暮らしのコト

東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー

さっぱり風味で食欲増進&夏バテ解消! 「梅干しと紫蘇のチキンキーマ」

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_MG_4636 人気の出張カレーユニット「東京カリ〜番長」メンバーが、季節に合わせたカレーを紹介する連載「東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー」の第15回。 今回は東京カリ〜番長のアウトドア主任、SHINGO/3LDKさんが、真夏にオススメのさっぱり風味のスパイスカレーを紹介してくれました。食欲のないときでも食べやすい「梅干しと紫蘇のチキンキーマ」です。 夏といえばカレー! 汗をふきふき辛いカレーを食べる……。そんなイメージがありますが、今回のカレーはちょっと違います。チリリンと風鈴が鳴り、涼しい風が通り抜ける和室で、浴衣姿で食べる。そんなシーンが似合いそうな和風のキーマカレーです。 でも、キーマカレーに梅干しや紫蘇って合うのでしょうか? それは、実際に作ってみれば120%わかります! まずは作ってみましょう。

【材料(4人分)】 ・鶏ももひき肉:600g ・玉ねぎ:大1個 ・梅干し:10個 ・青紫蘇:6枚 ・ニンニク(みじん切り):2片分 ・ショウガ(みじん切り):2片分 ・パクチー:2枝 ・鶏ガラスープ:200㏄ ・砂糖:小さじ1 ・塩:小さじ1 ・オリーブオイル:大さじ2 【パウダースパイス】 ・コリアンダー(パウダー):小さじ1 ・ターメリック(パウダー):小さじ1/2 ・カルダモン(パウダー):小さじ1 ・クミン(パウダー):小さじ1 ・カイエンペッパー(パウダー):小さじ1/2

■作り方 ①玉ねぎ、青紫蘇、パクチーを切る。梅肉を作る ②玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、パクチーの根を炒める ③パウダースパイス、塩を加えて炒める ④鶏ももひき肉を炒め、鶏ガラスープを加えて煮込む ⑤梅肉を加えて煮込む ⑥器に盛り付ける

★ココがポイント!★ ①玉ねぎ、青紫蘇、パクチーを切る。梅肉を作る

玉ねぎは粗みじん切り、青紫蘇は千切りにします。パクチーの根はよく洗ってから、みじん切りに。茎と葉の部分もみじん切りにします。梅干しは10個のうち6個の種を外して、包丁で軽くたたいて梅肉を作ります(残りの4個はトッピング用)。具体的な手順を動画で解説します。 【やり方を動画でチェック!】 ※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。 athomevox_curry_1607_b_thum

〈梅肉の作り方〉 1.梅干しから種を取り出す 2.包丁で梅肉を軽くたたく(完全にペーストにする必要はない) 3.梅干しに紫蘇が付いていれば、みじん切りにする

SHINGO/3LDKさん「梅干しは、しっとりタイプの梅干しでなく、カリカリ梅を使ってもOKです。みじん切りにして投入すれば、カリカリとした食感を楽しめるキーマカレーができます。これもなかなかおいしいのでオススメです!」

②玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、パクチーの根を炒める

フライパンにオリーブオイルを熱して玉ねぎを加え、塩(分量外)を振って、強火できつね色になるまで炒めます。色づいたら中火にして、ニンニク、ショウガ、パクチーの根を加えて、青臭さがなくなって香り立つまで炒めます。 _MG_4599

SHINGO/3LDKさん「なぜ、ここで塩を振るのか不思議に思われる方もいるかもしれませんね。それは、塩によって玉ねぎの水分を抜いて、同時に旨味を引き出すためです。短時間できつね色になるので、ぜひ試してみてくださいね」

③パウダースパイス、塩を加えて炒める

いったん火を止めてから、すべてのパウダースパイスと塩を加えます。弱火〜中火で、よく混ぜ合わせて炒めます。

SHINGO/3LDKさん「パウダースパイスは焦げやすいので、気をつけましょう。一度火を止め、その後も火加減を調節して、よく混ぜながら炒めることが大切です」

④鶏ももひき肉を炒め、鶏ガラスープを加えて煮込む

鶏ももひき肉を加えて、強火で火を入れる感じで炒めます。肉に火が通ったら、鶏ガラスープ、パクチーの茎と葉を加えて軽く混ぜ合わせ、ふたをして弱火で10分ほど煮込みます。 _MG_4621

⑤梅肉を加えて煮込む

ここで、先ほどの梅肉を加えます。混ぜ合わせたら、弱火で3分ほど煮込みます。味見して塩気が足りなければ、塩(分量外)を加えます。

SHINGO/3LDKさん「動画でも説明していますが、必ず梅肉を入れたあとで味見をしてください。すでに塩加減がよければ、もう塩を加える必要はありません」

⑥器に盛り付ける

ライスを盛り付け、カレーをかけたら、梅干し1個を中央にのせ、青紫蘇をトッピングして出来上がり! _MG_4638 真夏日、酷暑日、熱帯夜……。暑い日が続くと、胃の消化機能が低下して、食欲もだんだんなくなってきます。冷たいものを食べたり、エアコンの効いた部屋で過ごしたりしていれば、なおさらのこと。しかし、そんなときでも、この「梅干しと紫蘇のチキンキーマ」なら食が進みそうです。 キーマカレーですが、肉のこってりした感じが鼻につくことはありません。どちらかというと、さっぱりとした鶏そぼろに近い感覚で、そこにカレーの風味がほどよく効いて、スプーンを持つ手が自然に動いてしまう。そんなカレーです。 ひと口ほおばると、カレーの風味の向こうからカレーに溶け込んだ梅肉の酸味がじわっと広がってきます。さらに、カレーの上にある梅干しと青紫蘇を混ぜながら食べれば、味に変化が生まれます。 さらにお好みで、だし汁をかけてお茶漬け風にしたり、そこにとろけるチーズ、わさび、レモン汁を加えたり、なんていうアレンジも可能。また、ご飯ではなく、そうめんに「梅干しと紫蘇のチキンキーマ」をかけても、よく合いますよ!

【梅干しと紫蘇のチキンキーマの極意】「カレー×梅干し=夏バテ知らず!」 「カレーと梅干し。いずれも、夏バテや食欲不振に効く切り札的な食べ物です。その両者がタッグを組んだら、それは“最強の夏バテ封じ食”といっても過言ではないでしょう。いうまでもなく、梅干しなどの酸っぱい食品は疲労回復に効果的。疲れがたまると、体は自然に酸っぱいものを求めるといいます。この夏、食欲不振や疲労を感じたら、ぜひ『梅干しと紫蘇のチキンキーマ』を作ってみてくださいね。ちなみに、二日酔いのときにもオススメです(笑)」

■レシピ考案・監修 東京カリ〜番長 1999年に結成された出張料理集団。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを行うほか、雑誌・書籍でのレシピ紹介、飲食店のメニュー開発を手掛ける。 https://www.facebook.com/tokyocurrybancho

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