5当地「色」- 12の知られざる東京・台東区

外国人観光客が急増した浅草は、観光客向けのホテルとシャレたお店の開業ラッシュです。お客さんの中にも、人気店目当ての人が増えてきた感じ。少しさびしい感じだった浅草が、昔の元気を取り戻したようでうれしいですね。

戦後生まれの台東区に比べて、上野と浅草のにぎわいは江戸時代以来のもの。名前としてはずっと先輩なわけで、知名度も全然違う。地方の人や外国人観光客に話す時も、「上野」「浅草」の方が分かってもらいやすいです。

子役時代から名演技で知られた女優・安達祐実さんは、通っていた小学校の2年先輩。タレントの山口もえさんの実家も会社のすぐ近所です。考えてみると、結構すごい所に住んでいるんだと思いますね。

三社祭や浅草サンバカーニバルなどはもちろんですが、「入谷朝顔まつり」や浅草の「ほおずき市」など、季節感豊かな催しが多いのも台東区のいいところ。よそからここに移り住んだ方々にもすごく喜ばれますよ。

芝居や大道芸などの興行が盛んだった浅草は、昔から続く芸人さんの街。今でも、三味線・民謡・演芸などのお師匠さんがたくさん住んでおられます。漫才界の大御所・内海桂子師匠のお宅も、当社のすぐ近所なんです。

江戸城の鬼門にあたる寛永寺や、飛鳥時代建立と伝わる浅草寺など、いろいろなお寺に出会える台東区。中でも多くのお寺が集まる谷中は独特の落ち着きがあり、根津・千駄木とともに「谷根千」として人気を集めています。

台東区には、多彩な問屋街が集まっています。中でも、当社近くのかっぱ橋道具街は、身近な調理器具から本格的な厨房設備、飲食店用のユニフォームなどの専門店が並ぶ食と調理の専門店街。見ているだけで楽しいですよ。

今年6月に誕生したシャンシャン（香香）は、恩賜上野動物園で5年ぶりに生まれたパンダの赤ちゃん。誕生の時は、お祝いのアドバルーンも上がりました。元気な赤ちゃんパンダと一緒に、上野の街もにぎわっていくと思います。

重厚な装いの東京国立博物館をはじめ、美術館・博物館・動物園などが数多く連なる上野恩賜公園。2016年には国立西洋美術館が世界文化遺産に登録され、海外の人々も数多く訪れる文化ゾーンになりました。

昔から外国人観光客が多かった浅草ですが、ここ数年の急増ぶりは地元の人もびっくりするほど。地下鉄でも商店街でも、いろいろな言葉が飛び交います。2020年東京五輪のときは、もっと多くの訪日客が訪れそうですよ。

長らく映画の封切館がなかったこの街にやっと誕生した、台東区初のシネコン。ハリウッドや日本の代表作のほか、アニメ映画も期待できるようです。これでもう、遠くの映画館に出かけなくて済むのがうれしいですね。

「なぜ浅草でサンバ？」というヤボな質問はなし。表通りをキラキラした衣装で踊り歩くダンサーと、盛んにシャッターを押す多数のカメラマン。そして、沿道に集まった観光客の皆さん。毎年繰り返される楽しい光景です。