[どさんこワイド - 札幌テレビ]2015年4月8日放送の未来のアスリートに注目する『どさんこスピリッツ to the NEXT』では、スノーボード界の次世代のヒロインに密着しました。スノーボードアルペンの第一人者、竹内智香選手。ソチ五輪の銀メダリストがかつて歩んだ道をたどり始めた女子中学生がいます。 竹内智香選手(Christian Janskyさん撮影、Wikimedia Commonsより) 近藤彩乃さん、14歳。竹内選手に憧れ、オリンピックを夢見る中学生はスノーボードアルペンの期待の星です。北見市生まれの彩乃さんは4歳からスノーボードを始めました。冬になると大会に出るため親子3人で道内を巡り、レースの後には必ず反省会をします。そんな彩乃さんの宝物は自宅の居間に飾られていました。竹内選手の直筆のサインです。2014年、全日本選手権の際、憧れのメダリストからもらったサインが五輪への夢を強くしました。そして2015年。その夢に大きく近づくできごとが...。世界のトップ選手が集まる「ワールドカップ旭川大会」(2015年2月28日)で、レース前にコースを試すテストライダーを任されたのです。日本のエース竹内智香選手も16歳の時に経験した、世界を知る貴重な機会です。ワールドカップ本番の日。次々とやってくる海外選手たち、スタート時間が迫ります。そしていよいよテストライダーのスタートです。これから世界のトップ選手がしのぎを削るまっさらなコースへ飛び出しました。攻めたい気持ちをぐっとこらえ、慎重にポールを潜り抜けます。予選、決勝ラウンドと合わせて4回。役目をしっかりと務めました。ターンが多いアルペン競技。攻めの滑りを身に着け、全国の中学生のなかでトップクラスの成績をおさめ、竹内選手よりも2歳早く世界の舞台でテストライダーを経験した彩乃さん。15歳になる次のシーズンからはワールドカップに出場できる年齢になります。彩乃さんは「いつも滑っていた人たちじゃなくて大人の人たちと滑れるので、自分がどのくらいタイムを出せるのかとか、どのくらいの順位に行けるのか楽しみです。夢は五輪で智香さんに続くメダリストになることです」と語りました。竹内選手と同じ世界の舞台へ、彩乃さんの夢は膨らみます。(ライター:北海道saki)
