(OVO オーヴォより)

ここ数年で数十万人にのぼる難民が、命をかけて渡っている地中海。貧困や圧政を逃れてすし詰めの船に乗るものの、転覆して命を落とす人の数もどんどん増えている。だが、日本人にとっての地中海のイメージは、まだまだ“素敵”なものらしい。トラベルズー・ジャパン(東京)の調査で、クルーズ旅行先のトップは、地中海だったことが分かった。
「クルーズ旅行」と聞くと思い浮かぶ言葉の1位は豪華客船(22.1%)、2位は地中海(14.3%)、3位が豪華(13.1%)。そして今までクルーズ旅行に行ったことがない人は、「高額なイメージ」や「時間がない」などが主な理由になっている。だが、今後行ってみたいという人は55.5%にのぼった。
そしてクルーズ旅行先のトップ3は、地中海・ギリシャ諸島・トルコ、カリブ海、世界一周だ。増え続ける難民を受け入れきれずに、攻防が続く地中海。日本人のイメージ通りの“平和な海”になってほしいものだ。