暮らしのコト

都市生活者は田舎より太りやすい? 意外なその理由とは

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(OVO オーヴォより)

郊外での生活と都市での生活、どちらの方が太りやすいかと考えたことはあるだろうか? 郊外では車生活なのであまり歩かず、都市では電車と徒歩なのでたくさん歩くため、郊外での生活の方が太りやすいと思う人もいるだろう。しかし、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究では、逆の結果が発表された。

スイスのヴォー州にあるローザンヌといえば、国際オリンピック委員会(IOC)の本部が置かれているなど栄えている同州の州都。研究者が、ローザンヌに6年間以上居住している6000人を超える人々の肥満度を表すBMI指数を集めたところ、都市で働く労働者階級は、田舎で働く人と比べてより肥満体だったのだ。

今回の研究の共著者であるイドリス・ゲソウス博士は、生活環境が大きな要素を持っているという。都市には広くて緑が多い空間が少ないので運動をする機会が損なわれること、健康的な食事やテイクアウト料理が簡単に手に入ることなどが肥満につながりやすいと主張。さらに、ゲソウス博士は人から人へ行動が移りやすいことと肥満との関係性にも着目している。

博士は「人間は個々で社会文化的な違いがあるにも関わらず、隣人を見てその人のように行動をする傾向がある」と語る。つまり、都市では肥満の人が行っている生活様式が、他の人にも伝染するため、結果として多くの太りやすい生活を送ることになるのだとか。

都市ではファストフードやコンビニで食事が簡単に手に入り、また運動するスペースもない。さらにその生活が多くの人に浸透しているため、多くの人が太りやすい傾向につながっているというのが今回の研究の結論だ。言われてみれば納得だが、都市で生活しながら太りたくないという人は、他の人にならわず、しっかりと自分なりの生活スタイルを確立することが大切なようだ。

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