
2月3日はみなさんご存じの通り、節分です。節分の行事といえば、「鬼は外、福は内」のかけ声とともに行う「豆まき」。今回at home VOXでは、この「豆まき」についてアンケートを取ってみました!
Q.節分は家で豆まきをしますか?

「はい」と答えた人は約4割、「いいえ」と答えた人の方が多く、豆まきをしない人は約半数にのぼりました。終わった後の掃除が大変だから敬遠されているのでしょうか。また、鬼役がいないとちょっと寂しいから1人暮らしではやりにくいかもしれませんね。
そこで家族構成で違いを見てみました。
■「Q.節分は家で豆まきをしますか?」の子どもの有無での回答結果
■「Q.節分は家で豆まきをしますか?」の1人暮らしでの回答結果
やはり子どもがいる人、1人暮らしではない人の方が、豆まきをしている率が高いという結果が出ました。子どもは幼稚園などでイベントもありますし、お父さんにとっては一年に一度の大役ですよね!また大人になっても家族で一緒に行う恒例行事という家庭も多いでしょう。
一方で、1人暮らしの人でも15.5%は豆まきを実施。玄関に鬼のお面を貼って豆を投げつけたり、やれないことはありませんよね!
続いては、この結果を地域別に見てみましょう。
■「Q.節分は家で豆まきをしますか?」の地域別回答ランキング
「はい」は長野や宮崎、山形に長崎などいろいろな地方からランクインしています。一方で「いいえ」には沖縄がトップ、そして石川に富山と、北陸の県が続いていますね。
豆まきと地域といえば、2015年に行ったアンケート「落ちても拾いやすいから? 節分に落花生をまく地域」で、「何をまくか」について調べました。今回も同じ質問をしたので、まずはその結果がコチラ。
Q.節分に何をまきますか?(複数回答可)

大豆が圧倒的多数で、落花生(殻つき)がそれに続きます。この大豆と落花生について、前回のアンケートでは落花生をまく人が多かったのが北海道から東北一帯、そして鹿児島に宮崎という結果が出ていました。そして今回も、大豆よりも落花生(殻付き)の回答率が高かったのは北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・新潟・長野・宮崎・鹿児島と、ほぼ同じ結果が出ています。
このように、同じ節分でも細かく見ればいろいろな違いがありますね。最後に「豆まきをする人が多い地域」から、節分に関するユニークな風習や行事をいくつかご紹介!
【1位/長野…節分にトロロを食べる?】
長野には、節分に長芋料理を食べる風習があるとか。長野市立長野図書館の蔵書「信州の年中行事」によると、
県下全般に夕食は麦飯にトロロ汁をかけて食べるところが多い。そして、トリガチといって早く食べるほどよいといっている。(中略)トロロ汁を食べるのは、寒明けになるので胃袋を試すために大食するのが目的だといっている。
という記述があるそうです。また、「信州の郷土食」には
2月3日(ころ)の節分にイワシなどを食べる地域も各地にある。トロロ汁に魚という組み合わせは、かなりのごちそうであった。
とも。
※出典:レファレンス共同データべース レファレンス事例詳細(管理番号:長野市立長野-12-004)
【3位/山形…鳥海月山両所宮の節分祭】
「福は内、鬼も内」の掛け声で行う節分祭。2016年は約900人の市民が参加し、特設舞台から落花生と5円玉入りの小袋4千個がまかれたそう。
※出典:山形新聞社
【4位/長崎…手熊・柿泊のモットモ】
長崎県南西部にある手熊町・柿泊町の無形民俗文化財。どんな行事かというと、
節分に行われる来訪神の行事で、モットモ爺と呼ぶ異装の者を中心とした3人1組の一団が家々を訪問し、災厄を祓って福を招くものである。最初に年男が「鬼は外」と唱えながら豆をまき、これに福娘が「福は内」と唱えながら続き、最後にモットモ爺が「モットモー」と大声で叫んで床を激しく踏み鳴らしたり、手にした杖で床を激しく突く。
なんともユニークな、奇祭ともいえる行事ですね!
※出典:文化遺産オンライン
【5位/群馬…鬼恋節分祭】
藤岡市にある鬼石という地域で行われる、「追い出された鬼を呼び込む」というイベント。鬼石は「鬼のふるさと」だそうで、「福は内、鬼も内」のかけ声で「鬼呼び豆まき」をして、各地の節分で追い出された鬼を全国から呼び入れるのだとか。
出典:群馬県藤岡市「鬼恋節分祭」
今年の節分も邪気を払って、健やかな2017年にしましょう!
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/対象/全国20〜59歳の男女1457名(47都道府県から31名ずつ)
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年1月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。