街のコト

ニッポンの5当地(ごとうち)

5当地「色」- 12の知られざる愛媛

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ニッポン全国のご当地をまわり、そのエリアならではのちょっと変わった風習や流行、素敵な方言などを、地元の不動産店の皆さんにお伺いするニッポンの5当地「色」。
今回は、穏やかだけどせっかち?甘い味付きが好き?そんな知られざる「愛媛」の県民性などの特色をご紹介します。

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正式名称は市道高浜2号線
道路の一部になった「三津(みつ)の渡し」。

松山市の西部、三津浜港内の「三津の渡し」は、室町時代から続くといわれる渡し船。朝7時から夜7時まで、港内約80mの水路を年中無休で往復してタダなのは、法律上は市道扱いだから。年間利用者約5万人の大切な地元の「足」ですが、のどかな景色と小さな船の様子が雑誌や新聞に紹介され、今ではちょっとした観光スポットです。

俳人・一茶も乗りました

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情報提供

(有)愛媛エステート<松山市緑町>川﨑 博満さん

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愛媛名物「伊予の早曲がり」
他府県の車の方は要注意です。

愛媛県に車で来られる方は、交差点での運転にご注意ください。信号が青に変わった瞬間、直進車も対向車もお構いなしに右折する車が珍しくありませんから。これが「伊予の早曲がり」。愛媛県人には、なぜか穏やかでゆったりした印象があるらしいんですが、見ると聞くとは大違い。実はなかなかのせっかちなんです。

実はせっかちな愛媛人

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情報提供

サンロクマルベース<松山市西長戸町>山﨑 憲一さん

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おじさんの「カマン!」は
「かまわんですよ」という意味です。

最初に聞いた時は、「え、おじさんやおばさんまで、英語ネイティブ!?」とビックリしました。だって、みんな「カマン、カマン!」と普通に言うものですから。英語の「Come on!」じゃなくて、日本語の「構わん」「いいよ」の意味だと分かったのは、しばらくたってから。「OK、OK!」とか言ってついて行ったらダメなんですね(笑)。

愛媛弁は英語だった!?

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アローズ<松山市桑原>松尾 みゆきさん

04

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余ったお金を前にした
東予・中予・南予の人々の反応は?

江戸時代の伊予八藩が一つになった愛媛県では、地域によってずいぶん気風が違います。それを表すのが、「伊予の三気質(かたぎ)」という言葉。お金が余った時、東予の人は事業を起こし、中予の人はのんびり貯金し、南予の人は酒を買ってくるんですって。例え話ですが、違いをよく見ているなあという印象はありますね。

同じ愛媛でも気風は別々

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(有)丸長<松山市竹原町>大西 長(ながし)さん

05

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JRより伊予鉄道の方が
存在感がありますね。

四国の鉄道といえばJR四国ですが、松山市周辺に限れば、「いよてつ」と呼ばれる伊予鉄道の方が強いですね。JRより先に運行を始めたせいで、ネットワークがきめ細かいし、ターミナルのにぎわいも、「市駅」と呼ばれるいよてつ松山市駅の方が上。渋滞の原因といわれる路面電車の走りぶりまで、なぜか許せてしまうんですよ。

松山市内はいよてつ王国

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情報提供

(株)ジェイ・エス・ビー中国四国<松山市三番町>谷吉 航(こう)さん

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食べ比べてみてください
愛媛を代表する2つの鯛めし。

東予・中予で鯛めしといえば、タイ1尾を丸々使った炊き込みご飯のこと。一方、「ひゅうがめし」とも呼ばれる南予の鯛めしは、タイの刺身をご飯にのせ、生卵とタレをかけてかき込みます。新鮮なタイが入る南予ならではのごちそうとして、人気があります。同じ名前でも全然中身が違うのが、面白いところです。

どっちの味も捨てがたい

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(株)リアルエステート松山<松山市味酒町>鵜久森(うぐもり) 俊弘さん

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国が認めた「新ゴールデンルート」が
海外からのお客様をお迎えします。

「新ゴールデンルート」とは、京都~広島~松山を結ぶ観光ルート。海外の観光バイヤーとメディアが多数参加した国際会議「VISIT JAPAN トラベルマート2013」で、国内2本目の国際観光コースに認定され、次第に効果を上げています。世界のお客様に向けて、「いで湯と城と文学のまち」松山の魅力を発信していきたいですね。

目指せ、世界の観光松山

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(株)上浮穴(かみうけな)産業<松山市井門町>森 隆雄さん

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「よもだ」「よもへい」「よもよも」
全部分かったら、きっと愛媛県人。

「よも」とは愛媛の言葉で、「文句を言う」とか「なまけ者」という感じの言葉。地域によって微妙にニュアンスが違います。これを文脈によって使い分けるのが、「よも三段活用」。「このよもだが!」「よもへいが!」(文句を言うヤツめ)、あるいは「よもよも言うな!」(文句言うな)。ホメ言葉ではないので、ご使用は控え目に(笑)。

驚異の「よも」三段活用

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住友林業(株)<松山市天山>西森 一生(いっせい)さん

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何でもかんでも甘くする
愛媛独特の味つけにビックリ。

大阪の枚方で育った私が愛媛で驚いたのは、甘み中心の味付け。まんじゅう、団子は当然としても、おでん、ラーメン、うどんまでひたすら甘い!実は愛媛のしょう油には、薄口、濃口の他に甘口があると聞いて、なるほどなぁと思いました。最初はビックリしましたが、さすがに今は慣れましたね。

ビジネスは甘くない!

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(株)松井建設<松山市東石井>高松 望さん

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アウト、セーフ、よよいのよい!
野球拳発祥の地は松山です。

野球好きな松山人が、お座敷遊びとして生み出したのが野球拳。コント55号のテレビ番組がきっかけで大流行しましたが、「負けたら脱ぐ」のは邪道だったと最近、欽ちゃん(萩本欽一氏)が松山までお詫びに来たそうです。野球拳踊りや野球拳サンバが生み出されるなど、地元ではバリエーションが豊富ですよ。

負けても脱がない正統派

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(有)城南総合建設<松山市上野町>池田 喜久雄さん

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いつまでも子どもじゃない
14歳の自覚を促す「少年式」。

愛媛県の少年少女が、14歳の立春の日に経験するのが「少年式」。当日は愛媛各地の14歳が、自覚・立志・健康をテーマに合唱したり、自分の志を発表したりします。もう子どもじゃない、という自覚を促す日ですが、本当に喜んでいるのは親の方かもしれませんね。

立て、14才の少年少女!

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(株)石尾ホーム<松山市朝生田町>石尾 大介さん

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朝から晩までミカン漬け
黄色く染まる愛媛の冬の日々。

愛媛の冬は、ミカンなしには語れません。家のどこかに、買ったはずのないミカン入りの段ボール箱が普通においてあるし、家族の指先はみんなミカン色。「こうするとさらに甘くなる」と言いながら、お風呂でミカンを食べる人まで普通に登場して、もう県民全員ミカン依存症状態なんですよ(笑)

とことん「ミカン」!

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(株)ファミリーホーム<松山市土居町>杉木 善信さん

ニッポンの5当地

日本全国津々浦々の街を訪ね、その街に住む人、そこで働く街の不動産店の皆様に聞いた「エリアのいちばん」を5つのテーマに分けてお届けする連載シリーズです。

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