暮らしのコト

東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー

山の恵みを満喫!「うま味たっぷり! 4種のきのこカレー」

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カレーは大人から子どもまで多くの人に愛されるフード。at home VOXはアンケートで「カレーが好きな地域」を調べたり日本人がカレー好きな理由をプロに聞いたりと、何度かカレーを取り上げてきました。

そして今回、いよいよカレーの連載コンテンツがスタート! 人気の出張カレーユニット「東京カリ〜番長」のメンバーが、あなたを奥深いカレーの世界へご案内する連載「東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー」です!

記念すべき第1回に登場するカレーの達人は、リーダーの伊東盛さん。この季節に食べたいきのこのおいしさをたっぷりと味わえるオリジナルカレーを紹介してくれました。きのこの風味とカレーは、相性バッチリ! 季節の味覚をスパイシーに楽しみましょう。

今回のカレーのポイントは、ズバリ「飴色になるまで炒めた玉ねぎ」! 玉ねぎの香ばしさ・うま味・甘みが、味のベースになるのです。ただ、「飴色にするには長時間炒めなきゃいけないのでは?」とお思いの人もいると思います。

そこはさすがの東京カリ〜番長、それを10分に短縮するワザを紹介します!

【材料(4人分)】
・鶏ひき肉 150g
・エリンギ 120g
・しめじ 100g
・しいたけ 80g
・まいたけ 120g
・玉ねぎ 大1個
・トマト 1個
・にんにく(すりおろし) 1片分
・しょうが(すりおろし) 2片分
・鷹の爪 1本
・カレー粉 大さじ1
・カレールウ 3皿分
・水 650cc
・料理酒 大さじ2
・しょうゆ 小さじ2
・大葉 2枚
・サラダ油 大さじ2

■作り方
①玉ねぎを炒める
②にんにく、しょうがを加えて炒める
③トマト、カレー粉を加えて炒める
④鶏ひき肉を炒め、調味料やきのこ類を加えて煮込む
⑤カレールウを入れる
⑥盛り付けて大葉のみじん切りを散らす

★ココがポイント!★
①玉ねぎを炒める

鍋にサラダ油をひき、粗みじん切りにした玉ねぎに塩をひとつまみ入れて、色づくまで炒めます。ここがきのこカレーの出来を左右する最重要ポイント! 10分で飴色にするには、コツが必要なのです。

【やり方を動画でチェック!】
※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します
カレー動画

〈玉ねぎを炒める手順〉
1.玉ねぎ全体に油がまわるように炒める。
2.塩(分量外)をひとつまみ入れる。玉ねぎの水分をとうまみを引き出すため。
3.鍋中の玉ねぎをしばらく放置してから、かき混ぜる。それを繰り返すことで、玉ねぎの色はどんどん飴色に近づいていく。
4.何度かに分けて差し水をする。飴色の焦げ付き(のように見える、うまみの元)を、混ぜて全体に行き渡らせる。

伊東さん「強火で一気に炒めましょう。家庭のガスコンロなら火力は最大で!」

②にんにく、しょうがを加えて炒める

にんにく、しょうがを加え、青臭さがなくなって、香ばしい香りが立つまで炒めます。

③トマト、カレー粉を加えて炒める

みじん切りにしたトマトを加え、木べらでつぶすように炒めて、水分を飛ばします。ある程度まで水分が飛んだらカレー粉を加え、よくなじませましょう。

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伊東さん「トマトも火を通すと甘みとうま味が出て、玉ねぎとともにカレーの味のベースになるのです! (上の写真ぐらいまで)しっかり水分を飛ばしましょう。鍋中を木べらで寄せたときに、水分が流れなければOK」

④鶏ひき肉を炒め、調味料やきのこ類を加えて煮込む

鶏ひき肉を加えて、色が変わるまで炒めます。続いて、水、料理酒、しょうゆ、食べやすい大きさに切ったきのこ類を加え、全体をよく混ぜてなじませたら、ふたをして中火で煮込みます。

伊東さん「クセのない鶏ひき肉を、料理酒やしょうゆで和風テイストに味つけするのは、メインの具材となるきのこの風味と食感を最大限に生かすためです」

⑤カレールウを入れる

10分ほど煮込んだら、いったん火を止め、沸騰が収まるのを待ってカレールウを入れます。すぐに火をつけず、しばらくそのままおいてルウがやわらかくなったら、かき混ぜて溶かします。

ルウが溶けたら火をつけ、とろみがつくまで弱火で煮込みます。

伊東さん「沸騰しているうちにルウを入れると、ダマになりやすいので注意!」

⑥盛り付けて大葉のみじん切りを散らす

皿に盛り付けたら、大葉のみじん切りを散らして完成!
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4種のきのこの存在感が、見た目にもたっぷりの一皿。ひと口ほおばれば、スパイシーなカレーの風味ときのこのうまみが、たちまちハーモニーを奏でます。

カレールウをメインに使いながら、カレー粉がピリッと脇を固めているのもポイント。ルウのコクやとろみに加えて、パウダーならではの辛みと芳香が効いています。ふと気づけば、スプーンを持つ手と口を忙しく動かしている自分がいる。そんな美味なるカレーを作ってみてはいかがでしょう。

【4種のきのこカレーの極意】「玉ねぎの焦げを恐れるな。果敢に炒めよ!」
「僕はきのこのカレーが好きで、中でもしいたけを使ったカレーが大好き。独特の風味がたまらないんですよね。そして、それを根底で支えるのが、炒めた玉ねぎのうま味です。飴色に色づいた玉ねぎは焦げているようで焦げていない、ちょっと難しく言うとメイラード反応を起こした状態。コーヒー豆の焙煎と同じで、これによって香ばしい風味が生まれるんです。玉ねぎを炒めるときは、焦げることを恐れずに、勇気を持って挑んでください!」

■レシピ考案・監修
東京カリ〜番長
1999年に結成された出張料理集団。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを行うほか、雑誌・書籍でのレシピ紹介、飲食店のメニュー開発を手掛ける。
https://www.facebook.com/tokyocurrybancho

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