ラックスマンが真空管セパレートアンプ「CL-38uL/MQ-88uL」 90台限定の特別モデル

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(OVO オーヴォより)

 オーディオ機器のラックスマンは、創業90周年を記念した真空管コントロールアンプCL-38uL、真空管パワーアンプMQ-88uLを7月に発売する。90台の限定生産で、価格はCL-38uLが430,000円、MQ-88uLが470,000円。

 CL-38uLは、先に発売のCL-38uをベースに開発。外観ではウッドケースを家具メーカーの老舗、カリモク工業とコラボレーションしたウォールナット突き板材にローズウッドの光沢仕上げを施したウッドケースを採用する。フロントアルミパネルはシャンペンゴールドとして往年の伝統的なデザインイメージが、一層、色濃くなっているようだ。

 回路では、ミニチュア管を現代ブランドとして名高いスロバキアJJ製の高信頼管(ECC803S、ECC802S)に変更、また回路間のカプリングコンデンサーには、オリジナルのオイルコンデンサーを採用して音質をチューニングしている。
 
 低インピーダンス化による安定した伝送が行えるSRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュ・プル)構成、左右/2段階ゲインで独立させた4基のMCトランスを搭載したフォノ回路、きめ細かく音質を調整できる伝統のトーンコントロールなど従来モデルを継承する。

 入力はライン4系統(RCA)とフォノ1系統(MM/MC)、出力がライン2系統。サイズは幅402×高さ169×奥行き307mm、重量13.5kg。

 MQ-88uLも変更点はMQ-38uLとほぼ共通で、前段のミニチュア管をJJ製のECC803S、ECC802Sに変更。回路間のカプリングにはオリジナルのオイルコンデンサーを使い、アルミパネル部はシャンペンゴールド仕上げとしている。

 特性をそろえた選別品のJJ製KT88のプッシュプル構成と25W+25W(6Ω)の出力値はベースモデルと同様。初段と定番のムラード型回路で構成したドライバー段は直結としてパワーリニアリティーを重視、3極管接続により出力管の音を高純度で取り出している。出力トランスは往年の真空管アンプ時代に名声を得たオリジナルのOY15型トランスを復刻しているのもベテランファンにはポイントとなるだろう。

 入力は固定(ダイレクト)と、入力レベルが調整できるバリアブルを装備し、さまざまなプリアンプとの組み合わせにも対応している。消費電力は280W(電気用品安全法)、サイズが幅440×高さ184H×奥行き230Dmm、重量15.8kg。

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