「減災」

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鈴木 光さん「災害の備えを自分の物語に」

鈴木 光さん「災害の備えを自分の物語に」

東日本大震災の後、仕事やボランティアなどで何度も被災地に通いました。その時に聞いたある漁師さんのお話がとても印象的に残っています。漁師にとって船は何よりの財産。そのため、津波の恐れがある際は、漁船を沖合に係留して津波を避ける「沖出し」をすることもあるそうです。その漁師さんは、先代から津波の常襲地であることを聞いていたため、家族には常々「何かあったら沖に出ていてしばらく戻れないかもしれない、無線も通じないかもしれない」と伝えていました。そして「だからこそ家族には安全な場所で暮らして欲しい」と、港から離れた高台に家を建てました。そして、あの時、家族は高台の家で津波の被害を免れることができ、無線が津波直後に1回だけしかつながらなくても、お互いの無事を信じ、無事再会を果たすことができたそうです。

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あんどう りすさん「アウトドアスキルで防災」

あんどう りすさん「アウトドアスキルで防災」

2003年から“アウトドア流防災” の提案をしています。実は私自身がそうなのですが、防災・減災って気が重たくなりませんか?暗くて重たい現実と向き合わないといけない。やった方がいいのはわかっているけど、日々の暮らしに追われてついつい後回しに...。これに加えて、さらに気が乗らない理由が私にはありました。阪神・淡路大震災を体験していたので、辛い事を思い出したくないという気持ちがどこかにあったのです。

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