パソコンは大部分の人が持っているが、スマホの方が大活躍。リングロー(東京)が279人の現役大学生を対象に実施した「イマドキ大学生のパソコンに関する意識調査」では、大学生のメイン使用のインターネット端末は、スマホ派が9割だった。 スマホやタブレット端末の進化によってパソコン離れが進んでいるといわれ、とりわけ若者にその傾向があるというのが定説だが、本当にそうなのだろうか? 自分用のパソコンを持っている人は9割だが、これをネット端末としてメインで使っている人は11.1%に留まる。情報収集やメールが主目的なら、わざわざパソコンを開かなくてもスマホで簡単に、ということが多いのかもしれない。 パソコンをどの程度使いこなせるか聞いてみると、苦手意識を持たれがちな表計算ソフトで6割以上、メールや文書作成ソフトは9割以上が使いこなせると回答しており、「若者はパソコンが使えない」という世間の声どおりでもないようだ。 一方、スマホで入力するものとして最多だった回答は「SNS投稿」の92.3%。「スケジュール管理」も多くの学生がスマホで行っている。また、パソコンで入力するものは「課題レポート」が最多の97.5%で、さすがに文字数が多い物にはパソコンを使用する学生が多いようだ。ただ、「課題レポート」や「エントリーシート」など入力量が多い物であってもスマホで入力するという学生が1割前後いた。 1週間のパソコンの使用頻度を尋ねると「6日以上」という回答が31.9%で最も多かった。この調査の回答者は半数以上が4年生だったため、エントリーシートや卒業論文など長い文章を作成する機会が増えることからパソコン使用頻度が高い傾向が出たのかもしれない。それを加味しても「0〜1日」という回答は14.7%に過ぎず、「若者のパソコン離れが進んでいる」とも言い切れないようだ。ちなみに、1週間のスマホの使用頻度は「6日以上」という回答が100%! ここぞという時にパソコンは使っているが、生活はスマホ中心というのがイマドキ大学生のようだ。

スマホでレポートも!? “イマドキ大学生”のパソコン事情
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