(OVO オーヴォより)

スプーンやれんげのようなカトラリーを使わない伝統的な日本の食卓では、汁物は椀(わん)を手で持つことが必要。でもその正しい持ち方は? 小さい子供たちが自然に正しい椀の持ち方を身につけられるようにと、“しつけ椀”(三義漆器店・福島)が開発された。来年2月に発売される予定だ。
お箸の正しい持ち方を身につける「しつけ箸」はあるのに、どうして、正しい持ち方が身につくお椀がないのだろう、という素朴な疑問から企画した。お椀の持ち方は、お箸に比べて簡単に身につくが、子供たちには立ち上がる湯気が熱くて、ふちを持つことができないのだという。そこで、湯気に指が触れることなく、安全にきれいに持つことができるデザイン「親指スポット」をつくり、高台に指を添える時に、4本の指がそろうよう「指曲線」をデザインした。来年は、よりきれいな所作で、よりおいしくいただく年に。