超パワーアップした「コクーン新都心」を徹底レポ！最新巨大SCの全貌は？

（Ｊタウンネットより）

コクーン新都心（さいたま市大宮区）が、「コクーンシティ」として2015年4月24日にグランドオープンする。
従来からあるコクーン１やパークサイドビルに「コクーン２」が加わり、埼玉県でも有数の広さのショッピングモールに生まれ変わるのだ。

コクーン2（写真は全て編集部撮影）

開業を3日後に控えた21日、コクーン２の「おもてなしプラザ」で内覧会があり、女優の広瀬すずさんがコクーンシティ初代市長に任命された。

写真右から片倉工業会長の竹内彰雄さん、広瀬すずさん、同社長の佐野公哉さん。

コクーンシティ開業のテープカットを行う広瀬さん。

Jタウンネットも内覧会に参加した。
従来のコクーン新都心＝コクーン１は、アウトレットモール的な雰囲気のする建物だったが、コクーン２は最先端のショッピングモール（SC）。両施設が連結することによってコクーンシティの魅力は大幅にアップする。

コクーン１と２を結ぶ「コクーンブリッジ」

通路がめちゃ広いコクーン2

国道17号線（中山道）に面したコクーンシティは、JRさいたま新都心駅と歩行者デッキで直結している。SCにしては鉄道利用客が多く、マイカー利用と半々ぐらいだという。

コクーンシティの地図（コクーンシティ公式サイトより）

コクーン１は建物が細長く、通路の幅はやや狭い。それに対してコクーン２はかなりのゆとりがある。一般的なSCと比べても広い。フロア内をぐるっと周回できるようになっている。

コクーン２の吹き抜け

２階建てだったコクーン１に対し、コクーン２は３階建てで、屋上に駐車場も備える。シティ全体で駐車できる台数は約3000台となった。

コクーン２の屋上駐車場

コクーンシティのターゲット層は30〜40代のファミリー層だ。コクーン１は女性向けのテナントが多かったが、コクーン２はレディス＆メンズのファッションブランドが増えた。さらに選りすぐりのグルメ店を全国から集めている。

入口の左右を固めるライフデザインストア

コクーン２の１階から見ていこう。
正門に相当する「おもてなしプラザ入口」の右手にあるのが「無印良品」。かなり広い。
左手が大宮・浦和エリア初出店の「フライングタイガーコペンハーゲン」。カラフルな北欧雑貨・ステーショナリーが揃う。

フライングタイガーコペンハーゲン

１階に出店するテナントの種類は、ファッションが16、ライフスタイル・雑貨が8、グルメ＆フードが28。銀行のATMやクリーニング店、クレジットカードのカウンターもある。このうち埼玉県初が14で、大宮・浦和エリア初が9テナントだ。

埼玉初出店のレディス・雑貨「コルテラルゴ」

進化して帰ってきたイトーヨーカドー大宮店

１階奥にはイトーヨーカドーが出店した。厳密に言えばコクーン１の隣にあった大宮カタクラパークから移転したというわけだ。従来扱っていた商品を大幅に整理し、食料品と肌着中心の構成に絞った。
イオンモールの場合、総合スーパーのイオンが核テナントとして入る。その結果何が起こるかというと、商品カテゴリーのバッティングが見られる。ユニクロやジーユーと被るトップバリューコレクションのカジュアルウェアをイオンで販売していたりする。そして客の姿は多くない。
イトーヨカドー大宮店は筋肉質の店舗に生まれ変わり、なんというか、売り場の密度が高く感じられる。

イトーヨーカドー大宮店の食料品売り場

肌着売り場「インナープラス」

コクーン１には大手スーパーのライフが入居している。同じSC内で顧客を奪い合う形になるわけだが、広さもレジの台数もイトーヨーカドーが上回る。とくに惣菜デリカ・弁当・中食コーナーの広さが目立つ。

惣菜デリカコーナー

PB（プライベートブランド）の占める割合は思っていたほど高くない。NB（ナショナルブランド）の価格もライバル店を意識した設定となっている。

NHKのドラマ「マッサン」で知名度を上げたニッカウヰスキー。陳列も一工夫が見られる。

流行を意識した企画も随所に見受けられ、頻繁に来店しても飽きない――そんな印象を受けた。

パパ・ママに向けた企画「楽しくキャラ弁つくっちゃおう」。

コクーン2の1・2階中央は、エスカレーター近くで人目につきやすい場所だ。
運営事業者の片倉工業の自主編集売場となっている。１階の「いろどりマルシェ」にはナッツ・ドライフルーツの「軽井沢きなり」、タイ発コスメ「サバイアロム」など６店がある。
手土産にピッタリの商品が揃っていて、ぶらりと立ち寄ったときに思わず手が伸びそう。