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夏休みは人とモノをつなぐ“IoTホステル”で、スマートな宿泊体験はいかが? 

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8月も間近に迫り、夏休みに旅行計画を控えている人も多いのではないでしょうか。そして旅行に欠かせないのが宿泊施設。そこで今回のat home VOXでは、新しいスタイルの宿泊施設をご紹介! それはズバリ、最新のデバイスを体感できる日本初の“IoTホステル”、「&AND HOSTEL(アンドホステル)」! 博多1号店、浅草2号店に続いて、5月にオープンしたばかりの上野店を訪ねてみました!

外観

&AND HOSTEL UENOは、稲荷町駅から徒歩約5分と好立地。

“IoT”とはInternet of Thing、すなわち“モノのインターネット”の略称。さまざまな“モノ”がインターネットに接続されている環境のことを指します。さまざまなモノがインターネットで繋がれている客室とは、なんだか近未来の話のようですが、果たしてどういうことなのでしょうか? 実際に確かめてみましょう!

■全てのデバイスはサービスに通じる?「&AND HOSTEL」の客室チェック!

ロビー

デジタルデバイス満載の施設とは思えないような、ナチュラルな内装のロビー。

まず足を踏み入れたのはロビー。ダイニングテーブル、キッチン、ランドリーなどホステルとして必要な設備に加えて、卓上には多彩なデジタルガジェットが飾られています。ホテルや旅館と異なり、ゲスト同士の交流がしやすいホステルにおいて、話題のきっかけとなっているのかもしれません。

今回訪れた客室は、3階にある「IoT Double Room」。全12部屋ある&AND HOSTEL UENOの中で、IoTを体感できる“IoTルーム”はダブルルーム2部屋に限定されています。IoT体験をしたい方は、予約時に「IoT Double Room」か確かめることを忘れずに。

客室

こちらがIoT Double Room。最もサービスが充実した部屋です。

客室のモノ

エアコン、液晶テレビ、空気清浄機と、さまざまな“モノ”が設置されています。

広さはあまりありませんが、ダブルルームで一泊9,500円という安さを考えれば十分と言えるでしょう。一見普通の部屋ですが、なんとこの部屋にゲスト用のルームキーはありません。その代わりに渡されたのは一台のスマートフォン。一部屋に一台渡されるスマホには“&IoT”という独自のアプリが備わっており、これ一台で部屋中のデバイスを操作できるんだとか。

アプリ

アプリのメインメニューには6つのアイコンが並んでいます。

この6つのアイコンの機能は以下の通り。

・DOOR…部屋の鍵を開閉する。照明と連動し、鍵が開くと点灯、閉まると消灯。
・iREMOCON…部屋中の家電のリモコンを集約。オン/オフの切り替えや、温度設定などができる。
・CURTAIN…カーテンを開閉できる。
・WASH…シャワールーム、ランドリーの空き状況がわかる。
・ALARM…起床に最適の環境を作る。
・NIGHT MODE…就寝に最適の環境を作る。

例えば「DOOR」アイコンをタップし、施錠用の「CLOSE」アイコンを長押しすると……。

※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。

ドアがロックされ、電気が消えました! 実はこの鍵は“Qrio Smart Lock”という、設置面積世界最小のスマートキーだったんです。ルームキーが不要なのも納得。

続いて「NIGHT MODE」をタップ。就寝用に最適な環境を作るとはどういうことなのでしょうか?

※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。

照明が薄暗くなると同時に、エアコンは弱風かつ、風が直接体に当たらない“快眠モード”に。また、スマホと連動しためざましカーテン“mornin’(モーニン)”により、カーテンが自動で閉まりました。加えて施錠もしてくれるので、セキュリティも万全。

反対に、起床用の「ALARM」モードでは、時刻を設定すれば照明とテレビが点き、カーテンが開くようになっています。

※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。

照明は、1600万色以上の調色ができる“Philips Hue”。3個それぞれが別の色を出せるうえに明度も調節できるので、バリエーションは信じられないほど豊富です。選びきれないと思ったら、シーン別に用意されたボタンを使えばいいので、悩む手間もありません。これなら部屋の中で簡単に気分転換ができますね。

アイリモコン

秘密はこの高機能学習リモコン“iREMOCON”。スマホと連携して、各デバイスへ情報を伝達します。

リモコン

手動用のリモコンも準備されているので、デジタルデバイスに慣れていない方もご安心を。

部屋を施錠してテレビ番組を選び、温度や湿度を調節し、眠くなったらカーテンを閉めて照明を暗くする……。この全ての動作がベッドに寝転びながらできるのですから、驚きです!

■人とモノ、人と人をつなぐ&AND HOSTEL

&AND HOSTELは、最先端デバイスが集結した宿泊施設であるだけではありません。IoTデバイスの技術開発や実証実験を行える場であり、IoTプラットフォーム構築の研究・改善の場でもあるんです。

例えば博多店、浅草店との大きな違いの一つとして、上野店には“Amazon Launchpadストア”ショーケースが設けられています。Amazonで販売されているIoTデバイスを宿泊客が気軽に手にとって体験できる仕組みです。気にいった製品があれば、展示しているPOPのQRコードから購入手続きもできます。

amazon

ロビー入り口にある“Amazon Launchpadストア”ショーケースには、興味深いデバイスがずらり。

現在宿泊客の約8割は外国人観光客ですが、IoTルームを選ぶ宿泊客の多くは日本人なんだとか。その中にはメーカーの方や、デバイスに関わる仕事をしている人もいます。ゲストとしてIoTを体感した感想をホステルに伝え、ホステルがそれをメーカーと共有することで、デバイスやサービスの改良、機能の向上につなげているのです。

また、自宅にIoTを取り入れようか迷っている方にもIoTホステルはオススメ。宿泊を通して実験的に体感すれば、IoTのある生活をよりリアルに想像できるようになるでしょう。もちろん普通のホステルとしても居心地がよいので、滞在しているうちにゲスト同士が打ち解けることも珍しくありません。人とモノだけでなく、人と人をつないでいることも、&AND HOSTELの特徴の一つなんですね。

将来はよりライトに、より当たり前に、コンビニ感覚で利用されることを目指しているという&AND HOSTELには、まだまだ取り入れたいデバイスがたくさんあるそうです。年明けにはさらに新しい店舗のオープンも予定しているんだとか。旅行先の宿泊施設が決まっていない方は、この機会にぜひ訪れてみては?

「&AND HOSTEL UENO」
住所:東京都台東区東上野6-8-7
連絡先:03-6231-7842
宿泊価格:IoT Double Room 1泊9,500円(税込)
and factory株式会社
https://andhostel.jp/ueno/
※情報は2017年7月25日(火)現在のものです。

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