「ボランティア」

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4年後は「しょくいく」も “国際語”? 国が新たな食育活動表彰制度

4年後は「しょくいく」も “国際語”? 国が新たな食育活動表彰制度

 日本の「もったいない」思想を東京五輪の運営に取り入れ、もったいないを国際語にしたいと意気込む小池都知事。定例会見では、あの「おもてなし」にライバル心をのぞかせながらも、「天ぷら、おすし」に次ぐ認知度が目標と語った。さすがに世界遺産「和食」の浸透ぶりにはかなわないとリスペクトしているようだ。実際、和食を楽しみに来日する外国人観光客は少なくないだろう。 その「和食」の世界を支えるのは料理人だけではない。新鮮な食材を提供する農林漁業者、食品加工業者、販売業者など様々な人が和食の世界をつくっている。もちろん、消費者もその一人。和食の価値を認め味わうことのできる賢い消費者を育てる、教育活動やNPO活動、ボランティア活動などの「食育活動」も、和食の世界をしっかりはぐくんでいる。 これらの和食を取り巻く文化を外国人が知れば、「天ぷら、おすし」の次に、浮かぶのは「もったいない」ではなく「しょくいく」かもしれない。 農林水産省は、和食をはじめ広く国民の食への関心を高める優れた食育活動を顕彰する「食育活動表彰」制度を新たに設け、大事な役割を果たしている食育活動を後押ししていくという。「ボランティア」「教育関係者・事業者」の2部門を設け、受賞対象者の推薦(ボランティア部門は自薦可)を現在募っている。 「ボランティア部門」は、都道府県や政令都市、大学長の推薦が必要。対象は、食生活改善推進員や食生活改善推進員で構成される団体▽大学、短大、高等専門学校、専門学校の学生、これらの学生を主体とする団体▽食育推進ボランティアとして地方公共団体で登録されているもの。 「教育関係者・事業者」部門は、他薦のほか自薦も受け付ける。対象は、教育・保育・介護その他の社会福祉、医療・保健に関する職務に従事する者、これらに関する関係機関・関係団体▽法人も含む農林漁業者、農林漁業者を組合員とする協同組合、集落営農等農林漁業者グループ▽ 食品製造・販売その他の事業活動に従事する者▽地方公共団体(食育推進会議が置かれている地方公共団体にあっては当該食育推進会議)。

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老犬という穏やかな伴侶 その3・ヤッちゃん【きみといきる】

老犬という穏やかな伴侶 その3・ヤッちゃん【きみといきる】

 ヤッちゃんは、本当はヤスコっていいます。ふくしまプロジェクトに来たことがある人でも、ヤッちゃんに会ったことのある人は少ないかもしれません。 ヤッちゃんは普段はわたしたちの施設にいません。預かりボランティアをしてくれているお宅で、4頭の犬と一緒に生活しています。 ヤッちゃんは私たちが最初に保護した犬です。今から2年前、ふくしまプロジェクトが生まれた年の秋に、近所の方が相談をしに訪れました。動物をたくさん飼っていた人がいたのだけれど亡くなってしまい、取り残されてしまった犬が今もあたりをフラフラと歩いていて、ときどき餌をやっているけれども、可哀想なので保護してもらえないだろうか、という相談です。 できるならすぐに保護したいと思いました。しかし当時の私たちには、まだ保護シェルターはありません。保護しようにもその場所がありませんでした。もうすぐ寒くなります。放っておくとこの冬は越せないかもしれません。どうやらそんなに若くない犬のようです。そこで保健所の協力のもと、保健所に保護をしてもらい、それを私たちが引き受け、さらにその方が預かりボランティアをしてくれることになりました。 それ以来、ヤッちゃんは近所のお宅に住んでいます。時々私たちのところにやってきます。泊まっていくこともあります。ヤッちゃんは老犬です。歩くスピードはゆっくりです。最近、ずいぶん年をとったなと思います。ときおりふらついていますし、ご飯の食べ方もだいぶゆっくりになってきました。夜に事務室のとなりの部屋で休ませていると、あまりにも静かなので、ヤッちゃんがいることを忘れてしまいます。ときおり寝息が聞こえてきて、ヤッちゃんのことを思い出して様子を見に行ったりします。 譲渡会に行くとヤッちゃんは人気者です。いつもだれかが引き取ろうかと考えてくれます。でもなかなか新しい家族は見つかりません。見つかればいいなと思いますが、難しいかもしれません。 これまでどんなふうに育ってきたのか、そして何歳なのかもわからないヤッちゃん。私たちがこの地でいちばん最初に巡りあったこの犬は、実は私たちのことを見守ってくれているのかもしれません。 筆者:藤谷玉郎(ふじやたまお)一般社団法人ふくしまプロジェクト理事東北大学大学院卒業。福島県庁・秋田県庁を経て2014年4月より現職。東日本大震災後に被災地派遣で福島県庁に出向し動物保護行政に携わる。その当時の日々をブログ「福島日記」に記録。web:http://fukushimaproject.org/ブログ「福島日記」:http://fujkushimanikki.blogspot.jp/ 写真:ケニア・ドイ芸能人のグラビアなどを数多く手がけ、人物撮影を得意とするスチールカメラマンが、2011年猫カメラマンになることを宣言。ブログで猫写真を発表し続ける。ファースト写真集『ぽちゃ猫ワンダー』(河出書房新社)が2014年12月に発売され話題に。好評発売中。ケニア・ドイのネコブログ:http://ameblo.jp/nekokenya/Facebookページ:https://www.facebook.com/pochanekowonder

英語力を上げて外国人をおもてなし  東京都が無料語学講座を開催

英語力を上げて外国人をおもてなし  東京都が無料語学講座を開催

 2020年の東京オリンピック開催に向け、官民を挙げていかに外国人を“おもてなし”するか、試行錯誤が続いている。訪日外国人の不満の1つに、英語を話せる人が多くないことや英語表記の看板などが少ないことがある。そこで東京都は、街中で困っている外国人に英語で積極的に話しかける「外国人おもてなし語学ボランティア」を育成しようと、7・8・9月に無料の語学講座を開催する。講座は、入門から教える語学講座などを5回行う「セットコース」と簡単な日常会話ができる人のための「おもてなしコース」の2種類。受講料は無料だが、交通費などは自己負担。会場は、江戸東京博物館など4カ所。7月開催の講座の受付が6月23日から始まる。詳細は、下記URLの募集要項で確認を。 「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座 受講者募集 URL