(Jタウンネットより)
たまたま画像投稿サイト・Flickr(フリッカー)を覗いていたら、こんな写真が投稿されていた。「今まで見た中で一番奇妙な寺」という外国人撮影者の英語のコメントが付いている。
このお寺は長崎市筑後町にある福済寺。1628年に建立され、「長崎四福寺」とも呼ばれる由緒ある唐寺だ。かつては福建省出身の華僑を多数信徒に持っていたという。第二次世界大戦時、長崎市への原子爆弾投下で焼失したが、1979年に原爆被災者と戦没者の冥福を祈って再建された。正式名称を「万国霊廟長崎観音」と言う。
画像は、「長崎観音」の台座部分である、亀の形をした霊廟をクローズアップしたものだ。この亀の霊廟の後ろに、高さ18メートルの観音像が立っている。
亀の形をした建物というのは、西欧人にとっては奇妙かもしれないが、東洋では亀は霊獣として崇められている。霊廟と観音像は、被災者の冥福と恒久の平和を祈る、記念碑「亀趺」の意味を持つ。