
インパクトのあるメイクよりも、ナチュラル系メイクが主流となっている、現代のお化粧事情。そのため、モテるメイクはナチュラル系という図式も耳にします。しかし、at home VOXが20代女性に行ったアンケート調査からは、ナチュラル系以外のメイクがモテる……かも? という結果が浮かび上がってきました。
まずは、20代女性の皆さんは、どんなメイクをしているのかを見てみましょう。
Q.あなたの化粧の系統はどれですか?
順位 | メイクの系統 | 割合 |
---|---|---|
1位 | ナチュラル系 | 66.7% |
2位 | かわいい系 | 4.0% |
3位 | クール系 | 3.7% |
4位 | 清楚系 | 2.3% |
5位 | ギャル系 | 1.7% |
化粧にこだわりがない | 14.7% | |
化粧はしない | 5.7% |
やはりナチュラル系が66.7%と圧倒的多数過半数を占め、続いてかわいい系が4.0%、クール系が3.7%と続きます。また、メイクにこだわりがなかったり、そもそもメイクをしない、という人も一定数いますね。
このようにナチュラル系が巨大勢力を形成している20代女性。しかし、これに「自分がモテると思うか」というアンケート結果と組み合わせてみると、「ナチュラル系=モテる」という図式とは違った結果が。
Q.自分はモテると思いますか? (「はい」と回答した人の割合)

「はい」と答えた人の割合が、ナチュラル系がわずか7.5%なのに対して、清楚系は14.3%、かわいい系は16.7%、そしてクール系は実に27.3%にのぼりました。ギャル系は……0%なんですね……。
ナチュラル系メイクがあふれる中で、少数派のメイクが逆にモテている? というわけで、プロのメイクさんに「クール系」「かわいい系」「清楚系」それぞれのメイクのコツを教えてもらいました。
■クール系は切れ長な目とツヤ肌がポイント
モデルのように都会的で大人っぽいイメージのクール系メイク。くっきりと直線的なポイントメイクと、金属的なツヤ感のあるベースメイクが決め手です。
■クール系のベースメイクの作り方
パール系の下地やリキッドファンデーションを使って、しっかりフィット感のあるベースを作ります。マットな厚塗り感でなく、ツヤ感を出すように。眉間、目の下〜ほお骨の上あたりに、逆三角形にパール系のハイライトを入れるとツヤ感アップ! チークは赤みを入れるというよりは、骨格を強調するようにタテ長気味に入れましょう。
■クール系のアイメイクの作り方
1.まずはアイシャドウを入れます。色は「濃いめのブラウン」「グレー」「ブラック」「濃いブルー」など、赤みの少ない濃い色を使います。目尻から目頭に向かってグラデーションになるように、水平に色を入れていきます。目尻側のシャドウが、アイホールに沿って丸くなりすぎないように注意しましょう。
2.次はアイライン。キリッとした眼差しを作るために、黒のリキッドアイライナーで目のキワを引き締めます。目頭側にもインラインを入れることで、グッと大人っぽさが増すので、試してみてください。目尻側のラインを実際の目より長めに引くと、切れ長度がさらにアップ!このとき、目の形に沿ってラインが下がってしまうと、クールな印象がダウンしてしまうので、慣れない人は一気にアイラインを引くのではなく、目を開けた状態で少し横を向き、目尻側を先に引くことで左右のバランスが良いラインが完成します。また、上まぶたからではなく、下まぶたからの延長線上に引っ張っていくことでラインが下がってしまうのを防げます。
4.アイブロウは直線的で長めに描きます。目尻側の終点が目頭より下がってしまわないように注意が必要。きちんと描くのも大事ですが、眉だけが浮いてしまわないよう、最後にブラシで毛流れになじませます。
■クール系のリップメイクの作り方
アイメイクにポイントを置くことが多いので、リップの色は抑えめに。元々唇が赤い人はファンデーションやコンシーラーで色味を抑えるテクニックも。丸みを持たせすぎず、シャープな線を意識してラインを引きます。上唇の中央部分にパール感のあるハイライトをのせると立体感が出て、セクシー度アップ!
■かわいい系メイクはパーツの丸みを強調!
やり方を間違えると「若作り」にも見えてしまうかわいい系メイクですが、きちんとポイントを押さえて丁寧にメイクすれば、ナチュラルで大人かわいい顔に!
■かわいい系のベースメイクの作り方
ファンデーションでカバーしすぎると大人っぽくなってしまうので、気になるところだけをカバーして、果実のように瑞々しい肌を演出しましょう。パフでなく、ブラシを使ってパウダーを付けると粉っぽくなるのを防げます。フラットな顔立ちが気になる人は、顔の外側に少し濃いめの色のファンデーションをのせて、立体感を出してみましょう。
■かわいい系のアイメイクの作り方
1.ベースメイクの時にまぶた部分にコンシーラーを塗ってトーンを上げ、立体感を出しやすくします。
2.まぶたの中心から左右に向かって、アイホールに丸くアイシャドウを入れます。色は「ピンク」「黄色」「オレンジ」など、赤みがあって明るい色を選びましょう。そして、アイホールに入れたシャドウと眉の間に少し明るめの色を入れて立体感を出します。涙袋にはハイライトを入れて、ぷっくりさせます。
3.アイライナーは髪や瞳に合わせた強すぎない色のものを使います。上下の黒目にかかる部分を少し太めに引くことで、丸みのある目になります。濃いめのアイシャドウを使ってラインを引けば、より柔らかな印象に。下まぶたのラインが浮いてしまわないよう、キワをブラシで馴染ませると自然に仕上がります。
4.まつげも中央のボリュームを意識して、ビューラーでカールさせます。目の印象が強い人は、ブラウンマスカラを使ってソフトに仕上げましょう。
5.アイブロウは少し短めで曲線的に。パウダーをのせた後に、ペンシルで一本一本描いていきます。もともと眉がしっかりしている人は、パウダーと眉マスカラでふんわり柔らかに。
■かわいい系のリップメイクの作り方
輪郭はとらずに、グロスでふっくらぷるんとした感じに。上下中央部分にツヤのあるグロスをのせると、より立体感が出せます。
■清楚系メイクは素材を活かして
正統派美女にしか似合わないんじゃ……と敬遠してしまいがちな清楚系メイクですが、素材を活かした丁寧なメイクと適度な抜け感により「清楚感」も作れるんです!
■清楚系のベースメイクの作り方
一番大事なのは、メイク前に化粧水・乳液・収れん化粧水を使って肌の状態をしっかりと整えること。ここでのひと手間が肌のツヤ感につながります。
ファンデーションは全てをカバーするのではなく、最小限気になるところだけに使うようにしましょう。つややかな素肌感を残すのが、清楚系ベースメイクのコツです。
■清楚系のアイメイクの作り方
1.アイシャドウの色は「明るいベージュ」「淡いオレンジ」「緑」「水色」など、赤みが少なく明るい・淡いものを使用します。アーモンド形を意識して、目尻から中央に向かって丸く、そこから目頭の頂点に向かって収束していくように色を入れましょう。ツリ目の人は目尻側の下まぶたに、面長の人は下まぶた全体にシャドウを入れると、顔全体のバランスがよく見えます。
2.ブラウンなどやわらかい色のアイライナーで、まつげとまつげの間を埋めるようにアイラインを引きます。
3.まつげをビューラーでキレイにカールさせたら、ダマにならないようていねいにマスカラをつけましょう。一本一本きれいにセパレートした自然なまつげを目指します。
4.もともと眉の形がしっかりしている人は、パウダーで整える程度でOK。作り込み感が出ないように、やや直線気味の形をイメージして描きます。やや低めの位置に、短めに描くのがおすすめです。
■清楚系のリップメイクの作り方
こちらも作り込みすぎないように、もとの唇に少し色味をプラスする程度のグロスをつけます。色の濃すぎないもの、マットな質感でないものを選びます。
■一番大事なのは自分本来の魅力を活かすこと
メイクの系統ごとにテクニックを紹介してきましたが、一番大切なのは自分の顔の魅力を引き出すメイクを心掛けること。「自分はモテる!」という自信は、自分の魅力を知って最大限に活かせていることから生まれるのでしょう。
また、改めてきちんとメイクに向き合ってみると、普段の自分のメイクを見直すきっかけになることも。朝、いつもより丁寧にメイクをすれば、気持ちも引き締まりそうです。自分を知ってメイクをもっと楽しむことは、恋も仕事も楽しく充実したものにしてくれるはず!
メイク監修/山田千尋(SORA広尾店)
http://sora-style.com/hiroo/
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜29歳の未婚女性300人
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年9月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。