家のコト

駆け込み大掃除をお助け! プロが教えるマル秘掃除術

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

大掃除のイメージ画像

11月27日公開のコラム「年末の大掃除でも大活躍! プロが教える水回りの掃除テクニック」で、女性はクリスマス前から余裕を持って大掃除に取り組むのに対し、男性は12月28日以降に駆け込みで大掃除をするという興味深いデータをご紹介しました。

そして気づけば、大掃除のコアシーズンに突入。1年分の汚れをサッパリ落とすためにも、普段はやらないところまでキレイにしたいですよね。皆さん、大掃除ではどこを掃除しているのでしょうか? at home VOXがアンケートをしてみたところ、以下のような声が挙がりました。

Q.大掃除、どこを掃除しますか?(複数回答あり)

順位 場所 割合
1位 玄関先・家電・家具のホコリ落とし 63.2%
3位 窓のサッシ 60.2%
4位 家電・家具の裏や下 49.2%
5位 押し入れ・クローゼットの中 39.5%
6位 キッチンシンクの排水溝の中 38.5%
7位 冷蔵庫の中 37.8%
8位 タンスや棚の中 36.1%
9位 ベランダ・バルコニー 35.8%
10位 お風呂の排水溝の中 35.1%

「玄関先」「家電・家具のホコリ落とし」「窓のサッシ」は半分以上の人が掃除していますね。この中でも手強いのは、やはり「キッチンシンクの排水口の中」「お風呂の排水口の中」といった水回りではないでしょうか? カビはなかなか落ちないし、奥までブラシが届きにくいし……。やたらと手のかかる水回りの掃除、駆け込みでもきちんとできるのか、不安な人も多いことでしょう。

ですが、ご心配にあらず。今回は、水回りの掃除を手軽かつ手際よくできる方法を、プロに聞いてみました! 教えてくれるのは、家事代行サービス「ベアーズ」の専務取締役で家事研究家でもある、世の主婦の代表・髙橋ゆきさんです!

髙橋さん「キッチンシンク、お風呂を問わず、排水口は、重曹を使うのがポイント。排水口に重曹とお酢を適量入れると、発泡して汚れがフワッと浮いてくるんです。こびりついた汚れは、ブラシなどでやさしくこすると重曹の研磨作用で取れます。汚れが落ちたら、水で洗い流すだけ」

たしかに、これなら手軽に試せそう。でも、重曹って、いまいち使いどころが分からないという声を聞きます。

髙橋さん「重曹は『油汚れや水アカに強い』『漂白作用がある』『研磨作用がある』『消臭作用がある』と、実は万能の掃除アイテムなんですよ。それに、天然の物質だから、体にも環境にも悪くないんです」

この便利な重曹、髙橋さんいわく下記のようにして使うといいそうです。

●ペーストにして使う【ここの掃除にオススメ!:バスルームの鏡】
ペースト
重曹と水を6:4の割合で混ぜると、ドロッとしたペースト状になります。ペーストはこすって落とすタイプの汚れに便利。たとえば、バスルームの鏡の汚れを落としたいときに重宝します

●重曹水にして使う【ここの掃除にオススメ!:洗濯槽、ガスコンロの周り】
重曹水
重曹と水を1:9の割合で混ぜると、重曹水に。スプレーボトルに入れておけば、油汚れや水アカが気になるところに使うなど、さまざまな用途に利用できます。

また、消臭作用を生かして、粉末のまま小さな器に入れて靴箱に置いておくと、臭い消しにもなるとのこと。なお、重曹は乾くと白く浮いてくることがあるので、最後に水拭きしたり流水で洗い流したりするのがポイントです。

■重曹だけじゃない、大掃除に役立つ便利アイテム!

重曹だけじゃなく、身の回りのものを掃除アイテムに仕立ててしまうのが髙橋さん流。そこで、今すぐできる掃除アイテムを用途とともに教えてもらいました。

●マンゴーカットスポンジ【ここの掃除にオススメ!:ガスコンロの五徳、グリルの網】
スポンジ

髙橋さんいつも使っているスポンジを格子状に切り、カットしたマンゴーのようにしたものです。切り込みは縦2本、横3本が目安。この切り込みに汚れが気になるものを挟んで使います。たとえば、ガスコンロの五徳やグリルの網などを挟んでこすれば、裏表の細かいところまでキレイにすることができますよ」

●軍手ぞうきん【ここの掃除にオススメ!:家電・家具のホコリ、便器の裏】
DSC_6997

髙橋さんゴム手袋の上から軍手をかぶせたもの。これを付けて、指で汚れをこすって掃除をするんです。ぞうきんが届きにくいすき間なども楽ですし、指先感覚で掃除をするので、汚れ残しがないかどうかをさわって確認することができます。家具や家電などのホコリはもちろん、ブラシが届かない便器の裏側を掃除するのにも役立ちます」

●三つ編みストッキング【ここの掃除にオススメ!:蛇口などのステンレス部分】
ストッキング

髙橋さんまず、履き古したストッキングを半分に折って折り目を止め結びで結び、結び目から先を3本に分けます。あとは分けた3本をゆるく三つ編みにしていって、先端を結ぶ。これで『三つ編みストッキング』の完成です。ストッキングは繊維が細かいので、傷をつけずに掃除をすることができます。私は蛇口などのステンレスの掃除の仕上げに、よくこれを使っています。ステンレスってしっかり掃除したつもりでも、たとえば使った布巾の『毛羽』などが残っていることが多いんです。だから仕上げ磨きとして、両手で『三つ編みストッキング』を持って左右に引きながらこすると、表面が滑らかでピカピカになります」

■大掃除が終わってもサボリは禁物! 普段から汚れの「予防」を

さて、普段からマメに掃除ができていれば年末に苦労する必要はないわけですが、そうはいかないのが忙しい現代の家庭事情。何かアドバイスは?

髙橋さん「毎日しっかり掃除をするのは大変ですから、汚れの『予防』を習慣にしておくのがオススメです。シンクや洗面台は使うたびに水滴を払っておくとか。通勤前や寝る前などに、1分あればできることでOKです」

例えば、以下のようなことを習慣づけておくだけで、汚れや臭いが残りにくくなるといいます。

●シンクや洗面台は、使ったあとに水滴を拭く
●お風呂の床は、入浴後に足で水気を払っておく
●換気扇を回す
●朝、寝具を風に当てる

2015年からは日頃から予防の掃除をして1年をきれいに過ごすとともに、少しでも大掃除の手間を減らしておきたいものですね!

■取材協力
家事研究家・髙橋ゆき(家事代行ベアーズ)
http://www.happy-bears.com/

<アンケート調査概要>
対象/全国20〜50代の男女500名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年10月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME