暮らしのコト

土地の魅力が凝縮! 全国「道の駅」めぐりの旅

広大な敷地内で家族みんなが楽しめる群馬県前橋市の道の駅「ぐりーんふらわー牧場・大胡」

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旅行先で見かけると、ついつい立ち寄りたくなるのが「道の駅」。ドライバーにとってはちょうど良い休憩場所であり、家族にとっては地元産の食材を買ったり、施設内で楽しんだりできる場所でもあります。そこで、at home VOXでは新連載『土地の魅力が凝縮! 全国「道の駅」めぐりの旅』をスタート。全国にある1059の道の駅(2015年4月現在)の中から、見どころ満載の道の駅をご紹介します。

今回訪れたのは、群馬県の県庁所在地・前橋市。前橋市には現在3つの道の駅が登録されていますが、そのなかでもそのビジュアルで人気の「ぐりーんふらわー牧場・大胡」にやってきました!

この道の駅は、国道353号線沿いにあり、上毛電鉄上毛線大胡駅方面から車で約15分、関越自動車道前橋IC方面からは約40分程度で到着します。

みちすがら、この看板が見えてくるとワクワクしますよね。

道すがら、この看板が見えてくると矢印に吸い込まれてしまいますよね。

到着してまず飛び込んでくるのがこの巨大な風車です。

到着してまず目に飛び込んできたのはこの巨大な風車です。

そして見渡す限りの広大な広場!これもすべて、道の駅の敷地内になります。

そして見渡す限りの広大な広場!これもすべて、道の駅の敷地内になります。

訪れた日は4月の中頃。関東では葉桜が目立つ時期でしたが、ここは桜並木が満開という幸運!

訪れた日は4月中旬。関東では葉桜が目立つ時期でしたが、ここは桜並木が満開という幸運!

今回、こちらの道の駅を案内してくれたのは、前橋市観光コンベンション協会の鹿島さんと、道の駅内の農産物直売所を運営する「さんぽ道」の林さん。

前橋市と道の駅の魅力を大いに語ってくれた鹿島さん。

前橋市と道の駅の魅力を大いに語ってくれた鹿島さん。

鹿島さん 「この時期の前橋市は、この道の駅からもほど近い『赤城南面千本桜』が見頃を迎えることもあり、大いに観光客で賑わいます。そちらは1000本ですが、こちらも敷地内に桜の木が約500本あり、道の駅の中でお花見を楽しめますよ」

林さん 「この道の駅は、元々は大胡町の牧場だった場所なんです(大胡町は2005年に前橋市と合併)。現在は酪農は行われていませんが、牧場ならではの風景をそのままに、動物たちも飼育されています。敷地面積は約16ヘクタールで、東京ドーム3.4個分です。道の駅ではありますが、一日中楽しめますよ」

この大きなオランダ風車は、1991年に街のランドマークとして建てられたもので、背後にそびえ立つ赤城山からの吹き下ろしの風、いわゆる「赤城おろし」にちなんで作られたものだとか。その高さはなんと22メートル!現在、風車は回っていませんが、その立派な風車は今も大胡町のシンボルであり、最寄り駅の大胡駅前にも、小さな風車のシンボルが建っています。

牧場風の敷地内はゆったりと散歩をするのに最適!中には立派な物見櫓も。

牧場風の敷地内はゆったりと散歩をするのに最適!中には立派な物見櫓も。

この道の駅は標高400mの場所にあり、前橋市内を見下ろす見晴らしも最高です。

この道の駅は標高400mの場所にあり、前橋市内を見下ろす見晴らしも最高です。

牛も放牧されており、まさに牧場そのもの。

牛も放牧されており、まさに牧場そのもの。

なんと、敷地内には予約制のバンガローもあり、キャンプやバーベキューを楽しむこともできます!

なんと、敷地内には予約制のバンガローもあり、キャンプやバーベキューを楽しむこともできます!

さて、牧場をぐるりと回ったら、次に農産物直売所「さんぽ道」へ行ってみましょう!この日は平日でしたが、地元の人と観光客で賑わっていました。お昼を前に、すでに売り切れの商品もたくさん出ているようです。

こちらの道の駅でのお買い物を楽しむコツを林さんに伺いました!

林さん 「うちの農産物直売所は、日中にも追加で商品が来ますが、ほとんどの商品は朝店頭に並びます。それを知っている地元の人たちは、開店前から行列を作っていますよ。安くて良いものはやっぱり目利きのきく地元の人が選んでいきますから、観光で良いものを買いたいなら、観光の帰りに立ち寄るんじゃなくて、まず道の駅の直売所に行くのがオススメですね!午後4時からは一部商品が5割引になる売り切れ御免のタイムサービスも行っていますので、遅く来る場合はそれが狙い目かもしれません」

朝は連日行列もできるという直売所「さんぽ道」。

朝は連日行列もできるという直売所「さんぽ道」。

前橋産の食材を中心に、野菜、加工品、花木などが並び、いいものはドンドン売れていきます。

前橋産の食材を中心に、野菜、加工品、花木などが並び、いいものはドンドン売れていきます。

群馬といったらやっぱりネギ、キャベツ、こんにゃくでしょう。この日のキャベツは即完売!

群馬といったらやっぱりネギ、キャベツ、こんにゃくでしょう。ちなみに、この日のキャベツは即完売!

舞茸も、特大サイズで販売。これは街のスーパーでは買えない魅力ですよね!

舞茸も、特大サイズで販売。これは街のスーパーでは買えない魅力ですよね!

お総菜など、新しい商品が店頭に出るたび、人垣ができます。

お総菜など、新しい商品が店頭に出るたび、人垣ができます。

群馬といえば二毛作が盛んな小麦どころ。まんじゅうも名産品です。

群馬といえば二毛作が盛んな小麦どころ。まんじゅうも名産品です。

群馬の銘酒がズラリ。ゆるキャラグランプリ2014グランプリ・ぐんまちゃんのワンカップも!

群馬の銘酒がズラリ。ゆるキャラグランプリ2014グランプリ・ぐんまちゃんのワンカップも!

さて、お買い物を楽しんだら、今度は身体を動かしたくなりますよね! なんと、こちらの道の駅には牧場エリア以外にも沢山の遊具・施設が充実しているんです。

まず、目の止まるのが、長~いパイプスライダー。全長約50メートルもあり、こちらの道の駅は丘になっているので、スリル満点です!実際に滑ってみると、あまりのスピードに思わず大声が出てしまいました。

また、大型のアスレチック遊具もなんと3台備わっています!これなら、家族連れで訪れても、子どもも楽しめて大満足ですね。

さらに、牧場エリア以外にも多くの動物たちが飼育されています。ポニーや羊、ヤギ、烏骨鶏、インコなど動物園より近くで見ることができ、餌やり体験(有料)をすることもできます!

スリル満点のアトラクション・パイプスライダー。

スリル満点のアトラクション・パイプスライダー。

公園にあるような遊具よりもさらに大きなアスレチック施設は、大人もチャレンジしたくなります。

公園にあるような遊具よりもさらに大きなアスレチック施設は、大人もチャレンジしたくなります。

さらにその遊具が全3台。遊具の頂上からは、前橋市内も眺望できます。

さらにその遊具が全3台。遊具の頂上からは、前橋市内も眺望できます。

動物たちと身近に触れあえるのも、“牧場”を名乗るこちらの道の駅ならでは。

動物たちと身近に触れあえるのも、“牧場”を名乗るこちらの道の駅ならでは。

物欲しそうにこちらを伺う動物たちに餌やりをしたくなります!

物欲しそうにこちらを伺う動物たちに餌やりをしたくなります!

子ども連れでも、一日中楽しめそうですね!

お母さんのお買い物がついつい長くなった時でもお父さんと一緒に外で遊べば飽きる事もありません!

広い敷地内を歩き回っていたら、お腹が空いてきてしまいましたね~。それでは、最後に食事が楽しめる「レストハウス まきば」へ行ってみましょう!

林さん 「群馬といえばうどん、パスタ、ラーメンといった麺類が定番です。特に前橋は、恵まれた気候のおかげで小麦の二毛作が盛んですから。また、世界遺産に登録された『富岡製糸場と絹産業遺産群』に代表されるように、古くから働く女性の多い地域だったことも、手軽な麺料理が盛んになったことに関係しているかもしれません」

店内のメニューには、うどん、ラーメンといったメニューが多く見られます。また、北関東独特の文化といわれる、うどんとそばの「合い盛り」も選べるそうです。ちなみに林さんの個人的なオススメは、ボリューム満点の「もつ煮定食」。鹿島さんも、絶品だと太鼓判を押します!

うどんやラーメン、パスタや焼きそばなど、麺料理のメニューが多く並びます。

うどんやラーメン、パスタや焼きそばなど、麺料理のメニューが多く並びます。

もつがたっぷり入って身体も温まる「もつ煮定食」。

もつがたっぷり入って身体も温まる「もつ煮定食」。

ワッフルコーンの上にどっさりと盛られたソフトクリーム。食べ歩きに最適!

ワッフルコーンの上にどっさりと盛られたソフトクリーム。食べ歩きに最適!

かつては牧場の監視小屋だったというレストラン。

かつては牧場の監視小屋だったというレストラン。

こちらが道の駅に登録されたのは平成七年。前橋市では2番目でした。

こちらが道の駅に登録されたのは平成7年。前橋市では2番目でした。

これだけの充実の施設なら、季節に関わらず訪れたいですよね。まもなくゴールデンウィークということで、こちらでもイベントなどが行われるそうです。

林さん 「ゴールデンウィーク時期には、ヤマツツジがキレイに咲き誇るので、ピクニックに最適です。5月下旬には、シャクヤク園も満開になります。農産物直売所でも、『春の大売り出し』と題して、5月9日(土)・10日(日)に『みその詰め放題』など毎年好評のイベントを行いますので、楽しみにしていてください」

鹿島さん 「観光シーズンはもちろん、今年の前橋は、NHKで放送中の大河ドラマ『花燃ゆ』で大いに盛り上がりが期待できます(※主人公の文の再婚相手である小田村伊之助こと楫取素彦は、初代群馬県知事として県庁所在地を前橋に移転した)。花の名所も多くあるので、これからのシーズンはぜひ前橋で楽しんでいただければ。その旅の途中で、ぜひ道の駅に立ち寄ってください」

世界遺産登録、ぐんまちゃんのグランプリ受賞、そして大河ドラマの舞台にと、2015年ますます注目の前橋市。そのたびの道中、「ぐりーんふらわー牧場・大胡」に訪れてみては?

  • 施設情報
    ●ぐりーんふらわー牧場・大胡(さんぽ道)
    住所:群馬県前橋市滝窪町1369-1
    営業時間:農産物直売所:9:30~17:30、レストラン:10:30~16:00※季節によって異なる
    http://www8.wind.ne.jp/sanpo-michi/
  • ●前橋市観光コンベンション協会(取材協力)
    http://www.maebashi-cvb.com/

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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