暮らしのコト

東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー

ほくほくの大根とトロトロのカブに舌鼓!「豚肉と冬の根菜カレー」

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人気の出張カレーユニット「東京カリ〜番長」メンバーが、季節のカレー作りを手ほどきする連載「東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー」の第4回。

今回も、東京カリ〜番長のアウトドア主任、SHINGO/3LDKさんが 冬の味覚を活かしたカレーを紹介! おでんやシチューなどでおなじみの根菜を味わう「豚肉と冬の根菜カレー」です。

このカレーの主役は、カブと大根です。「カブと大根って、カレーに合うの!?」 と、疑問に感じる人もいるかもしれません。 しかし、これが合うんです! とりわけ旬を迎えたカブの甘みは、抜群の存在感を発揮。 衝撃的といっても大げさではないほどの、おいしさです。

だまされたと思って、とにかく作ってみてください。

【材料(4人分)】
・豚肩ロースブロック:400g
・大根:1/3本
・カブ:中2個
・舞茸:1パック
・玉ねぎ:大1個
・トマト:1個
・にんにく(すりおろし):1片分
・しょうが(すりおろし):2片分
・カレー粉:大さじ1
・カレールウ:4皿分
・水:800cc
・料理酒:大さじ2
・しょうゆ:大さじ1
・サラダ油:大さじ2
・塩:少々
・ブラックペッパー:少々

■作り方
下ごしらえ 大根、玉ねぎ、カブ、豚肩ロースを切る
①玉ねぎを炒める
②にんにく、しょうがを加えて炒める
③トマト、カレー粉を加えて炒める
④大根、カブを炒める
⑤豚肩ロースを炒め、大根、水、調味料を加えて煮込む
⑥カブ、舞茸を加えて煮込む
⑦カレールウを入れて煮込む

下ごしらえ 大根、カブ、玉ねぎ、豚肩ロースを切る

大根は皮をむいて、一口大の乱切りに。カブは煮くずれを防ぐため皮をむかず、茎を少し残してクシ切りに。玉ねぎもクシ切りにします。

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豚肩ロースは3センチ角に切って、塩、ブラックペッパーをふります。

①玉ねぎを炒める

鍋にサラダ油をひき、クシ切りにした玉ねぎを色づくまで炒めます。

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SHINGO/3LDKさん「今回、玉ねぎは塩や水を使わずに、強火で普通に炒めます。切り方も前回までのみじん切りではなくクシ切りにしています。これは、玉ねぎをいつものようにカレーのベースとして使うのではなく、食感を残して具として使うためです。こがさない程度に、写真のように色づくまで炒めましょう」

②にんにく、しょうがを加えて炒める

にんにく、しょうがを加え、中火で青臭さがなくなるまで、こげない程度に炒めます。

③トマト、カレー粉を加えて炒める

みじん切りにしたトマトを加えて中〜強火で、水分がある程度飛ぶまで炒めたら、カレー粉を加えてよくなじませ、いったん火を止めます。

SHINGO/3LDKさん「全体にトマトが木べらにまとわりつくようになるまで炒めましょう。ちなみに、生のトマトはルウカレーで香りを出したいときに、トマトピューレはスパイスカレーでコクを出したいときにと、僕は使い分けています」

★ココがポイント!★
④大根、カブを炒める

別のフライパンにサラダ油をひいて、大根とカブを炒めます。炒めることで、大根とカブの甘みを引き出すのです。ここが、「豚肉と冬の根菜カレー」のおいしさを決める重要ポイントです!

【やり方を動画でチェック!】
※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。
カレー動画

〈大根とカブの炒め方のポイント〉
●全体に焼き色がつくまで炒める。
●大根・カブのまわりが透き通ってきたらOKのサイン。
●火力は中火を基本に
●様子を見ながら、こがさない程度に強火を使ってもよい。

⑤豚肩ロースを炒め、大根、水、調味料を加えて煮込む

③の鍋に豚肩ロースを加えて色づくまで炒め、水、料理酒、しょうゆ、炒めた大根を加えて強火で加熱します。沸騰したら中火にし、水分が飛ばないようフタをして30分ほど煮込みます。

SHINGO/3LDKさん「カブは煮るとすぐにやわらかくなるので、ここではまだ入れません。料理酒としょうゆで和風の味付けをして、大根とカブのおいしさを引き出します

⑥カブ、舞茸を加えて煮込む

さらにカブ、舞茸を加え10分ほど煮込みます。

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SHINGO/3LDKさん「舞茸を入れると風味がよくなるのはもちろんですが、肉をやわらかくする効果もあるんですよ」

⑦カレールウを入れて煮込む

いったん火を止め、カレールウを入れます。しばらく時間をおいてから、弱火でさらにとろみがつくまで煮込めば完成です!

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なんといってもインパクト絶大なのは、煮込まれてトロトロになったカブの食感。そして、最盛期を迎えたカブならではの豊かな甘み! 大きめにカットされた大根やカブを口に入れれば、それをスパイシーなカレーの風味が追いかけてきます。カレールウのコクをベースに、料理酒としょうゆの和風テイストと、カレー粉のスパイス感が加わって、あっさりとしたやさしい味のカレーに仕上がりました。

冬の寒い日に、家族や仲間といっしょにアツアツの根菜をほおばり、ハフハフと食べれば、みんなニコニコ。身もココロも温めてくれるカレーです。野菜嫌いの子どもも、思わず「おかわり!」と叫んでしまうに違いありません。

【豚肉と冬の根菜カレーの極意】「じっくり炒めて引き出せ! 甘みと食感」
「カブは火の通りが早いので、炒め物にも向いています。冬になると甘みがグ〜ンと増しておいしくなるので、それを活かしたカレーを作りました。焼き色がついて周辺部が透き通るまでじっくりと炒めることで、その甘みを最大限に引き出します。口に入れたときのトロリとした食感もクセになります。カブとカレーの組み合わせって、なかなかイメージしづらいかもしれませんが、一度作ったらきっとリピートしたくなりますよ!

■レシピ考案・監修
東京カリ〜番長
1999年に結成された出張料理集団。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを行うほか、雑誌・書籍でのレシピ紹介、飲食店のメニュー開発を手掛ける。
https://www.facebook.com/tokyocurrybancho

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