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ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力◎文・和田博巳 以前も、このGaudio+PCオーディオfam.comでECMのハイレゾ作品を紹介させていただいた。その時は、キース・ジャレットの作品は故チャーリー・ヘイデンとのデュオ『LAST DANCE』を紹介したが、もっと多くのキース・ジャレットの演奏をハイレゾで聴きたいと思った人は多かったと思う。かく言う私もそのひとりだ。すると嬉しいことにe-onkyo musicからこのたびキース・ジャレットのアルバムが16タイトル一度に登場した。 内容は新旧取り混ぜてバラエティに富んだものだが、嬉しいのはECM作品だけでなく、インパルス時代(1973年〜1977年)のアメリカン・カルテットによる5タイトル(『Fort Yawuh(フォート・ヤウー)』、『Mysteries(ミステリーズ)』、『SHADES(シェイズ)』、『Byablue(バイアブルー)』、『Bop-Be(バップ・ビー)』)が含まれていることだ。さらに往年の名盤以外に、今年の5月にECMからリリースされたばかりの最新作『Creation(クリエイション)』も含まれている。『クリエイション』はソロピアノ作品なので、ちょうど40年前の1975年にリリースされてキース・ジャレットの人気を決定づけた『ザ・ケルン・コンサート』と聴き比べるのも面白いと思う。当時30歳のキース・ジャレットと現在70歳のキース・ジャレットの変わらないところ、変わったところ。あるいはアナログ録音とデジタル録音の音質の違い。そしてコンサート会場ごとに変わる空気感の違いなど、ハイレゾで聴くと音質的な向上に加えてニュアンスの違いまでいっそうよく感じられるはずである。アメリカン・カルテット5作品『Fort Yawuh』/『Mysteries』/『SHADES』  『Byablue』/『Bop-Be』 (次ページへ続く)  - ソロで聴ける情感に満ち溢れた独自の境地『Creation[Live]』 では、キース・ジャレットの主要アルバムを見てゆこう。まずは最新作『Creation[Live](クリエイション)』である。このアルバムはキース・ジャレットが今年70歳となることを記念して制作されたアルバムで、キースの代名詞ともいえる完全即興ソロピアノ演奏集となっている。2014年に行ったワールドツアー(東京、トロント、パリ、ローマに於ける計6回の公演)から厳選した9曲を収録しているが、その収録日時をチェックしていたら、ローマで演奏された3曲の日付が2014年7月11日とあった。 この日付に何となく見覚えがあったので調べてみると、その日はチャーリー・ヘイデンの命日だった。“チャーリー・ヘイデン危篤”の報はローマのキース・ジャレットのところにも届いていたのだろう。その日披露された即興曲3曲は、深い悲しみを湛えた演奏と聴こえる。ピアノを通してチャーリー・ヘイデンに静かに語りかけるキースの姿がここには奇跡的に記録されている。『The K?ln Concert[Live]』 次にずっと昔の録音『ザ・ケルン・コンサート』を聴くと、こちらの演奏はファンならよくご存知と思うが、ピアノの音色は驚くほど瑞々しく、そして演奏は若々しい。ちなみに『クリエイション』(48kHz/24bit)は最新のデジタル録音らしく極めて澄みきったピアノの音が、空気中にスーッと溶けてゆく様子がよく分かる。対する『The K?ln Concert[Live](ザ・ケルン・コンサート)』だが、今回新たにECMのアナログ録音は、オリジナルアナログマスターから96kHz/24bitでハイレゾファイル化されている。したがって本作でもその艶やかで凛としてニュアンス豊かなピアノの音色は、聴いた誰もが魅力十分と分かるはずである。『Fort Yawuh[Live]』 70年代のキース・ジャレットは、ソロ演奏、トリオ編成、そしてアメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットという二つの異なるクァルテットを率いて八面六臂の活躍を繰り広げていた。そのうちアメリカン・クァルテットは本稿の最初のほうでも挙げたが5タイトルがリリースされている。チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン・デューイ・レッドマンを擁したアメリカン・カルテットの特徴は、熱いマグマが噴出するが如くフリーキーで、いや『Fort Yawuh[Live](フォート・ヤウー)』のようなライヴ録音を聴くと、まぎれもなくこの時期のアメリカン・カルテットはフリージャズに超接近した演奏をしている。 極めて濃密でスリリングで、かつ不思議なことに官能的と言うかエロチックに傾く瞬間も多々訪れるという、ひじょうに魅力溢れるフリーインプロビゼーションが、狭いジャズクラブの聴衆の眼前で繰り広げられる。だからアメリカン・カルテットでどれか1枚と言われたら、私は真っ先に1973年にヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音された『フォート・ヤウー』を挙げたい。(次ページへ続く) -ハイレゾはアーティストと血の通った付き合いができる ヨーロピアン・カルテットはメンバーにヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンを擁している。ヨーロピアンジャズを牽引するECMらしい布陣と言えるが、キース・ジャレットがこの北欧の新進ジャズレーベルと契約したことで、ヨーロッパにも驚くべき才能を持ったジャズミュージシャンがいることを、アメリカや日本のジャズファンは驚きと共に知ることとなったわけだ。アメリカン・カルテットに比べるとヨーロピアン・カルテットは各ミュージシャンの発する音がキース・ジャレットも含めて際立って澄みきって美しい。ジャズだから決して冷徹ということはないのだが、青白い炎がチロチロと燃えているようなクールなエモーションは、この時代かなりユニークで、この音に痺れまくったジャズファンは、私も含めて多かったと思う。 今こうやって聴き返しても、最新のハイレゾ・マスタリングの恩恵も大とは思うが、昔聴いていたイメージよりもいっそう思索的で、いっそう清澄で、時に妖艶ですらある。まさに当時ECMが謳っていたクリスタルサウンドを実感する。もちろんこれはハイレゾで聴いての印象だが、ハイレゾで聴くことで、キース・ジャレットは全く異なる二つの世界(アメリカと北欧)を行き来していたことがよく理解できる。そこにソロピアノ演奏を加えた大きく3つの世界を自由自在に行き来することで、溢れんばかりの才能とジャズの衝動を発散させていたのだろう。与えられた字数が尽きてきたので、まだまだ取りあげるべきアルバムはある、いや全てのアルバムについてその魅力をお伝えしたいが、とにかくキース・ジャレットのファンは各人の愛聴盤を改めてハイレゾで聴き返して欲しい。 キース・ジャレットが、何故かは分からないがまるで古い友人のように親密な印象でそこでピアノを弾いていると感じられると思う。ハイレゾで音楽を聴くということは、つまりアーティストと血の通った付き合いができるということに他ならない。キース・ジャレットそのほかの作品『Standards, Vol. 1』 / 『Standards, Vol. 2』 / 『Facing You』  『My Song』 / 『Belonging』 / 『The Survivors' Suite』   『Eyes Of The Heart[Live]』 / 『Changes』 / 『Arbour Zena』  『Hamburg '72[Live]』   -

ソニーがBDプレーヤー2機種 より使いやすくなって機能も強化

ソニーがBDプレーヤー2機種 より使いやすくなって機能も強化

 ソニーはBD(Bluray Disc)プレーヤー「BDP-S6500」(市場価格20,000円前後・税抜)、「BDP-S1500」(市場価格12,000円前後・税抜)を6月20日(土)に発売する。本体の小型化や新GUI(グラフィックユーザーインターフェース)、YouTubeやNETFLIXなどのインターネット動画サービスへの対応などで、より使いやすく、また高画質化のための機能強化を行っている。 本体はBDP-S6500で従来モデルの36cmに対して25.5cm、同様にBDP-S1500では26.5cmから23cmと大幅に小型化。従来よりの1秒以下の高速起動に加えて、ローディング時間もソフトウェアの最適化でさらに短縮。出画まで待たされることのない、快適な鑑賞ができる。   新GUIは、おすすめアプリとマイアプリを一覧で表示、ホーム画面で見たいソースへすばやくアクセスするために、メディア/USB/スクリーンミラーリングのダイレクトアイコンを置いたり、マイアプリは簡単に登録、カスタマイズができる。 インターネットの動画配信サービス、YouTubeや今秋に開始予定の話題の新サービスNETFLIXにも対応。USBメモリー、ネットワークプレーヤー機能などとともに、BD以外の多様なソースが楽しめる。 上位モデルS6500では、4Kアップコンバートの対応コンテンツの拡大、ネットワーク機能でのDSD5.6MHzファイルへの対応、内蔵Wi-Fiの受信感度の向上によるより安定した無線LANでのインターネット動画の鑑賞など、従来モデルより機能を強化している。■リンクソニーwebサイト・プレスリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201506/15-0603/ -

Celsus Soundが小型USB DAC/アンプ「CompanionOne」 DSD再生やAirplayに対応

Celsus Soundが小型USB DAC/アンプ「CompanionOne」 DSD再生やAirplayに対応

 輸入オーディオ機器のフューレンコーディネートは、米国Celsus Sound(セルサスサウンド)のUSB DAC/ヘッドフォンアンプCompanion Oneを、6月12日(金)に発売する。DSDなどのハイレゾ音源に対応、また192kHz/24bitまでサポートするWi-Fi機能を搭載している。価格は、83,000円(税抜)。 DACチップには定番となっているESSテクロノジーのES9018MK2を使い、DSD5.6MHzとDXD384kHz /32bit(いずれも最大)の音源に対応し、ASIOもサポート。USB転送は非同期モードによる低ジッター化を図り、44.1kHz系と48kHz系で分けた2基のクロックを設けるなど、据え置き型並みの高音質設計を採る。アンプ回路もI/V変換にOPA1612、ゲイン/電流バッファーにAD8397と、こちらも定評あるOPアンプを使い、ヘッドフォンの十全な再生を目指している。 本体はアルミ削り出し、両面にクリアガラスを配したスマートフォンを厚くしたような形をしており文字通りスマート。USB入力はUSB-micro B、出力端子は、デジタルとライン(3.5mmステレオミニ)とヘッドフォン(3.5mmステレオミニ)のほか、デジタル(光ミニ)を装備する。また、Airplayに対応し、Wi-Fiを通してアップル機器の音楽コンテンツのワイヤレス再生が可能なのは、アウトドアでの使用に便利。 アンプ出力電圧はハイ3Vrmsとロー1.5Vrms、ヘッドフォン出力(適合インピーダンス16〜300Ω)が160mW(32Ω)、28mW(300Ω)。各機器との接続ためのMicro USBと、ライトニング、アップル30Pin、Android OTG USB、USB Aの各端子のケーブルが付属する。■リンクブランドwebサイト・インフォメーションページ  http://www.nuforce.jp/information.html-

AyreがX-5シリーズ・アンプに20周年記念モデル 「KX-5 Twenty」「VX-5 Twenty」「AX-5 Twenty」登場

AyreがX-5シリーズ・アンプに20周年記念モデル 「KX-5 Twenty」「VX-5 Twenty」「AX-5 Twenty」登場

 輸入オーディオ機器のアクシスは、米国Ayre(エアー)社製のプリアンプ「KX-5 Twenty」(1,450,000円・税抜)、ステレオパワーアンプ「VX-5 Twenty」(1,450,000円・税抜)、プリメインアンプ「AX-5 Twenty」(2,100,000円・税抜)を、6月に発売すると発表した。先の上位リファレンスシリーズVX-R Twentyで完了したアニバーサリーモデルへのグレードアップ(関連記事:http://www.pc-audio-fan.com/news/audio/20150527_74184/)を受け継ぐ形となる。  新ダイヤモンド出力回路と名づけた完全バランスの出力段ときわめて応答と供給能力を大幅に高めた、新AyreLockリニア・パワーサプライを軸に、各モデルに応じたパーツや回路で機器としての最適化を実施。伝統のディスクリートで組んだゼロフィードバック・フルバランス構成の回路、プリアンプ、パワーアンプそれぞれに適したゲイン回路を構築している。■リンクアクシスwebサイト・ニュースページ   http://www.axiss.co.jp/news/product-news/ayre-x-5-twenty_series/-

DynamicMotionのイヤフォン「DM100」 “バランスド・ダイナミック・ドライバー”を搭載

DynamicMotionのイヤフォン「DM100」 “バランスド・ダイナミック・ドライバー”を搭載

 オーディオケーブルや関連機器のサエクコマースは、輸入取り扱いのDynamic Motion(ダイナミック・モーション)ブランドのカナル・イヤフォンDM100を、6月6日(土)に発売する。BA(バランスドアーマチュア)型とダイナミック型、それぞれの長所を取り入れたという特許技術のBalanced Dynamic Driverが注目ポイント。価格は、17,500円(税抜)。 新ドライバーは、BA振動素子の繊細で伸びやかな高域とダイナミック型の自然で広帯域なバランスのよい音を両立。波紋のような形状のサスペンションを組み込んで剛性をアップした振動板が、ロスや歪みを抑えたクリアなサウンドを再現するという。ハウジングはピアノブラックを基調にゴールドのアルミリングを配した上質のデザインで、背面部にはコンピューターシミュレーションにより空気の流れを解析した、ドライバーの動きを最適化するエアフローも設けている。主な仕様は、インピーダンス24Ω、重量14g。■リンクサエクコマースwebサイト・トップページ  http://www.saec-com.co.jp/-

デノンが小型CDコンポ「D-M40」シリーズ USBメモリー再生に対応

デノンが小型CDコンポ「D-M40」シリーズ USBメモリー再生に対応

 デノンはコンパクトなCDコンポシステム“D-M40シリーズ”(CDレシーバーRCD-M40/スピーカーSC-M40)を、6月上旬に発売する。CDやFM/AMやUSBメモリーの音楽ファイルの再生が楽しめ、テレビなどともつなげるデジタル光入力も装備したオールインワンシステムで、リビングなどでいつも音楽を流して楽しむのにも好適。価格(税抜)は、RCD-M40が42,800円(シルバー、ブラック)、SC-M40が17,800円(ペア。チェリー、ブラック)。  RCD-M40は、フロントパネルにUSB端子を備え、MP3、WMA、AACなどの圧縮ファイルやFLAC、WAVの48kHz/32bitの音楽ファイルの再生が可能。またiPod/iPhoneのデジタル接続や充電もできる。CDプレーヤー部には振動に強い低重心メカニズムを採用。CDのほかにCD-R/RWのMP3やWMAファイルの再生が可能だ。 出力30W+30W(6Ω)のパワーアンプを内蔵。電源部はトランス巻き線をアナログ、デジタルで分けて相互の干渉を排除。基板にも音質的に優れた材質のものを使っているという。また電源ラインは短く太くレイアウトして、安定した高速の電源供給を図り、また左右チャンネル回路は対称にレイアウトして最短化。約8dBもノイズ特性を改善している。ヘッドフォンアンプは電圧増幅段がオペアンプ、出力段がディスクリートという本格的な専用アンプを設けて、よりよい音で楽しめるようになっている。 スピーカーSC-M40は、小型2ウェイ・バスレフシステム。2.5cmソフトドーム・トゥイーターは振動板エッジ部構造の見直し、磁気回路へのアルミショートリングの追加による低歪み化。12cmペーパーコーン・ウーファーもサスペンション形状の見直し、ダストキャップ形状の最適化で、それぞれ音質の向上を図っている。エンクロージャーも接合部を補強などで高剛性化、自然な響きの木質系15mmMDFを使っている。■リンクデノンブランド・webサイト・トップページ  http://www.denon.jp/jp/news/news-

ヤマハがサブウーファー「NS-SW1000」 1kWデジタルアンプと新形状バスポート搭載

ヤマハがサブウーファー「NS-SW1000」 1kWデジタルアンプと新形状バスポート搭載

 ヤマハはサブウーファーの最上位モデルNS-SW1000を、6月中旬に発売する。定評ある独自の低音技術A-YST II方式を継承しつつ、より高音質を追求した新形状ポートや1kWの大出力デジタルアンプを搭載する。価格は、200,000円。 NS-SW1000は、AVサラウンドシステムだけでなく小型スピーカーと組む2.1chシステムやオーディオマルチチャンネル再生などでも使えるようにとオーソドックスな音質追求したモデル。バスレフ方式をベースに、空気そのものを振動板として利用するA-YST II方式では、空気の流れをスムーズにするかがポイントとなるが、開いた朝顔をひねったような開口部をもつ独自のツイステッドフレアポートを採用。空気の乱れを抑え、バスレフポート両端で生じる風切りノイズを抑えている。 重低音再現に不可欠となるハイパワーに対して、ドライブ段にヤマハオリジナルのデジタルアンプデバイス、出力段を大電流MOS-FETによるディスクリート構成のプッシュプル動作として出力1kW(4Ω、100Hz)の大出力を確保。電源部はサブウーファーで一般的なスイッチング電源ではなく、あえて質量約10kgのEIコアトランスと大型の電解コンデンサーで構築したアナログ電源として音質へこだわっている。 もうひとつのキーとなるドライバーは30cmコーン・ウーファーユニットを採用。こちらも重低音のしっかりした再現に向けた専用設計となっていて、振動板にはペーパーコーンにケブラーを配合して剛性をアップ。磁気回路は2枚の大型フェライトマグネットを重ねたダブルフェライトマグネットとグラスファイバーボビンの4層巻きボイスコイル、背圧をスムーズに逃がし振動板の動作を確実に制御するエアベント付きダブルダンパーなどで、ロングストロークのパワフルな振幅を確保している。また、フロントファイヤリング(前面放射)式のエンクロージャーは、25mm厚(バッフル面36mm厚)の木質系材を使った重量級。くさびの原理を応用した同社ならではの総三方留め構造で強固に組み上げており、本体の不要共振を抑え、高品位でレスポンスの良い重低音再現を図る。 ソースに合わせて低音の特性をMOVIEとMUSICの2種で切り替えられるBASSモードスイッチも装備。入力はアンプのスピーカー出力から受けるINPUT1と、ラインレベル入力のINPUT2、3(ともにRCA)、消費電力160W、サイズは443W×463H×522Dmm、重量42.6kg。■リンクヤマハwebサイト・ニュースリリース  http://jp.yamaha.com/news_release/-

北欧デザインのDavone Mojoスピーカーに専用スタンド 

北欧デザインのDavone Mojoスピーカーに専用スタンド 

 輸入オーディオ機器のフューレンコーディネートは、デンマーク製の小型スピーカーDavone Mojo専用スピーカースタンド「Mojo Stand」を、5月19日(火)に発売する。価格は80,000円(ペア・税別)。  Mojo(関連記事:http://www.pc-audio-fan.com/news/audio/20120424_17277/)は、ちょっとふつうのスピーカーとは違うユニークなデザインのスピーカー。下向きに取り付けたウーファーで低音域、上向きのトゥイーターで高音を360度方向に放射することで、豊かに広がるように設計されている。 専用設計のMojo Standは、床から十分に離したセッティングとなるので、よりクリアな低音が望める。取り付けはスタンドで直接にボルトで固定し共振を起こりにくくしており、またベースプレートも重量級として安定した設置が可能。スパイクも取り付けられるので、床の状態に応じて使い分けられる。■リンクDavoneブランドwebサイト・製品ページ  http://www.davone.jp/mojo.html-

英国ミルティー社製の定番レコードアクセサリー発売

英国ミルティー社製の定番レコードアクセサリー発売

 輸入オーディオ機器のナスペックは、英国ミルティ(MILTY)社のレコードアクセサリー各種を、5月15日(金)に発売する。同社製品はアナログレコード全盛期より、レコードファンの高い支持を得てきたもの。レコード熱の再燃とともに、そのメンテナンスについても注目されており、アナログレコードユーザーにはうれしいニュースとなる。発売されるのは以下の各機種で、昔からおなじみだった洗浄スプレーのPermacleanのみ今夏の発売予定。Zerostat 3(18,000円・税抜) ユニークなピストル形の静電除去器。引き金を引いて戻すと、(+)(−)イオンを発生しレコード表面の静電気を中和し、ホコリを取れやすくする。またクリーニング後に使うとホコリの再付着を抑えることができる。電源は不要で約50,000回使える。CDやDVDなど光ディスクにも使用可能。 Duopad(3,500円・税抜) 片面が乾式ブラシ、片面がクリーニング液を使う湿式クリーナー・塗布用となった両面クリーニングパッド。目的に応じた使い分けできる。Record Brush(3,500円・税抜) カーボンファイバーのブラシは帯電防止効果があり、レコード表面を拭うと静電気を除去し、細かいホコリも除去できる。Super Exstatic Disc Cleaner(7,500円・税抜) ベルベットのパッドの両側にカーボンファイバーブラシを配したクリーニングパッド+ブラシ。レコードの汚れ、ホコリ、静電気を効果的に除去できる。Permaclean(2015年夏発売。5,500円・税抜 Duopadとのセット8,000円・税抜) 定番のクリーナー。本体はスプレーボトルになっていて、表面に軽く吹きつけて指紋などの汚れやホコリを除去できる。CDなどに使うことも可能。■リンクナスペックwebサイト・トップページ  http://naspecaudio.com/-

ワイズテックがイヤフォンスタンド「NOBUNAGA NL-STD1」 愛機をスマートにディスプレイ

ワイズテックがイヤフォンスタンド「NOBUNAGA NL-STD1」 愛機をスマートにディスプレイ

 PCオーディオ関連機器のワイズテック(WiseTech)は、自社NOBUNAGA Labsブランドにて、愛用のイヤフォンを飾っておけるスタンドを5月15日(金)に発売する。店頭等での価格は、3,300円前後の見込み。 本体は透明アクリルによるシンプルなデザインで、ケーブル用切り込み入ったイヤフォン台座と、背面に設けたケーブルを巻き取っておく板で、部屋の中に簡単にスマートにディスプレイできる。またポストカード立てのようになっていて、風景やペットなどの画像を挟みこんで楽しく使える。サイズは、165H×100W×90Dmm。■リンクワイズテックwebサイト・製品ページ http://www.wisetech.co.jp/brand/nobunaga/product/Accessory/nlstd1.html-

ラディウスがハイレゾ再生対応イヤフォン「HP-NHR21」「HP-NHR11」発売

ラディウスがハイレゾ再生対応イヤフォン「HP-NHR21」「HP-NHR11」発売

 パソコン関連機器のラディウス(RADIUS)は、同社初のイヤフォンHP-NHR21、HP-NHR11を、5月下旬に発売する。高域特性40kHzを確保した設計でハイレゾ再生対応を謳う。価格はオープン、希望小売価格はHP-NHR21が14,000円前後、HP-NHR11が10,000円前後となっている。  2機種ともにφ13?ダイナミックドライバーを採用。またボイスコイルからの漏れ磁束をマグネットの反発力で抑えて磁束密度を高める構造で、高感度とドライバーの駆動能力をアップ。また、低音域を強化するバスポートをもち、振動板の動作も最適化しており、「クリアで歯切れの良い」サウンドと豊かな低音を得ているという。 イヤーピースは位置を2段階で調節できるようになっていて、より耳に確実にフィットして装着が可能。また、このイヤーピースも耳の奥のほうでフィットするような設計として、音もれが少なく低音までしっかりと再生される、安定した快適な装着性を得ているとしている。 HP-NHR21とHP-NHR11は、それぞれ音を最適にチューニングを行い、上位モデルのNHR21はφ2.0?ナイロンケーブルとなる。主な仕様 ※HP-NHR21/HP-NHR11●型式:ダイナミック型●ドライバー:φ13.0mm●出力音圧レベル:103±3dB (@ 1KHz/100mV input)/102±3dB (@ 1KHz/100mV input)●再生周波数帯域: 5Hz〜40,000Hz●最大入力: 5mW●インピーダンス:17Ω±15%/25Ω±15%●質量:約18g(ケーブル含む)■リンクラディウスwebサイト・告知ページ  http://www.radius.co.jp/Portals/0/neseries/hp-nhr.html-

個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力 ◎文・和田博巳

個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力 ◎文・和田博巳

個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力◎文・和田博巳 Nonesuch Records(以下ノンサッチ)はエレクトラ・レコードを起こしたジャック・ホルツマンによって、1964年にエレクトラの子会社として設立された。現在ノンサッチが紹介する音楽ジャンルはポピュラーミュージックを中心としているが、そのポピュラーミュージックも、ロックやカントリー、ジャズやワールドミュージックに加えて、ひと言でこうとはカテゴライズし難いアーティストも多く、かつたいそう趣味性が高い音楽や趣味の良いミュージシャン、グループを揃えるところがこのレーベルの大きな魅力だ。 ノンサッチのサウンドの特徴は、ポップス系の作品が多いレーベルにはめずらしく、コンプ・リミッターを多用しないナチュラルな録音が多いことである。したがっていずれのアルバムもハイレゾで聴くにふさわしい、ニュアンス豊かなハイファイサウンドになっている。ダイナミックスや音場感といった要素と共に、ヴォーカルや楽器の質感にもこだわって聴けば、さまざまなオーディオ的、音楽的魅力が横溢していることが分かると思う。 現時点でe-onkyo musicを通して我が国でリリースされるのは、別掲リストにある13タイトルだが、この中から代表的な、あるいはぜひ注目して欲しい作品を紹介しよう。(次ページへ続く)-超絶技巧のフラット・マンドリン、クリス・シーリー 最初は今が旬な超絶技巧のフラット・マンドリン奏者、クリス・シーリーの関連アルバムを3タイトル。マンドリン奏者と言うと、皆さん一気に引いてしまうだろうか。でもそれはあまりにもったいない。クリス・シーリーの音楽は掛け値無しに素晴らしく、聴いて絶対にソンはありません、いやぜひ聴いていただきたい。『The Phosphorescent Blues』  まずはクリスを中心に結成されたアメリカーナ/ブルーグラス・バンド、パンチ・ブラザーズの『The Phosphorescent Blues』から。パンチ・ブラザーズの最高傑作と言える本作は、プログレッシヴでオルタナなブルーグラス・バンドがTボーン・バーネットのプロデュースを得て、完熟のバンドサウンドへと成長を遂げた記念碑的アルバム。これならバンジョーとマンドリンとフィドルが入ったご機嫌なロックバンドと紹介しても大丈夫だし、録音もこれ以上ないハイファイサウンド。『Bass & Mandolin』 そのクリス・シーリーが若き天才コントラバス奏者のエドガー・メイヤーと作ったデュオ・アルバムが『Bass & Mandolin』。二人ともヨーヨー・マとコラボレートした『ゴート・ロデオ・セッション』他数度の共演経験があり、その見事に息の合ったデュオは、繊細にして伸びやか、アコースティック楽器のソノリティを最大限に生かしきった見事な演奏となっている。さらにもう一枚、クリスのソロでヴァイオリニストにとっては難曲とされるバッハの楽曲をマンドリンでプレイした、『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』。これほど躍動的で美しく、楽しいバッハもそうは無いと思う。ぜひ一聴されたい。『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』(次ページへ続く)-熱いジャズ・サックスを濃密なハイレゾサウンドで堪能 続いてはジャズのアルバムで、サックス奏者ジョシュア・レッドマン関連の3タイトルを紹介する。『Walking Shadows』 『Walking Shadows』はプロデュースとピアノにブラッド・メルドーを迎え、ストリングス・オーケストラをバックにジャズのスタンダードのみならず、ロックのカバーも含めたバラード演奏をじっくりと聴かせる。妖艶と言いたくなるほど滑らかで艶やかなテナーサックスの音色にうっとりさせられるが、おなじみビートルズの『レット・イット・ビー』では、途中からだんだんテンションが上がっていって、熱いジョシュア・レッドマンに変貌してゆくさまが聴きどころだ。バックのリズム隊も負けず劣らずいいプレイを展開。『Trios Live』 もう1作『Trios Live』は、ピアノレス・トリオ編成にて、ニューヨーク「ジャズ・スタンダード」とワシントンDC「ブルース・アレイ」の2カ所のジャズクラブで行われたライヴを収録、ジョシュアのテナーとソプラノ・サックスを心ゆくまで堪能できるアルバムとなっている。収録は2009年と2013年で、ドラムスのグレゴリー・ハッチンソンは両ステージ共通だが、ベースはマット・ベンソンとルーベン・ロジャースの2人に分かれる。聴きどころはトリオの緊密で躍動感溢れる演奏だが、もうひとつハイレゾならではと感心するのが、ジャズクラブ特有の濃密な空気感と観客の発する熱気だ。ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビー』のように終始客がざわついているということはないが、それでも質の良いジャズファンは、絶妙のタイミングで歓声を発し手拍子をする。まさに自分がジャズクラブに居ると言う気分が味わえる最高のライヴアルバムだ。『City Folk』 もう1枚はジョシュアがアーロン・パークス(ピアノ)、マット・ペンマン(ベース)、エリック・ハーランド(ドラムス)と組むスーパーユニット、ジェイムス・ファームの『City Folk』。眼の前にジョシュアがガッと仁王立ちでテーサックスを大ブロウ。こちらはもう狂喜乱舞だ。ベースもブルブルと空気を震わせて、震えた空気がこちらの足裏を震わせるのが分かるほど録音はリアルだ。(次ページへ続く)-まだまだ聴き逃したくない個性的な作品が目白押し『Kin (<―>)』 パット・メセニー・ユニティー・グループ『Kin (← →)』は、鉄壁の従来メンバーに加えて、新たにジュリオ・カルマッシが参加。彼はピアノ、キーボード、木管&金管楽器、チェロ、ヴァイブ、ヴォーカルと、およそ何でもこなす驚異のマルチ・インストルメントゥル奏者。と言うわけでサウンドはグッと厚みを増し、ダイナミックな演奏を千変万化の色彩感で彩る。これこそハイレゾで聴かなくてはと、本気でそう思わせるとてつもなく緻密で濃密なサウンドだ。 他にもロックファンにはおなじみのウィルコのアルバムが4タイトル。さらにNYのフォークシーンの誕生を活写した映画『Inside Llewyn Davis』のオリジナルサウンドトラック。さらにはレディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの参加にビックリの、ミニマル・ミュージックの先駆者、スティーヴ・ライヒの最新作『Radio Rewrite』など、ぜひ聴いていただきたい。 演奏内容もサウンドクォリティも極上のノンサッチ、ぜひとも聴き逃すこと無きよう。『Radio Rewrite』●配信中のNonesuch Records作品一覧『The Phosphorescent Blues』 Punch Brothershttp://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597952674/『Bass & Mandolin』Edger Meyer、Chris Thile /http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953800/『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』Chris Thile http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58607/『Radio Rewrite』Steve Reich http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953336/『Trios Live』Joshua Redman http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr956153/『Walking Shadows』Joshua Redman http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58508/『City Folk』James Farm / http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953534/『Inside Llewyn Davis: Original Soundtrack Recording』http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597957518/『Kin (← →)』Pat Metheny Unity Group http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58072/『Being There』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58331/『Wilco [the album]』Wilcohttp://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58300/『Sky Blue Sky』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58317/『A.M.』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58348/-

ウルトラゾーンのヘッドフォンEdition 8にCarbonバージョン登場

ウルトラゾーンのヘッドフォンEdition 8にCarbonバージョン登場

 輸入オーディオ機器のタイムロードは、取り扱いのULTRASONE(ウルトラゾーン ドイツ)社製のヘッドフォンEdition 8 Carbonを、6月上旬に発売する。Romeo、Juliaに続くEdition 8の新バリエーションで、価格は280,000円(税抜)。 40mm口径のダイナミックドライバーをもつ密閉型のイヤーカップはブラック・ハードアノダイズ仕上げとなり、ヘッドバンドのステー部分を取り囲むU字形のインレイ(象嵌)にはカーボンパネルが埋め込みまれる。ケーブルはマイク/リモコン付きで接続したスマートフォンの音楽再生操作や通話もできる。またMMCXコネクターで着脱が可能。主な仕様●形式:ダイナミック密閉型 ●インピーダンス:30Ω ●ドライバー:40mm チタンプレイテッドマイラー  ●再生周波数帯域:6~42,000kHz ●出力音圧レベル:96dB  ●ケーブル:マイクリモコン付き 1.2m ●重量:260g(ケーブル含まず)■リンクタイムロードwebサイト・ニュースリリース  http://www.timelord.co.jp/blog/news/ultrasone-edition8-carbon_pressrelease/ -

UNAMASレーベルがジャズトランペット原朋直の新作をハイレゾでリリース

UNAMASレーベルがジャズトランペット原朋直の新作をハイレゾでリリース

 レコーディングエンジニア/プロデューサーのミック沢口氏が主宰する、ハイレゾに特化したUNAMASレーベルから、ジャズトランペット原口朋直が率いるカルテットによる『Color AS it is』をリリース。4月24日から、音楽配信サイトのe-onkyo music、HQM STOREを通じて配信を開始した。 アルバムはカルテットの4人による全編オリジナルの10曲をスタジオ収録。“原朋直Tp モデル”として発売されたヤマハのトランペットYTR8335CHによる、「より空間性を生かした演奏」で、「少ない音数でも見事な存在感を表す原朋直の魅力」が余すことなく描かれている。 カルテットは、クラシックへも参加する幅広い活動や映画やテレビのテーマミュージックの演奏、あるいは洗足学園音楽大学教授としても活動する原田朋直(tp)をはじめ、ジャズギターの新鋭、朝田拓馬(Gt)と同じく若手のベーシストとして嘱望される池尻洋史(Ba)、そしてバークリー音楽大学を優秀な成績で卒業後、日本で精力的に活動するドラマーのDennis Frehse(Dr)という、オリジナルメンバーによる構成。『Color As It Is』原 朋直 カルテット, 原 朋直, 朝田拓馬, 池尻洋史, Dennis FrehseUNAMASWAVまたはFLAC 192kHz/24bithttp://www.e-onkyo.com/music/album/unahq1018/http://www01.hqm-store.com/store/item_new.php?album_no=UNAHQ-1018■リンクUNAMASレーベル・作品ページ http://unamas-label-jp.net/?p=1637-