[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2015年3月25日放送の「おで活」のコーナーで宝達志水町の旅について紹介していました。宝達志水町は金沢市から車で約40分ほどのところにある。ここは加賀藩が重要な戦略の拠点とした町で、「花の慶次」の登場人物である奥村助右衛門が居城を構えた地として有名で、最近はオムライスの町として話題を集めています。今回訪れたのは、能登最高峰の山・宝達山です。遊歩道には、胃薬の漢方薬に入っている成分を持つ花「オウレン」や、甘い蜜が入った「ヤマツバキ」といった草木を見つけることもできます。 宝達山(Saigawasakurabashiさん撮影、Wikimedia Commonsより) 山はきれいな水や作物、薬草など貴重な資源を与えてくれるところなんですね。そんな宝達山ではなんと金が取れたということです。加賀藩2代藩主・前田利長公の時代から金を採っており、宝達の金山が加賀藩の財政に大きく貢献したということなんです。加賀百万石の大きな財力の礎はこういうところにもあるんですね。能登に忍者寺!!庄屋のお屋敷は工夫満載の要塞加賀藩に大きく貢献していたことが分かる建物が重要い文化財「喜多家」です。加賀藩が一向一揆の対策として作った十村役という村の責任者だった喜多家のお座敷で、1万3千坪に及ぶお屋敷と庭園は今も大切に守られています。前田の殿様から承認を得た庄屋と代官所とお城の出張所でもある陣屋を兼ねていたということです。つまり有事の時にはお城の代わりを務めることができる機能を持ったお座敷ということなんですね。入り口だけでも殿様、家来、平民などの身分に合わせて4つの玄関が作られています。殿様専用の玄関では、籠に乗ったまま入れるように広く作られており、玄関からはお座敷式までまっすぐに畳がしかれているんです。まさに殿様が歩く畳の花道といったところでしょうかね。そのほか、建物自体も地面を2m掘って作られており、目立たないようにしていたということです。他にも隠し部屋など工夫がたくさんあり、江戸幕府から厳しい監視の目にさらされていた加賀藩ならではの造りになっています。まさに能登の忍者寺っていう感じですね。宝達志水町は加賀藩にとって大切な土地だったのですね。(ライター:ファンキー金沢)
