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北海道の結婚式はお金がかからない? 実は豪華な北関東? 意外な結婚式のローカルルール

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(Jタウンネットより)

「長引く不況で結婚式にお金をかけられない」。そんなカップルは増えている。籍は入れるけれども「ナシ婚」「ジミ婚」を選択するのも珍しくなくなった。
その一方で、人生の晴れの舞台なのだから豪華にやりたい――というケースも根強くある。少子化で親が費用負担しやすいというのもあるのだろう。

要するに結婚費用は二分化しているわけだが、お金のかけ方に地域差は存在するのだろうか。あるとしたらどれくらいの開きがあるのか。

結婚式のイメージ写真(ajariさん撮影、Flickrより)

きくちゃん結婚式_050

群馬の虚礼廃止運動「新生活」、結婚式では廃れた!?

リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」が10月22日に発表した「結婚トレンド調査2014」によると、全国の挙式、披露宴・披露パーティ総額の平均は333万7000円だった。

同調査は、沖縄を除く46都道府県を15ブロックに分けて実施され、集計サンプル数は5833人。最も高い地域は茨城・栃木・群馬の「北関東」で367万9000円。以下、「九州」が363万円、「福島」が360万4000円と続く。

群馬は冠婚葬祭の虚礼廃止運動「新生活」が定着している地域として有名だ(参照:群馬のお葬式にある「新生活」ってなんだ?)。ただし、法事以外のお祝い事で「新生活」はあまり実践されていないそうで、群馬県の結婚費用平均額は366万3000円と、全国平均より32万円以上も高い。

結婚式にとにかくお金をかけない北海道

東北地方は「青森・秋田・岩手」、「宮城・山形」、「福島」の3ブロックで、いずれも全国平均を上回っている。ところが、文化的に近くて交流も盛んな「北海道」は、全国最低の192万3000円という結果だった。他の14地域の平均が全て300万円以上なのと比べると、明らかな差がある。

北海道では、新郎新婦が参加者を「招待」する(代わりにご祝儀は包むが)形式の他地域とは異なり、「会費」という形で参加者から費用を集めるスタイルが定着している。このスタイルの違いが、結婚式にかかる金額の大きな違いにつながっているようだ。

その次に低いブロックは「関西」で316万1000円。「中国」も321万2000円と全国平均を10万円以上下回る。「東海」が328万8000円、「富山・石川・福井」が333万5000円と続く。

下の表は、ゼクシィが公表したアンケート結果のデータをもとに編集部がまとめたもの。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2014」をもとに編集部作成
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2014」をもとに編集部作成

「親・親族からの援助がなかった」という項目で最も高い割合だったブロックは「九州」の38.5%。一方で、カップルの自己負担額が最も低いのも「九州」で84万5000円だった。

九州はご祝儀総額が15ブロック中最も高く286万9000円。全国平均との差は59万円もある。カップルの自己負担額が低いのはこの辺に理由がありそうだ。

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