(OVO オーヴォより)

安易でお得、というウマい話はないものだ。会社員を辞めるとして、どんな道を選択するかを全研(東京)が二者択一で調査したところ、「フリーランスで年収500万円」が56%、「独立起業で年収1000万円」が44%で、“野望”より現実を見据えた回答が上回った。自由は多いけどほどほどの給与か、リスクもあるが多くの報酬か。究極の選択だが、起業家がもてはやされる時代、意外な安定志向だ。
面白いのは、いくらあったら会社を辞めるか?という質問への回答だ。最も多かったのは、「〜1億円」(20%)、次いで「〜5億円」(18%)、「〜500万円」(17%)の順。上位2つは、どうやら完全リタイアを視野に入れた金額らしい。10億円と回答した人もいて、理由は「先行きが不安だから」。5億円の人は「十分安心できる老後が遅れ、プラス、チャレンジできる資金がある」と答えている。
最高額は50億円。「これぐらいあったら家庭ができても余裕で暮らせるし、やりたいこともやって自由に暮らせる」。最少額の50万円と回答した人は「倹約すれば半年食いつなげる」。この1万倍の差が、やっぱりピケティ的だ。