街のコト

「餃子ライバル」浜松と宇都宮、ゆるキャラはなぜか「そっくり」

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(Jタウンネットより)
「餃子」をめぐるライバルとして知られる、静岡県浜松市と栃木県宇都宮市。ところでその両市のゆるキャラが、「なぜか似てる」ことをご存じだろうか。

総務省が毎年発表する「家計調査」で、2011年と2012年は浜松市が餃子の1世帯当たり年間支出額が全国一だった。ところが、宇都宮市の猛烈な巻き返しによって、2013年は3年ぶりに首位の座を明け渡してしまった。

浜松市の鈴木康友市長は、マスコミ宛てに宇都宮を祝福するメッセージをFAXで流した。行政レベルでは何のわだかまりもなさそうだが、一部の浜松市民は餃子日本一再奪取の野望を抱いている。

浜松市民が目指す「餃子日本一奪回」そのマスコットが…

浜松餃子学会のウェブサイトによると、当地では全国に先駆けて大正時代より焼き餃子が食べられていて、その流れが「餃子の街・浜松」を形成するに至ったという。同学会は市内で浜松餃子の消費促進を市民に呼びかけている。

2014年7月13日付の毎日新聞が報じたところによると、12日からの1カ月間、赤シャツ姿の学会メンバーが「餃子購入額浜松市日本一奪回大作戦」と銘打ち、市内中心部にある遠鉄百貨店前で消費拡大のためのチラシを配布したり、のぼり旗による啓発活動を展開したりしているという。

浜松餃子学会の「ちゃお」(keyakiさん撮影、Flickrより)

浜松餃子

この作戦には学会のマスコット「ちゃお」も参加している。そのボディは浜松餃子をモチーフとなっている。市公認キャラの出世大名家康くんとも共演している。

家康くん&ちゃお@浜松餃子まつり pic.twitter.com/m0J7hzauza
– ヨースケ●┻┓ (yosuke_1105) 2013, 10月 13

自動販売機に描かれた「ちゃお」(Taku Harakoさん撮影、Flickrより)

浜松餃子販売機。嘘。

だがその顔を見て、ゆるキャラに詳しい人なら、次のことが脳裏をよぎったに違いない。

ちゃおは、宇都宮市の公式マスコット「ミヤリー」に似ている――。

2次元のイラストはそうでもないけれども、3次元の着ぐるみは相通じるものがある。

餃子を愛しすぎるとあんな可愛い顔になる!?

ミヤリーのことを知らない人のために説明すると、黄色い花市の花であるサツキの冠をかぶった妖精をモチーフとし、宇都宮の「ミヤ」と妖精フェアリーから「ミヤリー」と名づけられた。2011年7月に市の「特別PR担当」に任命され、宇都宮餃子の普及にも貢献している。

ミヤリーのパネル(Jタウン ネット編集部撮影)
ミヤリーのパネル(Jタウン ネット編集部撮影)

ちょっと離れ気味の目、朗らかな口元、ほんのり染まったほっぺたと、顔だけ取り出してみるとその愛らしい顔がよく似ている。

ミヤリーは元々「花」にルーツを持つのに対して、ちゃおは餃子の権化。モチーフが違うのに、同じような顔になったのはいったいなぜなのか――。

長年連れ添ってきた夫婦は、次第に顔が似てくるという。日々の暮らしをともにし、共通の経験を積み重ねた結果だろうか。ちゃおとミヤリーは夫婦ではないが、同じように餃子を日々食べているうち、いつの間にか顔立ちが似てきたのかもしれない。両キャラの「餃子愛」は甲乙つけがたいと言うべきだろう。

浜松市と宇都宮市と同様、ちゃおとミヤリーもまた良いライバルとしてこれからも、それぞれ活躍してほしい。

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