世界的な気候変動の影響で、砂漠の街リマにもここ数年小雨が降るようになった。しかし、周囲にはいまだ雨対策が講じられていない建物がたくさんあり、ちょっとしたことですぐトラブルになる。例えば雨水用の排水溝がないため、私が暮らすアパートでは、ひとたび雨が降ると吹抜け部分から雨が浸入し、1階が水浸しに。そのため住人は水たまりの上を歩かねばならなかった。そこで吹抜けの天井部分に屋根を取り付けることになったのだが、この工事がなんともお粗末で、想像だにしなかった問題が次から次へと発生した。

砂漠の街の不慣れな雨対策/リマ(ペルー)
街のコト