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デザイン、スタイル自由自在のキッチンシステム イケア、20年ぶり新シリ―ズ

デザイン、スタイル自由自在のキッチンシステム イケア、20年ぶり新シリ―ズ

 スウェーデンの家具メーカー、イケアがキッチンシステムの新シリーズ「METOD/メトード」の販売を始めた。イケアのキッチンシステムとしては20年ぶりの新シリーズとなる。日本の住宅を意識し、最小単位15センチ四方のブロックを基本にした組み立て式のキッチンシステムで、住宅の広さや間取り、色に合わせて、自分好みのキッチンを演出できる。イケア・ジャパン(千葉県船橋市)のキッチン担当セールスリーダ、チャールズ・バワリングさんは「デザイン、スタイル 機能性も自由自在に選べるところが最大の魅力」とアピールする。 扉や引き出し、小物、ノブといったパーツも豊富に取りそろえた。その数は、イケアの全商品約9500品目の約1割を占めるという。扉なら、ノブをつまんで開け閉めするタイプや、扉を押すだけのプッシュ式などを自分の好みで選べる。扉を付けずに、キッチンを演出するディスプレー用の棚にすることも可能だ。細部にも工夫を凝らしており、引き出しの奥に取り付ける、照明用のLED(発光ダイオード)ライトも用意した。安心して使ってもらえるように、25年保証が付いている。 今回の「METOD/メトード」の開発では、良質の家庭料理を大勢で楽しむ生活スタイルや、コンパクトさが求められる居住空間のニーズを踏まえ、空間を有効活用できる機能的なキッチンを目指したという。バワリングさんは「世界にある多くの国や地域では、人口密度の高い都市に人が集まっており、限られた空間の有効活用を求めるニーズは高まっている」と話す。さらに「キッチン、ダイニング、リビングが一つの空間に融合する現在の『グレートルーム』の考えも踏まえている」と説明し、多様なニーズに対応できる「METOD/メトード」の柔軟性を強調した。 IKEA船橋(船橋市)で6月16日に開かれた「METOD/メトード」発表記者会見には、イケア商品を愛用している建築家の芹沢啓治さんも同席した。芹沢さんは「これまで100以上の家を設計してきたが、通常のシステムキッチンを使ったことはない。デザインがリビングにふさわしくないからだ。今回のイケアの商品は、キッチンとリビングの全体を考えたデザインや、コスト面でも多くの人を満足させる、本当の意味でのシステムキッチンになる」と評価した。

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力◎文・和田博巳 以前も、このGaudio+PCオーディオfam.comでECMのハイレゾ作品を紹介させていただいた。その時は、キース・ジャレットの作品は故チャーリー・ヘイデンとのデュオ『LAST DANCE』を紹介したが、もっと多くのキース・ジャレットの演奏をハイレゾで聴きたいと思った人は多かったと思う。かく言う私もそのひとりだ。すると嬉しいことにe-onkyo musicからこのたびキース・ジャレットのアルバムが16タイトル一度に登場した。 内容は新旧取り混ぜてバラエティに富んだものだが、嬉しいのはECM作品だけでなく、インパルス時代(1973年〜1977年)のアメリカン・カルテットによる5タイトル(『Fort Yawuh(フォート・ヤウー)』、『Mysteries(ミステリーズ)』、『SHADES(シェイズ)』、『Byablue(バイアブルー)』、『Bop-Be(バップ・ビー)』)が含まれていることだ。さらに往年の名盤以外に、今年の5月にECMからリリースされたばかりの最新作『Creation(クリエイション)』も含まれている。『クリエイション』はソロピアノ作品なので、ちょうど40年前の1975年にリリースされてキース・ジャレットの人気を決定づけた『ザ・ケルン・コンサート』と聴き比べるのも面白いと思う。当時30歳のキース・ジャレットと現在70歳のキース・ジャレットの変わらないところ、変わったところ。あるいはアナログ録音とデジタル録音の音質の違い。そしてコンサート会場ごとに変わる空気感の違いなど、ハイレゾで聴くと音質的な向上に加えてニュアンスの違いまでいっそうよく感じられるはずである。アメリカン・カルテット5作品『Fort Yawuh』/『Mysteries』/『SHADES』  『Byablue』/『Bop-Be』 (次ページへ続く)  - ソロで聴ける情感に満ち溢れた独自の境地『Creation[Live]』 では、キース・ジャレットの主要アルバムを見てゆこう。まずは最新作『Creation[Live](クリエイション)』である。このアルバムはキース・ジャレットが今年70歳となることを記念して制作されたアルバムで、キースの代名詞ともいえる完全即興ソロピアノ演奏集となっている。2014年に行ったワールドツアー(東京、トロント、パリ、ローマに於ける計6回の公演)から厳選した9曲を収録しているが、その収録日時をチェックしていたら、ローマで演奏された3曲の日付が2014年7月11日とあった。 この日付に何となく見覚えがあったので調べてみると、その日はチャーリー・ヘイデンの命日だった。“チャーリー・ヘイデン危篤”の報はローマのキース・ジャレットのところにも届いていたのだろう。その日披露された即興曲3曲は、深い悲しみを湛えた演奏と聴こえる。ピアノを通してチャーリー・ヘイデンに静かに語りかけるキースの姿がここには奇跡的に記録されている。『The K?ln Concert[Live]』 次にずっと昔の録音『ザ・ケルン・コンサート』を聴くと、こちらの演奏はファンならよくご存知と思うが、ピアノの音色は驚くほど瑞々しく、そして演奏は若々しい。ちなみに『クリエイション』(48kHz/24bit)は最新のデジタル録音らしく極めて澄みきったピアノの音が、空気中にスーッと溶けてゆく様子がよく分かる。対する『The K?ln Concert[Live](ザ・ケルン・コンサート)』だが、今回新たにECMのアナログ録音は、オリジナルアナログマスターから96kHz/24bitでハイレゾファイル化されている。したがって本作でもその艶やかで凛としてニュアンス豊かなピアノの音色は、聴いた誰もが魅力十分と分かるはずである。『Fort Yawuh[Live]』 70年代のキース・ジャレットは、ソロ演奏、トリオ編成、そしてアメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットという二つの異なるクァルテットを率いて八面六臂の活躍を繰り広げていた。そのうちアメリカン・クァルテットは本稿の最初のほうでも挙げたが5タイトルがリリースされている。チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン・デューイ・レッドマンを擁したアメリカン・カルテットの特徴は、熱いマグマが噴出するが如くフリーキーで、いや『Fort Yawuh[Live](フォート・ヤウー)』のようなライヴ録音を聴くと、まぎれもなくこの時期のアメリカン・カルテットはフリージャズに超接近した演奏をしている。 極めて濃密でスリリングで、かつ不思議なことに官能的と言うかエロチックに傾く瞬間も多々訪れるという、ひじょうに魅力溢れるフリーインプロビゼーションが、狭いジャズクラブの聴衆の眼前で繰り広げられる。だからアメリカン・カルテットでどれか1枚と言われたら、私は真っ先に1973年にヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音された『フォート・ヤウー』を挙げたい。(次ページへ続く) -ハイレゾはアーティストと血の通った付き合いができる ヨーロピアン・カルテットはメンバーにヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンを擁している。ヨーロピアンジャズを牽引するECMらしい布陣と言えるが、キース・ジャレットがこの北欧の新進ジャズレーベルと契約したことで、ヨーロッパにも驚くべき才能を持ったジャズミュージシャンがいることを、アメリカや日本のジャズファンは驚きと共に知ることとなったわけだ。アメリカン・カルテットに比べるとヨーロピアン・カルテットは各ミュージシャンの発する音がキース・ジャレットも含めて際立って澄みきって美しい。ジャズだから決して冷徹ということはないのだが、青白い炎がチロチロと燃えているようなクールなエモーションは、この時代かなりユニークで、この音に痺れまくったジャズファンは、私も含めて多かったと思う。 今こうやって聴き返しても、最新のハイレゾ・マスタリングの恩恵も大とは思うが、昔聴いていたイメージよりもいっそう思索的で、いっそう清澄で、時に妖艶ですらある。まさに当時ECMが謳っていたクリスタルサウンドを実感する。もちろんこれはハイレゾで聴いての印象だが、ハイレゾで聴くことで、キース・ジャレットは全く異なる二つの世界(アメリカと北欧)を行き来していたことがよく理解できる。そこにソロピアノ演奏を加えた大きく3つの世界を自由自在に行き来することで、溢れんばかりの才能とジャズの衝動を発散させていたのだろう。与えられた字数が尽きてきたので、まだまだ取りあげるべきアルバムはある、いや全てのアルバムについてその魅力をお伝えしたいが、とにかくキース・ジャレットのファンは各人の愛聴盤を改めてハイレゾで聴き返して欲しい。 キース・ジャレットが、何故かは分からないがまるで古い友人のように親密な印象でそこでピアノを弾いていると感じられると思う。ハイレゾで音楽を聴くということは、つまりアーティストと血の通った付き合いができるということに他ならない。キース・ジャレットそのほかの作品『Standards, Vol. 1』 / 『Standards, Vol. 2』 / 『Facing You』  『My Song』 / 『Belonging』 / 『The Survivors' Suite』   『Eyes Of The Heart[Live]』 / 『Changes』 / 『Arbour Zena』  『Hamburg '72[Live]』   -

北欧デザインのDavone Mojoスピーカーに専用スタンド 

北欧デザインのDavone Mojoスピーカーに専用スタンド 

 輸入オーディオ機器のフューレンコーディネートは、デンマーク製の小型スピーカーDavone Mojo専用スピーカースタンド「Mojo Stand」を、5月19日(火)に発売する。価格は80,000円(ペア・税別)。  Mojo(関連記事:http://www.pc-audio-fan.com/news/audio/20120424_17277/)は、ちょっとふつうのスピーカーとは違うユニークなデザインのスピーカー。下向きに取り付けたウーファーで低音域、上向きのトゥイーターで高音を360度方向に放射することで、豊かに広がるように設計されている。 専用設計のMojo Standは、床から十分に離したセッティングとなるので、よりクリアな低音が望める。取り付けはスタンドで直接にボルトで固定し共振を起こりにくくしており、またベースプレートも重量級として安定した設置が可能。スパイクも取り付けられるので、床の状態に応じて使い分けられる。■リンクDavoneブランドwebサイト・製品ページ  http://www.davone.jp/mojo.html-