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フランス流エプリルフールは“魚”で 嘘の新年祝った日

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(OVO オーヴォより)

エプリルフールの起源って知ってる?始まりは16世紀のフランスにさかのぼる。当時、フランスはユリウス暦で、新年は3月末。ところがシャルル9世という王様が、グレゴリオ暦で1月1日を新年にすると決めてしまったから、これに反対したり混乱した市民が、4月初めに「嘘の新年」を祝って贈り物をして騒いだのが始まりだ。

フランスではこの日のシンボルは魚。エプリルフールのことをフランス語では「Poisson d’avril(4月の魚)」というくらいだ。ちょうどこの時期は、キリスト教で復活祭前の節制の時期で、肉を食べることが禁じられていたため魚をプレゼントにした、という説や、禁漁の時期だったから、偽物の魚を贈りものにしたなど諸説あるが、今はとにかく、魚型のショコラやケーキが町中にあふれ、子供たちは、親や先生の背中に気付かれないように魚型に切り抜いた紙を貼りつけたりして楽しむという習慣がある。

1月の王様のガレットもしかり、フランスの食習慣はあっという間に日本を席巻する。どうやらこの“4月の魚”も今年は流行りそうだ。あのミシュラン星付きシェフ、ジョエル・ロブションの店「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ ロブション」(恵比寿ガーデンプレイス店、六本木ヒルズ店、丸の内店)でも、魚形のパイ「ポワソン ダブリル フレーズ」が販売される。さくさくのパイに旬の苺を魚のうろこに見立てて飾ったもの。パイ生地にアーモンドクリームとカスタードクリーム、リュバーブのコンフィチュールを合わせて、フレッシュな苺をたっぷりのせた、甘みと酸味のバランスがいい仕上がり。世界中のメディアがつく嘘のセンスでも“値踏み”しながら、今年は魚型のお菓子を食べてみようか。

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