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夫の家事・育児参加比率が大きく増加/旭化成ホームズ調査

夫の家事・育児参加比率が大きく増加/旭化成ホームズ調査

 旭化成ホームズ(株)の共働き家族研究所は11日、「いまどき30代夫の家事参加の実態と意識〜25年間の調査を踏まえて〜」をまとめた。  今年発足25年を迎える同研究所が、ポスト団塊ジュニア世代である30歳代共働き夫婦の実態と意識を明らかにするために、1989年、91年および2012年〜14年に行なった計5回の意識調査結果を分析したもの。  共働き世帯の夫の家事・育児への関与について89年と12年を比較したところ、調理関係では、「朝食のしたく」が89年の5.8%から12年は平日で25.9%、休日で33.2%に、「夕食後の後片付け」が89年の13.6%から、12年は平日で46.5%、休日で50.9%と、いずれも大幅に伸びた。  洗濯関係でも、「洗濯物を干す」が89年の1.7%に対し、12年は平日45.2%、休日49.4%、「洗濯物をたたむ」が89年5.8%に対し、12年平日39.5%、休日49.1%と同じく大幅増となった。その他のほとんどの項目でも、夫の家事参加が増加していることがわかった。  共働きに限定せず、夫の家事への関わり方について、家事・育児にまんべんなく関わる「スゴカジ」、それより関与度が下がる「チョイカジ」、家事・育児への関与度が低い「ノンカジ」に分類。世代別に比較したところ、「スゴカジ」+「チョイカジ」の合計が、30歳代では76.5%、40歳代では61.0%、50歳代では62.4%と、30歳代では約8割が家事・育児に積極的に関与している様子がわかった。  同社は、「30歳代の共働き夫婦の夫は、家事協力は当たり前と考えていることを考えると、さらなる家事関与の伸び代が大きい集団と考えられる。家事経験が豊かな『スゴカジ』パパが感じる住宅の問題を解決すれば、『チョイカジ』パパ、『ノンカジ』パパの家事参加をうながすことができる」と分析している。  同社は、今回の研究結果を基に、夫が家事をしやすい空間提案を開始。「キッチンに妻といると狭い」「コンロ周りの油はねや調理中のにおいがLDに広がる」といった不満を解消するために、食器棚機能を兼ね備えたコンロを壁側部分に設置し、シンク部分をアイランド型に設けた「マルチアイランドキッチン」、洗濯する、干す、取り込む、の一連の作業を行なえる「ランドリーサンルーム」、取り込んだ洗濯物を広げ、畳むことができ、子供とのコミュニケーションもとりやすい「畳コーナー」、「子供の衣類などの置き場所がわからなくて困った」という夫の声を受け、収納機能を一ヵ所に集中させて管理しやすくした「デイリークローゼット」等を開発。一部の住宅展示場や建売住宅「街かどへーベルハウス」に導入した。  11日会見した取締役兼常務執行役員マーケティング本部長の川畑文俊氏は、「今は共働き世代はもはや当たり前の時代。営業現場でも、共働き世帯が暮らしやすい住宅の提案を積極的に進めていく」と語った。

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