暮らしのコト

うどん屋vsそば屋―その実情をお店に直接聞いてみました!

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日本を代表する麺といえば、うどんとそば。どちらもとても身近な食べ物ですが、より多く食べられているのはどちらでしょうか? at home VOXでは、47都道府県の人たちを対象にアンケート調査を行いました。

のれんの画像

Q.多いときで、週に何回うどん、そばを食べますか?(全国)

食べる回数 うどん回答率 そば回答率
0回 13.9% 27.1%
1回 46.0% 50.5%
2回 24.5% 15.2%
3回 9.7% 5.3%
4回 2.8% 0.9%
5回 1.8% 0.7%
6回 0.6% 0.1%
7回 0.5% 0.2%
8回以上 0.3% 0.0%

うどん・そばともに「週1回」という人がいちばん多く、ともに約半数ほど。続く2位は、うどんは「2回」、そばは「0回」がランクインしています。全国の結果としては、どちらかといえば若干うどんの方が食べられているようですね。

しかし、この結果を都道府県別に細かく見てみると、東西でうどんとそばの消費量に偏りが出ています。うどんを「週2回食べる」と答えた人は西日本に多く、そばを「週2回食べる」と答えた人は東日本に多かったのです。

中でも、うどんは自ら「うどん県」を名乗る讃岐うどんの本場・香川県民が抜きん出て食べていました。それに対してそばは、東京都民に回数の多さが目立ちます。「そばを週5回食べる」という人が、東京都民では10%もいたのです。駅の立ち食いそばの多さが、この結果につながっていると思われます。


そばの画像

■讃岐うどん文化が東日本でメジャーになりはじめたのは2006年ごろ

この結果を見ると、西日本のうどん文化、東日本のそば文化がせめぎ合っているように見えます。そこで気になるのが、ここ数年で讃岐うどんのお店を東日本でもよく見かけるようになったこと。駅やショッピングセンターの中、郊外のロードサイド店など、その場所は多岐にわたります。

うどんの画像

セルフうどんチェーンの「丸亀製麺」の出店データを見てみると、2006年頃から出店ペースが加速しています。ちなみに、2006年はユースケ・サンタマリア主演の映画「UDON」が公開された年。映画をきっかけに讃岐うどんの知名度が上がり、その勢いに乗る形で出店数を増やしたのではないでしょうか?

■丸亀製麺の出店数推移(データ提供:丸亀製麺)
丸亀製麺出店数推移グラフ

そこでat home VOXでは、東西うどん・そば文化のせめぎ合いの実情を、お店にズバリ聞いてみました! うどん陣営は「丸亀製麺」さん、そば陣営は「ゆで太郎」さんです。

Q.新規出店時にそれぞれ、そば屋、うどん屋を意識することはありますか?

丸亀製麺「丸亀製麺は、日本全国に『手づくり・できたて』の本格的な讃岐うどんの魅力をお伝えすることを目指していますので、特に他社様を意識しておりません

ゆで太郎「出店時に周囲の飲食店を調べますが、その中でうどん屋を特に意識するということはありません

どちらも、うどん・そばを特別視しているわけではないようです。2006年からのうどん出店ペース増加についても、特にそば店への影響はなかったのだとか。

ゆで太郎「当店ではそばとうどん、両方を販売していますが、うどん店が増えたからうどんの注文が増えたという変化は特にありません。ちなみに、うどんの注文は寒い日に増える傾向にあります」

なるほど、うどんとそばは互いをライバル視したり、お客を取り合ってはいないのですね。むしろうどん店が増えたことで、うどんを食べる人の数が純粋に増えたと考えてよさそうです。

「公益財団法人 食の安全・安心財団」の「平成25年外食産業市場規模推移」(2014年6月発表)によると、飲食店全体の市場規模は平成24年より3.0%増ですが、そば・うどん店に絞るとなんと7.1%増という数字です。ますます活気づいているうどん・そば業界。麺好きならずとも、これからも目が離せません!

<アンケート調査概要>
対象/全国20〜69歳の男女1,410名(47都道府県各30名ずつ)
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年5月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。

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