(OVO オーヴォより)

「バレンタインデーは若い恋人たちの行事で自分には無縁」と思っている大人の女性は多いかも。でも、トレンド総研(東京)がリポートしているチョコレートに関する調査結果を知ったら、認識がちょっと変わるかもしれない。
今年は、カカオの含有量が多い「高カカオチョコレート」が健康にいいと注目されてから10年という節目の年らしいが、実は日本人を含むアジア人種を対象にそれが実証されたのは、なんと昨年のこと(!)。明治と愛知学院大、蒲郡市が行った「チョコレート摂取による健康効果に関する共同研究」で初めて、「4週間、高カカオチョコを食べ続けた人たちに、統計的に有意な結果として血圧低下や善玉コレステロールの増加が認められた」という。
発表を行った愛知学院大の大澤俊彦教授によると、高カカオチョコレートは、精神的な安定をもたらすテオブロミン、腸管内の残留物排出を助けるリグニンなど、健康にいい成分をいろいろと含んでいるが、特に重要な働きをするのがカカオポリフェノール。抗酸化物質であるカカオポリフェノールには、「血管壁をしなやかにする」「血圧を下げる」「善玉コレステロールを増やす」といった効果が認められたのだ。これらは動脈硬化の防止に直結するし、ほかにも認知症予防、ガン予防、高齢者の運動機能障害などにも効果が期待されるというから、チョコレートを積極的に食べたほうがいいのは、中高年だということがわかる。肥満を心配する人がいるかもしれないが、「高カカオチョコだから太る」ということはなく、1日25?程度であれば太らずに健康効果が期待できるという。
食べたことがある人の多くが「好き」な
高カカオチョコレート
というわけで、チョコレートを恋する若者たちだけに独占させるのはもったいない。むしろ父親や祖父、あるいは高齢の夫や恋人に送る“パパチョコ”や“ジジチョコ”に活用することに意義があるはずだ。実際のところ、インターネット調査では、20歳〜44歳の女性が「バレンタインデーにプレゼントをあげようと思う相手」として、1位「夫」(49%)に続いて「父親」(36%)をあげており、「祖父」(11%)という女性も意外にいる。20代に限定してみると、「同性の友人」(18%)や「自分」(21%)を「祖父」(22%)が上回っているくらいだ。
では、高カカオチョコレートの認知度はどうだろう。女性では、高カカオチョコを食べたことがある人は71%。そのうち75%は「高カカオチョコが好き」と答えている。一方、父親・祖父世代の男性では、高カカオチョコ経験者は33%、知らないという人は44%にものぼるという。ただ、食べたことがある人に限ると、「好き」という男性は76%と高い数字が。たとえ未体験でも、贈れば喜んでもらえる可能性は高いといえる。
バレンタインデーに“パパ”や“ジジ”に贈るなら「高カカオチョコレート」、これで間違いない!