
私たち日本人の食卓に欠かせない名脇役といえば漬物。先日のアンケート記事「次に来るのは『ぬか漬け男子』? ぬか漬けを自作する若い男性たち」のように、若い人からも一定の人気を集めているようです。
ぬか漬けのアンケートでは世代や性別で調べましたが、今回は地域別で漬物の意識を調べてみました!
地方によって様々な種類がある漬物ですが、まずはストレートに「好き」かどうかを見てみましょう。
Q.漬物は好きですか?

「はい」と答えた人は66.3%! 結構多いですよね。これを地域別に見てみると……。
「Q.漬物は好きですか?」で出身者の「はい」の回答率が高かった地域のランキング

1位は広島で、実に83.3%の人が「はい」と答えています。広島の漬物で有名なのは「広島菜漬け」で、長野の野沢菜漬け、九州の高菜漬けと合わせて「日本三大菜漬け」とされているとか。
2位は、全国トップクラスの漬物出荷額をほこる群馬のほか、福井、愛知、兵庫。3位の京都も多彩な漬物があることで有名です。
好きな人の割合の次は、食べる回数について見てみましょう。毎日あっても不思議ではない漬物ですが、実際に食卓に並ぶ回数となると……?
Q.週に何回くらい漬物を食べますか?

もっとも多かったのは0回で、全体の1/4を越える26.7%を占めました。好きでも、頻繁に食卓に出てくるわけではないようです。続くのは1回で21.9%、週3回以下という人は全体の74.8%にのぼりました。こちらも、地域別に見てみましょう。
「Q.週に何回くらい漬物を食べますか?」の都道府県別出身者・平均回数ランキング

各都道府県の出身者が食べる回数を平均でランキング化すると、1位は石川で4.3回。2位は福井で3.9回、3位の東京と山形も3.6回と、週の半分以上は漬物を食べている計算になりますね。
石川・福井と北陸地方がワンツーフィニッシュを飾りました。この2県は「漬物好きが多い地域」でも上位にランクインしています。
石川は加賀野菜が有名で、それを使った漬物も多く作られています。中でも代表的なのはかぶら(カブ)を使った「かぶら寿司」ですよね。北陸の海の幸の代表格・ブリを挟んで漬け込んだ「なれずし」です。

また福井は、サバやイワシを塩漬けして、ぬか床で熟成させた「へしこ」が名産として知られています。軽くあぶれば酒の肴にぴったりだとか!

「漬物を食べるのは週に0回」と食べない人も一定数いましたが、低カロリーで栄養豊富、名産にもなるほど地域性も備えた魅力たっぷりな漬物。その魅力に気づいていないのなら、ぜひ美味しい漬物を味わってください!
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女1,410名(47都道府県各30名ずつ)
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2015年8月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。