(OVO オーヴォより)

前回、『MY PAR』を守ってプレーするためには「勇気」が必要というお話をしました。スコアカードに書かれた「PAR72」の方は線で消して、とにかく『MY PAR』合わせて設定した各ホールのPARに対し、一打良ければ−1、一打多ければ+1を記入していくのが『MY PAR』作戦ですが、それと勇気とはどんな関係があるのでしょうか?
たとえば、「PAR72」だとパー4・370ヤードのホール。『MY PAR』作戦ではパー5に設定したとしましょう。
第一打目はなかなかのナイスショット!フェアウェイをキープし、ピンまでは残り145ヤード。7番アイアンでいい当たりをすれば、ちょうどピッタリの距離だとします。
グリーン右側には池があって、130ヤード打てば入ってしまいそうです。更にグリーン左の手前にも深いバンカーがあります。
さて、第二打目のあなたの選択はどうでしょうか?
? もちろん7番アイアンでビシッと狙っていく。
? 池に入れたくないので、池に届かない9番アイアンかな?
どうでしょう??を選ばれた方が多いのではないでしょうか?
または、よくよく冷静に考えて?を選んだ方の中でも、実際のコースではどうでしょうか?私はたくさんのアベレージゴルファーの方とも一緒にラウンドしていますが、実際のコースでスコアマネジメントのために?を選択できる人にはなかなかお会いできません。
しかし、このコラムをお読みいただいているみなさまには、?を選んでほしいと思っています。
女性のテルミさんには、少し距離を短くして同じ質問をしてみました。彼女の選択も?。どうしてでしょう?
【 やっぱりその距離だと、日頃からそのために練習していた7番アイアンを使って、うまくいけばグリーンに乗るので。 】
【 その距離も刻むとなると、逃げているような気がして自分に納得がいかないですし、周りの目も「意外と気が小さいなぁ」みたいな見られ方をしてそうで・・・ 】
マジメで向上心の強い彼女らしい回答ですね。でも、これに思い当たるみなさんも多いのではないでしょうか?
自分自身に納得いかないから。周りの目が気になるから。少しでもピンに近づけたいから。その他さまざまの理由で、?の選択つまり意図して「刻む」を選ぶことは実に難しいことなのです。
自分自身に、周囲の目線に、ピンに近づけたいという欲に打ち勝って「刻む」という選択をするためには、「勇気」を呼び起こしてほしいのです。それが、あなたのスコアを『MY PAR』へと近づけていきます。
<著者プロフィール> 村瀬雅宣(むらせ・まさのぶ)
一橋大学時代に体育会ゴルフ部キャプテン、1977年卒。
就職後は東京海上火災保険ゴルフ部キャプテンとして実業団会社対抗戦などで活躍。ハンディキャップ:JGA3.0
大学での講座、各種研修会やセミナー主催多数。ゴルフ専門誌や新聞でのコラム連載経験あり。一橋大学体育会ゴルフ部コーチ。メンタルカウンセラーの資格取得。
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