(OVO オーヴォより)

通勤時、スマートフォン(以下スマホ)の画面を眺めながら下を向いて歩いている人がなんと多いことか。加えてヘッドホンで音楽を聴きながら歩いて自転車のベルに反応もしない人を見ると、まるで目と耳をふさいだような状態で歩くのは怖くないのだろうかと、不思議になる。
マイボイスコム(東京)が「歩きスマホ」について2月に実施したインターネット調査(有効回答数10,993件、うちスマホ所有者6,378人)によると、歩きながらスマホを利用する人はスマホ所有者の4割弱おり、歩きスマホをする人がいたことで迷惑や危険な目にあったことがある人は6割強いるという結果が出た。
スマホ所有者について見ていくと、8割弱が「何かをしながらスマホをすることがある」と回答。「何か」については、「テレビを見ながら」が50.8%、「歩きながら」が36.0%、「食事をしながら」「トイレに入りながら」が2割強となっている。
歩きながらスマホを利用する人に、歩きながら利用する機能・サービスを聞いたところ、「通話」「メール」「地図、GPS機能」が5〜6割で上位3位、「コミュニケーションアプリ」「乗り換え案内、運行情報」が3割強で続いた。歩きながらスマホを利用する人のうち、「歩きスマホをしている時に危険な目にあった・あいそうになった経験がある」人は、「よくある」が5.8%、「たまにある」が31.8%で合計37.6%。実際に危険な目にあった人は、「危険な目にあった・あいそうになった」人の4割弱で、「人にぶつかる」が23.3%、「物や建物・電柱等にぶつかる」が13.9%などとなっている。
歩きながらスマートフォンを利用する人がいたことで、迷惑に感じたり危険な目にあったりしたことがある人は、回答者全体のうち「よくある」が20.7%、「たまにある」が42.3%で合計63.0%。経験者は10代や関東・近畿居住者で比率が高くなっている。
多くの人が「歩きスマホは迷惑」と感じている一方で、その人自身がわずかな時間だからと歩きスマホをしていることがあるかもしれない。つい何げなく使ってしまうのがスマホなのだ。調査では歩きスマホ対策として、「スマホのマナー違反に罰金を科した方がいい」「歩きスマホで事故を起こしたら、生涯使用禁止にする法律を作ってほしい」など、かなりお怒りモードのコメントも寄せられた。道行く人々の平穏と笑顔のために、歩きスマホにはお互い十分気を付けよう。
【調査結果】 http://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=21113