日本国内だけではなく、世界的からも観光客が訪れる古都・京都。今回はその中心部から北へ、日本海に面した丹後地域にやってきました。
丹後といえば、リアス式海岸が美しい「若狭湾」や伝統工芸の「丹後ちりめん」が有名です。そんなこの地に今年4月に「西日本最大級の広さ」という道の駅が誕生しました。それが「丹後王国 食のみやこ」です。
丹後王国は京都縦貫自動車道、与謝天橋立ICから約25kmの場所にあります。駐車場も広々。さらに大きなメインゲートが出迎えてくれます!
この道の駅について、広報の吉岡さんにお話をお伺いしました。道の駅で「王国」という名前がついているのは珍しいと思うのですが、なぜこのような名前になったのでしょうか?
吉岡さん「実はその昔、古墳時代の丹後地域に地域国家として『丹後王国』というものが存在したそうなんです。今回のオープンにあたり、広大な敷地と食に関して学べる場所ということで、この施設を一つの国のようなものとして考え、この名前をつけさせていただきました」
西日本最大級の広さということですが、どれくらいの規模なのでしょう?
吉岡さん「敷地は、甲子園球場約8個分の広さです。その中にいろいろな施設が点在していますよ。地元野菜直売所である『愛菜館』、オリジナル商品やお土産・工芸品を販売する『丹後匠庵』、羊やポニーと遊べる『動物ふれあい牧場』や全長48mの『芝滑り』、さらに複数のレストランやカフェもあります!」
複数の飲食店があるということですが、吉岡さんのおすすめはどこでしょうか?
吉岡さん「すべて美味しいので一番ということではないのですが、おすすめはお寿司や石窯で焼く本格ピザ、炉端焼き、ラーメンまでたのしめるフードコート『七姫殿』です。七姫殿にはビール工房が併設されており、蜂蜜や丹後の特Aランク米などを原料に使用した自慢のビールを味わえます」
吉岡さん「丹後王国という名前にちなみ『王様』メニューというものがいくつかあるのですが、そのうちの一つ伊勢海老がまるまる一匹入った『王様ラーメン』は七姫殿で食べられます。伊勢エビが贅沢に乗って3800円と、値段も王様ですが(笑)。皆様でシェアされて召し上がるお客様が多いです。ほかにもテイクアウトカフェの『羽衣ジュース・ソフトクリーム』では、『王様ソフトクリーム』をご用意しています。こちらは豪華に金箔が一枚載せられたソフトクリームです!」
メインゲートで見た「七姫」に続き、こちらの施設にも七姫殿と名付けられていますが、そもそも七姫とは?
吉岡さん「丹後地域には昔から伝わる七人のお姫様のお話がありまして、その主人公やヒロインを施設のキャラクターにしています。静御前、小野小町、浦島太郎の乙姫、羽衣天女など、メインゲートもその七姫が出迎えてくれるようなイメージをしています」
また、こちらの施設では「食について学ぶ」というテーマがあるそうですが、どういったものでしょうか?
吉岡さん「当施設では体験型の学習を実施しており、収穫体験ができる果樹園や農園があります。8月にはブルーベリー狩り体験が楽しめ、10月になると農園でサツマイモの収穫体験ができます。また『小町スコーラ』という施設では、パンやアイスクリームを作る体験もすることができます。また、施設内には歩きやすく整備された森の散策路があるので自然に関しても学ぶことができます」
吉岡さん「丹後王国では、季節ごとのイベントを週末や祝日を中心に開催しています。最新チラシのダウンロードやイベント情報は随時ホームページで公開してますので、丹後観光の際は是非立ち寄ってほしいですね。もちろん、一日中楽しめる遊びと体験もあるので、旅の目的地にしても最適です。食と特産品を準備してお待ちしています!」
西日本最大級の名に恥じないスケールの丹後王国「食のみやこ」。のんびり過ごすのもよし、目一杯遊ぶのもよし、思い思いの楽しみ方ができる素敵な道の駅でした。また、レストランは夜も営業しており、自慢の食材をふんだんに味わえるディナーも楽しめます。全長750m、約60万球ののイルミネーションが毎晩22時まで点灯しているので、これからの季節は夜の訪問もおすすめ。昼も夜も楽しめる丹後王国に、あなたも1日入国してみてはいかが?
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施設情報
●道の駅 丹後王国「食のみやこ」
住所:京都府丹後市弥栄町鳥取123
営業時間:9:00-22:00(施設によって異なる)
https://tango-kingdom.com/
※記事中の情報・価格は取材当時のものです。