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大人のショコラはこれから本番  杏と塩の魅力全開

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(OVO オーヴォより)

バレンタインで湧きあがったチョコレート。サロン・デュ・ショコラからずっとチョコ三昧だったという人もいるだろう。だが、本場ヨーロッパでは、イースターに向けてこれから本格的なショコラの季節に突入する。そんな世界のトップショコラティエの一人、ワールド チョコレート マスターズ2007で総合優勝した水野直己シェフの逸品「杏と塩」が、ソフトクリームになって、なんと全国のコンビニでショコラ愛好家の注目を浴びている。ミニストップの「プレミアムベルギーチョコソフト」だ。 もともとミニストップのベルギーチョコソフトは、フレーバーソフト人気ナンバー1だが、この“杏”の付加価値は見逃せない。チョコレート専門店で買える高級ショコラなら、杏やオレンジなどのフルーツ、生姜や山椒などのスパイスやハーブに至るまで、さまざまなフレーバーが楽しめるようになっているが、これをソフトクリームで味わえるのはたぶんここだけだ。

一般的にはあまりなじみの深くないフレーバーだけに、水野シェフも、「あんず」風味の強弱には悩まされたという。加えて、ソフトクリームとボンボンショコラでは温度も異なり風味の出方も違うから、原料選びも試行錯誤を重ね、行きついたのが、よりビターな味わいで大人でも満足できるカカオ分70%の原料だったそう。

このクーベルチュールの濃厚さと、「あんず」の香りの相性の良さは、従来のベルギーチョコソフトとは一味違った味わい。水野シェフによると、ソフトクリームの製造工程ではボンボンショコラの製造では考えられない“熱”が加わり、失われる風味があるが、「そこをカバーするためのひと手間はチョコレートのソフトクリームではなかなか見られないことではないか」とのこと。ワッフルコーンも同じベルギー産チョコレートが使われている。店頭で作ってもらうソフトクリームには、コーンの底まで食べられる長いスプーン付き。カップでの持ち帰りも可能だが、水野シェフこだわりの「杏と塩のハーモニー」を味わうには、コーンで食べるのがおすすめだそうだ。

水野さんがショコラを作る京都の「洋菓子マウンテン」は、昨年の福知山豪雨災害で目下店を閉めており、水野さんのショコラは今、ネットでしか買えない。「杏と塩」がほしくて、サロンン・デュ・ショコラに足を運んだ人もいるだろう。でも逃してしまった人も、まずはミニストップでこのチョコソフトが味わえる。ただの甘いチョコではない大人の味と、冷たいソフトクリームの食感は、春=イースターの香りを運んでくる。

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