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「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」、新プランを首都・中部・関西圏で提供開始/UR都市機構

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「品川八潮パークタウン」の“麻畳のある床座の暮らし”内装。新プランで床座の暮らしを提案。両社で開発した麻畳は家具を置いても問題ない仕様

1983年より管理開始した高層タイプの「品川八潮パークタウン」は、利便性は比較的高いものの、空室は発生しつつあり、バリューアップが求められている

「国立富士見台」は、関西の団地で人気の高かった“風景を見ながら料理ができる暮らし”を導入。元はなかった洗濯機置き場をキッチン横に設置するなど、生活利便性を上げる工夫も

「国立富士見台」は1965年管理開始。対象住棟はエレベーターのない階段室タイプで上階ほど空室が目立つ傾向に

(独)都市再生機構(UR都市機構)東日本賃貸住宅本部は、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」を首都圏、中部圏、関西圏計8団地にて開始する。11日に東京都の同プロジェクト導入団地を報道陣向けに公開した。

同プロジェクトは、2012年4月に(株)MUJI HOUSEと共同で関西圏の団地で始動。老朽化した団地の内装を「こわしすぎず、つくりすぎない」「生かす、変える、自由にできる」をコンセプトに、コストを抑えながらも現在の入居者ニーズに合うようにリノベーションしている。関西圏で好調だったことを踏まえ、昨年首都圏で初めて「高島平団地」(東京都板橋区)にて導入した。高島平も募集住戸15戸、8万円後半〜9万円後半の家賃設定で倍率7.1倍と、高反響を得た。

今回は、「品川八潮パークタウン」(東京都品川区)、「国立富士見台」(東京都国立市)、「真砂第一」(千葉市美浜区)、「真砂第二」(同)、「落合」(兵庫県神戸市)、「千代が丘」(名古屋千種区)、「アーバニア千代田」(名古屋市中区)で同プロジェクトを開始。中部圏では初、首都圏も東京以外では初となる。
なお、住居プランも10プラン新規開発し、導入している。これまでの導入団地は計14団地、プランは計19プラン。供給戸数はプロジェクト開始以来、ハイペースで増えており、14年度は約150戸となる。

また、家具を置いて洋室利用もできる「麻畳」、キッチンとカウンターを自由にレイアウトできる「組み合わせキッチン」等、内装部材や設備を両社共同で開発してきており、一部商品は無印良品の店舗で購入可能。今年度は、光をやわらかく通す「半透明ふすま」、キッチン下が自由に使える「持出しキッチン」を開発。「半透明ふすま」は今回首都圏で初めて導入した。

11日に公開した「品川八潮パークタウン」は新プラン“一室空間で自由に仕切れる暮らし”と“麻畳のある床座の暮らし”プランを導入。仕切れる暮らしでは、部屋中心にキッチンを設置し、ふすまを取り外せば大きなLDKとして利用できる仕様に。麻畳プランは、リビング・ダイニングと寝室すべてに麻畳を敷き詰めることで、ゆるやかにつながった空間を提案した。
「国立富士見台」は、関西の団地で人気の高かった“風景を見ながら料理ができる暮らし”と“南北に通り抜ける光と風を感じる暮らし”プランを採用。窓際にキッチンを設けることで、外を見ながら気持ちよく料理と食事が可能。また、LDKを南北にまっすぐつなげることで部屋全体に光と風が通り抜ける空間に仕上げた。

入居者の申込受付は、今回の新規導入団地と従来より実施してきた団地、計11団地・14プランで、15年1月24日より全国一斉に開始する。募集住戸は全69戸。賃料は相場程度を予定している。募集受付後、抽選のうえ、入居開始は2月以降を予定。

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