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2時間前に暗くすると、早寝早起きに/住環境研究所

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積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は21日、「快眠住宅に関する実験」結果を発表した。

同調査は、同研究所と江戸川大学社会学部教授の福田一彦氏が共同で、良質な睡眠のための住まいのポイントを明らかにすることを目的に実施したもの。
快眠が得られる光環境の建築的条件を明らかにするため、実邸レベルで実験を実施。高照度・短波長の光(明るく青っぽい)を用いた照明環境から、低照度・長波長の光(暗く赤っぽい)を用いた照明環境に変えることで、睡眠の状況に与える影響を調査した。調査期間は15年3〜6月。

対象は20〜50歳代の男女およびその家族23名。自宅の普段の照明条件が昼白色または昼光色の照明で、LDKに吹き抜けがない住宅。「光環境変更なし」、「変更あり」の2グループに分け、どちらのグループも同一条件にて3日間過ごした。その後「変化あり」のグループは、4日目からリビングまたは寝る2時間前に過ごす部屋の照明を低照度・長波長に替え、睡眠に関する差を調査した。

これによると、「変更あり」グループは、「変更なし」グループに比べ、就寝時刻・起床時刻とも前倒しとなり、「変更なし」グループは、“夜更かし朝寝坊型”となる一方、「変更あり」グループはこれが抑制されていることが分かった。

また、精神的な健康度を測る指標であるGHQ精神健康調査では、「変更なし」グループでは、基準期間、介入期間の変化については有意な差はみられず、「変更あり」グループは、基準期間と介入期間との間に優位な差があることが判明。睡眠の状態が良くなることは、精神的な健康を得るための要員の一つになることが確認できた。さらに「普段より暗い環境で過ごしたことは良かった」とする回答が58%と半数以上となった。

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