暮らしのコト

東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー

クリスマスカラーが鮮やかな「スパイシークリスマスチキン カリフラワーソース添え」

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人気の出張カレーユニット「東京カリ〜番長」メンバーが、四季の味覚を活かしたスパイシーなおいしさを提案する連載「東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー」の第23回。

今回は東京カリ〜番長のリーダー、伊東盛さんがフライパンで手軽に作れる「スパイシークリスマスチキン カリフラワーソース添え」を紹介してくれました。

クリスマスの食卓に並ぶチキンといえばローストチキンが一般的ですが、そこはやはり東京カリ〜番長。大きめのチキンレッグで作るスパイシーでジューシーなタンドリーチキンです。しかも、パクチーの色と風味を活かしたカリフラワーソースをかけた、ひと味もふた味も違うオリジナルレシピ!

タンドリーチキンは、インド料理レストランでは串に刺した鶏肉をタンドールという土釜で焼く料理です。家庭で作る場合はオーブンを使うのが一般的ですが、このレシピではフライパンを使って焼きます。フライパンは骨付き鶏もも肉を入れてふたができる深さがあれば大丈夫。手軽に作れて、インド料理レストランにも負けない味わいです!

ぜひ、今年のクリスマスパーティーは、このスパイシークリスマスチキンでキメてみてはいかがでしょうか。チキンを漬け込む時間が8時間〜丸1日必要なので、その点は注意してくださいね!

【材料(2〜4人分)】
・骨付き鶏もも肉(大):2本

[マリネ用材料]

・プレーンヨーグルト:150g
・ニンニク(すりおろし):小さじ1
・ショウガ(すりおろし):小さじ1/2
・粉チーズ:小さじ1
・マスタードオイル:大さじ1
・塩:小さじ1
・レモン汁:大さじ1
<パウダースパイス>
・パプリカ:大さじ1
・クミン:小さじ1
・コリアンダー:小さじ1/2
・レッドチリ:小さじ1/2
・ホワイトペッパー:小さじ1/2
・ターメリック:小さじ1/4

[カリフラワーソース用材料]

・カリフラワー:1/2株(正味150g程度)
・パクチー:1株
・牛乳:150ml
・バター:10g
・塩:小さじ1/2
<パウダースパイス>
・コリアンダー:小さじ1/2
・カルダモン:小さじ1/2
・ホワイトペッパー:小さじ1/3

[盛り付け用材料]

・パクチー:適量
・レモン:適量
・レタス:適量
・トマト:適量

■作り方
①鶏もも肉をマリネする
②フライパンで鶏もも肉を焼く
③カリフラワー、パクチーを切る
④カリフラワーをゆでる
⑤小鍋にカリフラワーソースの材料を加えて加熱する
⑥ミキサーで撹拌する
⑦チキンを盛り、カリフラワーソースをかける

①鶏もも肉をマリネする

鶏もも肉の皮面に包丁で切り込みを入れ、裏面も骨に沿って切り込みを入れます。マリネ用材料をすべて混ぜ合わせ、鶏もも肉を冷蔵庫で8時間以上(できれば丸1日)漬け込みます。
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伊東さん「マリネ用材料は、ヨーグルトのかたまりやパウダースパイスのダマがなくなるまでよく混ぜ合わせましょう。マスタードオイルは日本ではあまりなじみがありませんが、インドでは一般的な油。ややピリッとした特徴的な香りがあり、風味の決め手になります。ハラルフード店やamazonなどのネットショップで購入できます。漬け込みには、密封できる食品保存用小袋を使うと便利です」

★ココがポイント!★
②フライパンで鶏もも肉を焼く

フライパンに鶏もも肉をマリネ液ごと加えて焼きます。焼き方にはちょっとコツがあるので、一部始終をおさめた動画をご用意しました。これを参考にして、美味しく焼き上げましょう!
【やり方を動画でチェック!】
※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。
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〈鶏もも肉の焼き方〉
1.フライパンに鶏もも肉の皮面を下にして並べ、マリネ液も一緒に入れる
2.火をつけ、ふたをして強めの中火で焼く(目安3〜4分)
3.皮面に焼き色がついたら鶏もも肉を裏返し、わずかに残ったマリネ液に50cc程度の水(分量外)を加えて、フライパンへ。再びふたをして弱めの中火にする
4.マリネ液が焦げ付かないように、鶏もも肉の位置を変えながら火が通るまで焼く(目安8分)
5.ふたを開けて弱火にし、スプーンなどでマリネ液を鶏もも肉にかけながら、水分が少なくなるまで煮詰める

伊東さん「必ずフライパンに鶏もも肉を並べてから、火をつけてください。両面を焼いてふたを開けたら、マリネ液の水分を飛ばしながら焼きます。水分が減って、マスタードオイルや鶏もも肉から出た脂だけになり、鶏もも肉に火が通れば焼き上がりです」

③カリフラワー、パクチーを切る

カリフラワーは小房に分けます。パクチーは根を切り落とし、茎ごとみじん切りにします。

④カリフラワーをゆでる

鍋に多めのお湯と塩少々(分量外)で、カリフラワーをゆでます。

伊東さん「このカリフラワーでソースを作りますので、やわらかめにゆでてくださいね」

⑤小鍋にカリフラワーソースの材料を加えて加熱する

弱火で小鍋にバターを溶かし、パウダースパイス、塩を加えて炒めます。パクチー、カリフラワー、牛乳を加え、中火で一度沸騰させます。
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伊東さん「焦げやすいパウダースパイスを具材のない状態で炒めますので、焦げないよう十分注意しましょう。牛乳を加えたら、必ず沸騰するまで加熱してください」

⑥ミキサーで撹拌する

粗熱を取ったらミキサーにすべて加え、撹拌してソース状にします。
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⑦チキンを盛り、カリフラワーソースをかける

皿にレタスを敷いてチキンを並べ、カリフラワーソースを上からかけます。彩りにパクチー、くし形に切ったレモン、トマトを添えてできあがり!
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ボリュームのあるチキンレッグを赤く染めるのは、マスタードオイルとヨーグルトをベースにさまざまなスパイスを加えたマリネ液を煮詰めたソース。もう、これだけでも十分おいしそうな香りが漂っていますが、そこに淡いグリーンのカリフラワーソースがかかって、見た目にもきれい! パーティーの食卓にこの一皿が運ばれてきたら、盛り上がること間違いなしです。

切り分けたチキンにレモンを搾って口に運べば、マスタードオイルの刺激的な香り、数々のスパイスやニンニク、ショウガが一体となった風味が満ちあふれます。

インド料理店のタンドリーチキンは水気が少ないのが一般的ですが、このスパイシークリスマスチキンはとてもジューシー! スパイシーな赤いソースと、さわやかなグリーンのカリフラワーソースが、ビジュアルと味の両面でハーモニーを奏でます。

ほどよくスパイシーで刺激的な風味が、ビールやワイン、シャンパンなどにも合いそう。今年のクリスマスパーティーに、ぜひ作ってみてください。

【スパイシークリスマスチキン カリフラワーソース添えの極意】「フライパンの中でマリネ液はソースと化す!」
「マスタードオイルの風味を効かせたマリネ液を、骨付き鶏もも肉と一緒にフライパンで加熱することで、肉から出る旨味が加わり、水分が飛んで味がギュッと凝縮されます。ソースに変身したマリネ液の味が肉に加わって、さらにおいしさアップ! そこにカリフラワーとパクチーのさわやか風味のソースを組み合わせた、スパイシー&ジューシーなタンドリーチキンなのです。味の決め手はズバリ、マスタードオイル。このレシピのために入手する価値がありますよ!」

■レシピ考案・監修
東京カリ〜番長
1999年に結成された出張料理集団。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを行うほか、雑誌・書籍でのレシピ紹介、飲食店のメニュー開発を手掛ける。
https://www.facebook.com/tokyocurrybancho

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