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カビ・ダニにおさらば! 梅雨の眠りを快適にするプロ技

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正しい湿気対策でカビとダニの発生を抑えて、快適に過ごしましょう!
梅雨は布団やベッドにダニやカビが増えやすい時期。正しい湿気対策でカビとダニの発生を抑えて、快適に過ごしましょう! なぜ梅雨時期の布団はカビやすく、ダニが増えやすいのでしょうか? 家事アドバイザーの毎田祥子さんに伺いました。

毎田「梅雨にカビやダニが増殖しやすいのは、温度と湿度が原因。カビの多くは10℃~30℃の温度帯で、湿度80%以上が最も繁殖し、ダニは温度25℃以上、湿度60~70%以上で大発生します。つまり、梅雨時期はカビやダニの増殖に最適な環境なのです。特に枕や布団はカビやダニの栄養分になる垢や皮脂、フケや髪の毛等が豊富ですから、寝具での被害が多いのです」

布団を出したら敷きっぱなし……。 いわゆる「万年床」は、カビ・ダニの格好の餌食というわけです。さらに梅雨時期は「窓を閉めがち」なことも悪影響だとか。窓を閉めていると……。

  • 最近の住宅は気密性が高いので、空気の流れが滞り湿気がこもる
  • 換気されないので掃除機をかけるのを敬遠しがちになり、結果見えないゴミが蓄積する
  • 部屋干しが増えて湿度がグングン上がる
  • 布団を干さないので、つい敷きっぱなしになってしまう

このように、最悪のループにはまってしまうこともあるそうです。これらの問題を解決するには、どのような方法があるのでしょうか?

■「フローリングに布団」「ベッド下収納」は絶対NG!

【敷き布団の場合】

毎田「敷き布団の場合、とにかく毎日布団をしまう、干すことで、湿度やゴミがたまることを防ぐことができます。毎朝目覚めたら、部屋の窓やドアを開けて換気するだけでも、効果はあります」

特にNGなのは、「フローリングに直に布団を敷く」

特にNGなのは、「フローリングに直に布団を敷く」ことだとか。畳に比べて湿度の逃げ場がないので、非常にカビやすい状況になってしまうのです。

毎田「除湿マットや汗取りパッドなどを使用しないと、新品の布団でもカビてしまうかもしれません。雨や住環境などの問題でベランダで干せない場合は、部屋の中で何かにかけるように干してもOKです」

もちろん、シーツ類や枕カバーもまめに取り替えることも大事。枕カバーはタオルなどで代用すれば交換も簡単です。

【ベッドの場合】

敷き布団と違って、干したりかけたりできないベッド。

毎田「その分、シーツや枕は清潔に保ちましょう。シーツや布団カバーは1週間に1回、枕カバーは体臭対策面からも毎日交換してもいいくらいです。忙しくてもシーツや布団カバーは2週間に1回、枕カバーは2~3日に1回は洗濯を。マットレスはたまに持ち上げて、立てておきましょう」

遊びに来た友達がベッドの上に腰かけたら、嫌なにおいが……。なんて事件を避けるためにも、こまめな寝具管理が大事!

ついつい便利な収納場所として使ってしまう「ベッド下」にも、コツがあるのだとか。

毎田「ベッド下の通気をよくするためにも、モノは置かない方がいいでしょう。また、ベッド下は家の中でも最もホコリがたまりやすい場所。定期的に掃除機やフロアモップで掃除をしたいですね」

また、ベッドの場合は、その「設置場所」が重要になります。

ベッドを壁や窓にくっつけないことが大事

毎田「これが意外とミスしやすいポイントなのですが、ベッドメイキングや掃除のしやすさやを考え、ベッドを壁や窓にくっつけないことが大事。窓の近くは、冬場の冷気や結露の影響も受けやすいのでNGです。最低10cmの間隔をとっておきましょう」

新居を探している方は、快適な睡眠のために「寝室にできる和室はあるか」「ベッドを窓や壁から離して設置できるか」も、気にしてみては? まずは換気をこまめに行い、シーツを清潔に保って、カビ・ダニだらけの寝苦しい夜からおさらばしましょう!

毎田祥子
家事アドバイザー。著書に『魔法の“朝だけ家事”』(PHP研究所)、監修『おばあちゃんの歳時記暮らしの知恵』(ピエ・ブックス)など。
※記事中の情報は2014年6月3日現在のものです。

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