマに於ける計6回の公演)から厳選した9曲を収録しているが、その収録日時をチェックしていたら、ローマで演奏された3曲の日付が2014年7月11日とあった。 この日付に何となく見覚えがあったので調べてみると、その日はチャーリー・ヘイデンの命日だった。“チャーリー・ヘイデン危篤”の報はローマのキース・ジャレットのところにも届いていたのだろう。その日披露された即興曲3曲は、深い悲しみを湛えた演奏と聴こえる。ピアノを通してチャーリー・ヘイデンに静かに語りかけるキースの姿がここには奇跡的に記録されている。『The K?ln Concert[Live]』 次にずっと昔の録音『ザ・ケルン・コンサート』を聴くと、こちらの演奏はファンならよくご存知と思うが、ピアノの音色は驚くほど瑞々しく、そして演奏は若々しい。ちなみに『クリエイション』(48kHz/24bit)は最新のデジタル録音らしく極めて澄みきったピアノの音が、空気中にスーッと溶けてゆく様子がよく分かる。対する『The K?ln Concert[Live](ザ・ケルン・コンサート)』だが、今回新たにECMのアナログ録音は、オリジナルアナログマスターから96kHz/24bitでハイレゾファイル化されている。したがって本作でもその艶やかで凛としてニュアンス豊かなピアノの音色は、聴いた誰もが魅力十分と分かるはずである。『Fort Yawuh[Live]』 70年代のキース・ジャレットは、ソロ演奏、トリオ編成、そしてアメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットという二つの異なるクァルテットを率いて八面六臂の活躍を繰り広げていた。そのうちアメリカン・クァルテットは本稿の最初のほうでも挙げたが5タイトルがリリースされている。チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン・デューイ・レッドマンを擁したアメリカン・カルテットの特徴は、熱いマグマが噴出するが如くフリーキーで、いや『Fort Yawuh[Live](フォート・ヤウー)』のようなライヴ録音を聴くと、まぎれもなくこの時期のアメリカン・カルテットはフリージャズに超接近した演奏をしている。 極めて濃密でスリリングで、かつ不思議なことに官能的と言うかエロチックに傾く瞬間も多々訪れるという、ひじょうに魅力溢れるフリーインプロビゼーションが、狭いジャズクラブの聴衆の眼前で繰り広げられる。だからアメリカン・カルテットでどれか1枚と言われたら、私は真っ先に1973年にヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音された『フォート・ヤウー』を挙げたい。(次ページへ続く) -ハイレゾはアーティストと血の通った付き合いができる ヨーロピアン・カルテットはメンバーにヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンを擁している。ヨーロピアンジャズを牽引するECMらしい布陣と言えるが、キース・ジャレットがこの北欧の新進ジャズレーベルと契約したことで、ヨーロッパにも驚くべき才能を持ったジャズミュージシャンがいることを、アメリカや日本のジャズファンは驚きと共に知ることとなったわけだ。アメリカン・カルテットに比べるとヨーロピアン・カルテットは各ミュージシャンの発する音がキース・ジャレットも含めて際立って澄みきって美しい。ジャズだから決して冷徹ということはないのだが、青白い炎がチロチロと燃えているようなクールなエモーションは、この時代かなりユニークで、この音に痺れまくったジャズファンは、私も含めて多かったと思う。 今こうやって聴き返しても、最新のハイレゾ・マスタリングの恩恵も大とは思うが、昔聴いていたイメージよりもいっそう思索的で、いっそう清澄で、時に妖艶ですらある。まさに当時ECMが謳っていたクリスタルサウンドを実感する。もちろんこれはハイレゾで聴いての印象だが、ハイレゾで聴くことで、キース・ジャレットは全く異なる二つの世界(アメリカと北欧)を行き来していたことがよく理解できる。そこにソロピアノ演奏を加えた大きく3つの世界を自由自在に行き来することで、溢れんばかりの才能とジャズの衝動を発散させていたのだろう。与えられた字数が尽きてきたので、まだまだ取りあげるべきアルバムはある、いや全てのアルバムについてその魅力をお伝えしたいが、とにかくキース・ジャレットのファンは各人の愛聴盤を改めてハイレゾで聴き返して欲しい。 キース・ジャレットが、何故かは分からないがまるで古い友人のように親密な印象でそこでピアノを弾いていると感じられると思う。ハイレゾで音楽を聴くということは、つまりアーティストと血の通った付き合いができるということに他ならない。キース・ジャレットそのほかの作品『Standards, Vol. 1』 / 『Standards, Vol. 2』 / 『Facing You』  『My Song』 / 『Belonging』 / 『The Survivors' Suite』   『Eyes Of The Heart[Live]』 / 『Changes』 / 『Arbour Zena』  『Hamburg '72[Live]』   -

和とフレンチが溶け合う粋な横丁(東京都/神楽坂・兵庫横丁)

和とフレンチが溶け合う粋な横丁(東京都/神楽坂・兵庫横丁)

「あら、先生。お久しぶり」。着物の裾を気にしながらお座敷へ急ぐなじみの芸者さんと、横丁でバッタリ。なーんて経験はありませんが、そんな想像すらしたくなる一画があります。変化の激しい都心に珍しく、花街の名残を漂わせる神楽坂でも、とりわけ風情のある「兵庫横丁」がそれ。曲がりくねった石畳の道、黒塀、見越しの松と、ノスタルジックな舞台装置がそろう道沿いに、上品な居酒屋や和食の店が点在し、出版社が多い土地柄を反映して、かつて作家や脚本家たちが執筆に励んだという「ホン書き旅館」も現役です。

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