旭化成ホームズ(株)の二世帯住宅研究所は27日、「息子夫婦同居・娘夫婦同居で異なる同居前不安と交流意識」の調査結果を発表した。 調査対象は、25歳以上の一般既婚者男女(1万9,884人)と、将来同居検討者(親世帯:父206人・母206人、子世帯:夫206人・妻206人)、ヘーベルハウスオーナー(2000〜14年建設、親世帯母102人、子世帯妻239人)。調査期間は15年3・6月で、WEBアンケートおよび訪問調査を行なった。 一般既婚男女を対象に、親・子世帯同居前に感じる不安を調査したところ、9割以上の人が不安を感じており、特に息子夫婦同居の子世帯妻の不安は99%、次いで娘夫婦同居の母の不安が94%に達することが明らかに。不安要素は、「生活リズム・習慣の相違」「個人の時間への干渉」など従来からみられる不安のほか、娘夫婦同居の増加や子育て協力への期待から「孫育てによる母親の疲れ」なども加わり、配慮すべき内容が多様化していることが分かった。 イマドキの息子夫婦同居は、嫁姑がバランスをとって付き合う「交流上手型」が49%、娘夫婦同居では母親が気軽に協力・交流しながらも自分の領域・生活リズムを守る「自立×シェア型」が47%と、共に約半数と主流に。娘夫婦同居では、2つのキッチンがありながら必要に応じて相手側のキッチンも使用するという「Wシェア」スタイルが約3割と多数を占めた。娘夫婦同居は、洗濯機も約2割が「Wシェア」状態であることから、同社では「親世帯と子世帯の洗濯機を2台一緒に置ける空間『Wシェアランドリー』を提案する」としている。

二世帯どちらのキッチンも使う「Wシェア」が新トレンドに/旭化成ホームズ調査
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