「手塚治虫」

記事一覧

『甦る!鉄腕アトム』 アトムキャットも収録

『甦る!鉄腕アトム』 アトムキャットも収録

 空をこえて ラララ 星のかなた〜と歌える人は欲しいかもしれない。手塚治虫を世に知らしめた名作、「鉄腕アトム」が詰まった『甦る!鉄腕アトム』(三栄書房)が発売された。 アトムは当初、1951年に『少年』で連載が開始された作品「アトム大使」のキャラクターのひとりとして登場した。未来の人間型ロボットは子どもたちの心をつかみ、翌年には主人公に昇格してタイトルを変更。それが「鉄腕アトム」のはじまりだ。漫画としての人気はもちろん、初の国産アニメシリーズとしてテレビ放映。日本の漫画史、アニメ史のパイオニアだ。それから65年。さまざまなアトムの歴史を知るための、貴重な一冊だ。 「アトム大使」のアトム初登場回、「鉄腕アトム」最終回〈火星からかえってきた男〉、連載終了後に描いた「鉄腕アトム」の名作〈シルバータワー〉、続編として描かれた「アトム今昔物語」でのアトム誕生回、テレビ版「鉄腕アトム」の続きを描いた〈アトム還る〉、衝撃的なアトムの最後を描いた〈アトムの最後〉など、アトムの誕生や最後にまつわる作品を中心に収録されている。 また、ネコ版アトムの「アトムキャット」の1話など、一般には知られていないような作品も収録されているので見逃せない。手塚治虫セレクション 甦る!鉄腕アトム三栄書房定価580円 (本体537円+税)

復讐、それは悲劇のはじまり? 異色の傑作短編集が語る復讐の虚しさ

復讐、それは悲劇のはじまり? 異色の傑作短編集が語る復讐の虚しさ

生きることは試練の連続であり、つらく苦しいもの。人生に安易なハッピーエンドはなく、誰かの悲劇と背中合わせなのである。それだけに小さな幸せが尊い。そんな幸福と悲劇をセットで描いているのが手塚治虫である。人は、時に許し難い怒りや激しい憎しみから復讐を果たそうと考える。そして、それは悲劇のはじまりでもあるのだ。そんな復讐をテーマにした手塚治虫の異色短編集、手塚治虫セレクション『復讐』(税別537円)が6月19日(金)より三栄書房より発売となった。全国のコンビニエンスストアで購入可能だ。収録作は、SF的作品の「ザムザ復活」、妖怪ファンタジー「マンションOBA」、戦国時代を舞台にした「最上殿始末」、古代ヨーロッパを舞台にした「コラープス」、マフィアへの復讐を誓う「鉄の旋律」など、時代もジャンルも違う復讐の物語ばかり。さらに、手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』から「復しゅうこそわが命」「灰色の館」など5つのエピソードも収録。復讐をテーマに、これだけ多彩な作品を生み出したところは、さすが手塚治虫といったところか。イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは『復讐する時、人間はその仇敵と同列である。しかし、許す時、彼は仇敵よりも上にある』といった。憎しみは連鎖し、また復讐も連鎖する。その連鎖から逃れるためには、相手を許し、高みに立つべきなのだ。さまざまな復讐、さまざまな復讐者たち。これらの物語を通して、手塚は復讐の虚しさを伝えている。手塚治虫セレクション 復讐http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=8257

手塚治虫とのコラボTシャツ  「ドン・ドラキュラ」と「七色いんこ」をモチーフ

手塚治虫とのコラボTシャツ  「ドン・ドラキュラ」と「七色いんこ」をモチーフ

 漫画家・手塚治虫の作品から、吸血鬼ドラキュラが巻き起こす騒動を描いたドタバタコメディ「ドン・ドラキュラ」と手塚ファンの間でカルト的な人気を誇る「七色いんこ」をモチーフにしたTシャツがハードコアチョコレート(東京)から発売された。

ニュース