街のコト

「岡山へ本気で移住したい!」けど、気になるアレコレ…給料の相場は?転職のコツは?

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(Jタウンネットより)

田舎と都会の良さをあわせ持ち、温暖な気候で災害に遭う可能性の低い大都会――東京や大阪からの脱出を考えている人にとって、岡山市はここ数年、移住先として人気が高い。
「そろそろ、本気で移住を……」と考えている人も多いだろう。だが、「移住しても、仕事はあるだろうか?」「住む家はどうしよう?」などと不安を抱えている人も、また少なくない。

筆者は2014年8月9日に開催された「岡山市移住相談会」に個人として参加した。会場は東京・有楽町の交通会館6階にあるふるさと回帰支援センター。幼子を連れた若い夫婦をはじめ、子育ての終わった熟年夫婦、独身の男女など69組(108人)が訪れた。
ブースによっては長時間待たされるほどで、関心の高さがうかがえた。

たまたま隣の席に座った女性(推定年齢50〜60代)は「田舎暮らしには憧れているけれど、首都圏暮らしが長く、いきなり中山間地域に引っ越すのは勇気がいる。知り合いはいないけれど岡山なら大丈夫そう」と話していた。
また30代半ばくらいの女性は、岡山に関する本でも執筆するんじゃないかというくらい詳細な内容の「岡山ノート」を作成・所持していた。

センターでは毎週末、移住者勧誘に積極的な自治体のセミナーが開催される。筆者は帰り際、職員に「今日は混んでいる方ですか?」と尋ねたところ、「今日は多いです! さすがですよ」という返事がかえってきた。

岡山市移住相談会の会場の様子(写真は編集部撮影)
岡山市移住相談会の会場の様子(写真は編集部撮影)

岡山の就職・転職市場ってどうなの?

仕事を決めないことには不動産の契約すらままならない。岡山県の有効求人倍率は全国4位だが、自分の希望条件とマッチした求人が見つかるとは限らない。
就職・転職支援のブースで、東京人が岡山に転職する場合の段取りや現地の雇用状況について尋ねた。

・未経験はハローワーク、キャリアを活かすなら転職エージェントを利用するとよい。
・岡山は2次産業が多いけれども3次産業は少ない。
・(IT系企業を探していると話したところ)独立系の会社は少ない。大手の関連会社か、一般企業のウェブ部門等で求人を探すのが賢明。
・東京の企業と比べると業務の幅は広いので(要するに何でもやらないといけない)、柔軟性が求められる。
・収入のモデルケースとして、200〜300人規模の会社の場合、課長職が年収450-500万、その下が350-400万円。
・転職エージェントは全国に営業所がある。まず書類選考にかけられる。1次面接はスカイプで、というところも増えている。
・2次面接は応募者負担で岡山へ行くことが多い(ほとんどはそれで決まる)。3次面接まで進むのはめったにないが、普通は会社負担。
・内定が出た後、遅くとも1カ月半〜2カ月までに就業するよう求められる。それ以上待ってくれるのはレアケース。

なるほど、スカイプで面接の練習をするのは役に立ちそうだ。知り合いを面接官に仕立ててみよう……。

ところで、販売の仕事についていえば、今年12月5日に開業する「イオンモール岡山」が雇用状況を変えそうな気配だ。

同モールはイオンが西日本の旗艦店と位置付ける巨大商業施設で、飲食店やファッションブランドはもちろんのこと、テレビ局のスタジオや報道機関のオフィスも入居する。驚くことに、200メートル離れた場所で営業する高島屋岡山店が「高島屋の魅力も知ってもらいたいから」とテナントとして出店するという。
雇用効果は約3000人。地元の百貨店・天満屋は4月、人材の引き抜きを阻止するため契約社員の賃金引き上げに踏み切った。
現状でも岡山は人材不足気味。イオン出店でその傾向はさらに強まりそう。

現地の学校や幼稚園を見学できる

就職のメドがついたら、次のステップは現地の下見――と言いたいところだが、土地勘のない人にとってはどこを回ればいいのか分からないに違いない。

そんな移住願望者に朗報だ。岡山市は「移住計画下見ツアー」を10月18日(土)・19日(日)に開催する。気になるこのツアーの詳細については、後日改めて紹介したい。

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