
ニッポン全国のご当地をまわり、そのエリアならではのちょっと変わった風習や流行、素敵な方言などを、地元の不動産店の皆さんにお伺いするニッポンの5当地「色」。
今回は、知られざる「徳島」の県民性などの特色をご紹介します。

01
企業自己資本比率は全国トップ
豊かな資金力と安定した経営は徳島らしい。
自己資本比率が高い企業は、借金が少なく財政基盤が強いと判断されます。徳島県の強みは、そんな健全経営の企業が多いこと。潤沢な資金力と安定した経営判断があるからこそ、思い切った挑戦もできるわけですね。
真面目な会社が多いんです
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(株)Room Create<徳島市北田宮> 石原 泰彦さん
02
「どうぞよろしく」のあいさつ代わり
「花嫁菓子」は徳島独特の風習です。
「お嫁さんのお菓子」とも呼ばれる「花嫁菓子」は色鮮やかな紅白のお菓子。花嫁さんの「道具入れ」や、あいさつ回りを行う「初歩き」のとき、ご近所に配ります。今では引き出物と一緒に配ることもあるみたいですね。
子ども心に楽しみでした
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(有)ひばり不動産<徳島市仲之町> 内藤 弥生さん
03
沿道の人々のお接待がうれしい。
徳島の春の風物詩「とくしまマラソン」
吉野川の春景色が楽しめると評判の「とくしまマラソン」。今年は、熊本地震復興支援チャリティーの意味も込めて、1万2,000人以上が参加しました。お接待として用意されるおいしい飲み物や食べ物も人気の秘密です。
今年は約1万2,000人が快走
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(有)石部宅建<徳島市山城西> 石部 貴之さん
04
粒のままのそばの食感が楽しい
祖谷(いや)の郷土料理「そば米汁」。
ゆでて干したそばの実(=そば米)を、野菜や鶏肉と一緒に炊く「そば米汁」。そばを粒のまま食べるという、全国的にも珍しい料理です。もとは祖谷の正月料理でしたが、今では家庭料理として親しまれています。
グルメな友人も大喜び
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(株)加藤不動産<徳島市庄町> 加藤 美幸さん
05
大塚製薬の「ポカリスエット」の原料は
故郷・吉野川の澄んだ水です。
ポカリスエットといえば、日本のスポーツドリンクの先駆けとなったユニークなイオン飲料。その原料には、徳島の母なる川・吉野川の水が使われているそうです。徳島出身の企業らしいこだわりがうれしいですね。
CMを見るたびに自慢でした
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春日宅建<徳島市春日> 小西 孝英さん
06
徳島弁の「おなかがおきる」は
おなかがいっぱいという意味です。
徳島では普通に使う表現ですが、一歩県外に出ると四国の中でもなかなか分かってもらえません。愛媛の大学生時代、友人に言ったら「何で起床なの?」と笑われたのも懐かしい思い出です。
別に起床はしませんが(笑)
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(株)あおやま不動産<徳島市秋田町> 青山 博文さん
07
東京よりも大阪に憧れる
徳島人にはそれがフツーです。
関西のテレビ番組を見て育ち、京阪神で週末を過ごした徳島人にとって、大阪は身近な大都会。言葉の違いもあまりないので、東京よりも憧れる気持ちは強いかも。でも、若い世代にはもっと広い世界を目指してほしいな。
気分は少し鎖国中?
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(株)ROOM NAVI 藍住店<板野郡藍住町> 田村 尚義(なおよし)さん
08
普段はゆったりした徳島も
「阿波おどり」の間は大混雑です。
徳島市の「阿波おどり」の人出は、4日間で延べ130万人以上。いつもは静かな街の中も、この期間中だけは人、人、人でむせかえるよう。人口密度も軽く2倍を超えているんじゃないですか。
どこもかしこも人だらけ!
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しまうま不動産<板野郡藍住町> 中野 宏子さん
09
市内のスーパーにはたいていある
「フィッシュカツ」に郷愁を覚えます。
魚のすり身に香辛料を加え、パン粉をまぶして揚げた「フィッシュカツ」。トースターで温めると、サクサクとした食感がたまりません。テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」でも紹介された、徳島人のソウルフードです。
ケチャップかければ最強だ
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(株)大万不動産<板野郡藍住町> 前田 孝教さん
10
四国の中のランキングが
何とはなしに気がかりです。
「香川県には勝てん」「愛媛県には負ける」と、四国4県中のランキングに一喜一憂してしまう徳島人。勝てると思った高知県に思わぬ不覚をとってしまったりすると、もう大変なんです…(涙)
コップの中の争いかも(笑)
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(株)吉野川・コーポレーション 賃貸のタクト<徳島市川内町> 森本 桂介(けいすけ)さん
11
「鳴ちゅる」「たらいうどん」など
徳島ならではのうどん文化をお忘れなく。
讃岐(香川県)とは違う味わいが楽しめる徳島のうどん文化。細くて柔らかなうどんをちゅるちゅるすする「鳴(なる)ちゅる」、熱々の手打ちうどんを、ゆで汁ごと木桶で供する「たらいうどん」など、ぜひ一度ご賞味を。
うどんは讃岐だけじゃない
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(株)ピースリビング<徳島市応神町> 山口 翔生(しょうき)さん
12
空き家問題の早期解決に努めます
全国初の「空き家判定士制度」が始動。
少子高齢化の中で表面化してきた日本の空き家問題。中でも国内ワースト5位を記録した徳島県で、全国に先駆けて導入されたのが「空き家判定士制度」です。所有者や市町村とも連携しながら、よりよい解決法を探ります。
私も晴れて合格しました
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(株)アサイ ハウジング<徳島市寺島本町東> 浅居 久登さん

日本全国津々浦々の街を訪ね、その街に住む人、そこで働く街の不動産店の皆様に聞いた「エリアのいちばん」を5つのテーマに分けてお届けする連載シリーズです。