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注目集める、日本人シェフの活躍 仏版「ミシュラン ガイド 2018」発表

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(OVO オーヴォより)

“美食のバイブル“と呼ばれるフランスのガイドブック、「ミシュラン」。今年も新しい2018年版が5日、発表になった。星付きレストランは昨年版より5店多い621店。新しく星をもらったのは57店だが、中でも特に日本人シェフの活躍に注目が集まり、フランスメディアも「外国人シェフ、特に日本人が増えている」と報じた。例えば二つ星を新たに獲得した5店のうち、2店が日本人シェフだ。

今年の新ミシュランのセレモニーは、半月前に亡くなった“ガストロノミーの法王”、ポール・ボキューズ氏へのオマージュでスタート。Les EchosやRTLなど仏地元メディアが伝えたところによると、参加した約200人のシェフが、ボキューズ氏の功績をたたえてスタンディングオベーション。半世紀にわたり三ツ星を維持した氏の後に続く、美食の担い手の発表へ。

新たな三つ星店は二つ。地元の野菜や地中海のタコなどを使った新鮮な料理が評価され、「記憶を作る叙情的な料理」と表現された、フランス南東部のル・カステレにある「Christophe Bacqui?」と、やはり地元の食材を使うことで有名な「La Maison des Bois-Marc Veyrat」。後者はスキー場などが多いフランス東部のマニグード、標高1,650メートルにある店だ。

新たな二つ星のうち、「Au 14 F?vrier」(2月14日の意)のシェフは浜野雅文さん。「日仏の香りのブレンド」が素晴らしいと評価された。この季節、ブルーオマールのコニャック風味や、雛鳩とスグリの料理などが並んでいる。もう一店は、リヨンの「タカオ タカノ」で、シェフは店名の通り、鷹野孝雄さん。香りを大切にした繊細な料理が評判だ。

新たに一つ星をとった日本人シェフで話題になっているのは、パリ7区の「Pertinence」(ペルティナンス)。シェフは内藤隆乃介さんで、マレーシア人の妻(Kwen Liewさん)と二人で厨房を切り回し、開店からわずか7か月で星を獲得した。「フランスとアジアのテロワールの出会い」「伝統的なフランス料理に、アジア食材の軽いタッチ」など、やはり地域、文化にまたがる味が評価されている。

text by coco.g

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